私立中高進学通信
2023年特別号
students’ chat spot
東海大学付属浦安高等学校中等部
「周囲のために貢献したい」という姿勢を発揮!
大盛況の『建学祭』(文化祭)
『建学祭』(文化祭)の取り組みについて、お話を伺った皆さん。
(写真左から)
井上八千琉さん(建学祭実行委員会副委員長・高3)、佐野天音さん(建学祭実行委員会委員長・高3)、
桑原典史(生徒会執行部会長・高3)、木村澪那さん(生徒会執行部執執行長・高3)
大学付属校のメリットを活かした知育偏重ではない総合教育を通して、知・徳・体のバランスがとれた人間性豊かな人材の育成に力を注ぐ東海大学付属浦安高等学校・中等部では、授業のみならず、生徒それぞれの多様な個性を生かした教育活動が盛んに行われています。そうした実践の一つが『建学祭』(文化祭)です。2023年度の取り組みについて、企画・運営に関わった実行委員会と生徒会のメンバーにお話を聞きました。
――2023年の『建学祭』が10月28日(土)・29日(日)に行われました。どのような思いで取り組んできましたか?
井上さん
2023年の建学祭では、昨年までと比べてできるようになったことが確実に増えたものの、コロナ禍前の建学祭をうまくイメージできないメンバーがほとんどでした。そこで実行委員会では『最高の笑顔をもう一度 Break Througu』というテーマを打ち出し、気持ちを高めていきました。テーマが決まると、各クラスで紹介動画を作ったりポスター制作が始まったりと、建学祭に向かって皆が一丸となって動き出しました。
佐藤さん
私たちはコロナ禍により、たくさんの規制の中で学校生活を送ってきました。だからこそ高校生活最大のイベントである建学祭は、大切なものを再確認しつつ新しいものを生み出す機会にしたい、そして、全校生徒で未来を切り拓く笑顔あふれる企画を創作していきたい、という想いで取り組んできました。このテーマにはそんな私たちの想いが込められています。
木村さん
生徒会では、各クラスの企画書を集めたり、パンフレットを作成したりしました。私はこの学校の明るい雰囲気や、部活動が盛んで活気のある校風も大好きで、今年の建学祭は保護者の方や地域の方をお招きして、こうした学校の魅力を発信できる貴重な機会だと考えていました。準備で多忙な時期と定期試験が重なって大変な時もありましたが、最高の笑顔があふれる建学祭をイメージし、それを励みにして取り組んできました。
桑原さん
自分は役職や立場に関係なく、自分が必要とされるところに足を運び、声をかけて、皆が作業しやすい環境を作ることにやりがいを感じながら準備を進めてきました。開催までにやるべきことはたくさんあり、大変だと感じる場面もありましたが、より良い建学祭に近づいているという手応えを感じながら取り組むことができました。
――建学祭の見どころや感想を教えてください。
佐藤さん
クラス企画はどれもとても完成度が高く、バラエティにあふれていて、小さなお子さんから中等部生まで幅広い年齢層に楽しんでもらえました。
木村さん
私と佐藤さんのクラスでは、射的やもぐらたたきなどが楽しめる縁日を開催したところ大好評で、2日目には評判を聞きつけた中等部生たちが出展前から列に並んでくれたのはうれしかったですね。
井上さん
今年度からは、大きなステージで行う演劇やダンス、部活動の公開練習などのパフォーマンスも復活しました。大変な人気で、整理券を配布したほどです。多くの高校3年生にとっては建学祭が部活動引退の総仕上げにもなるため感慨もひとしおで、涙している場面もありました。
桑原さん
自分は本校の中等部に所属していたこともあり、食べ物の出展のある建学祭を見てきました。「従来のように、グルメも楽しめる建学祭にしたい」と、今年度はキッチンカーという形で食品提供を実現しました。生徒からの要望に耳を傾け、先生方との会議を重ね、さまざまな企業と交渉や打ち合わせなどをした結果、7台のキッチンカーに出店していただくことができました。なかには完売するお店も出るほどの大盛況で、来場した皆さん、在校生、そして出店者の方にも大変喜んで頂けました。
――文化祭を終えてみて、改めて感じるこの学校の素晴らしさとは?
木村さん
授業はグループワークや話し合いが多く、学校行事や部活動を通して仲間とコミュニケーションを活発に行っています。そのためコミュニケーション力や協働する力が高く、周囲のために貢献したいという姿勢をもった生徒が多いように感じます。そうした日々の学校生活で培ってきた力が発揮されたからこそ、明るく前向きな雰囲気に満ちた建学祭が実施できたのだと思います。
桑原さん
本校では社会性・公共性を身につける「シティズンシップ教育」を推進していて、コミュニケーション力の高さは特徴の一つだと思います。建学祭でも生徒同士で楽しむだけではなく、一般の方々にも楽しんでもらえるよう、気を配って行動している姿が見られました。また、先生方はどんな時も常に生徒に寄り添ってくれます。だからこそ自分は、「お世話になった学校に恩返ししたい」という気持ちが強く、今回の建学祭でも力を尽くすことができました。
井上さん
在校生数が多い分、部活動も部員数が多く、集団の中で人間的に成長できる場面が多くあります。授業のペアワークを通して、多様な価値観や考え方に触れることができるのも良いところです。お互いを認め合い、話し合って協力していく姿勢は、建学祭でも大いに発揮されていたと思います。
佐藤さん
部活動が盛んで、人との距離が近いのは本校の特徴です。例えば私はバレー部に所属していて多くの時間を部のメンバーと過ごしてきました。協力し合い、ときにはぶつかり合い、濃密な時間の中でさまざまな出来事を乗り越えてきた仲間たちとの間には、卒業後もずっと大切にしたい強い絆が芽生えました。こうした信頼関係が、建学祭を運営するうえでも役立ったと感じています。
――残りの学校生活をどのように過ごしたいですか。
木村さん
私は生徒会活動を通して取り組んできたことが、付属大学進学に向けた学部・学科の選択につながりました。これまで部活動や委員会などと勉強の両立で忙しく過ごしてきたので、残りの高校生活はじっくりと時間をかけて大切な仲間たちとの思い出づくりをしたいと思っています。
桑原さん
自分もみんなとの時間を大切に過ごしたいです。12月にはスポーツ大会があるので、最後の行事もみんなで楽しめたらと思っています。
佐藤さん
この学校では多くの生徒が付属大学に進学しますが、私はイラストを学ぶために専門学校に進学する予定です。どんな進路を選んでも、この学校での学びは必ず活きてくるはずなので、好き・嫌いに関わらずどの教科も広く深くしっかりと学んで、卒業したいと思います。
井上さん
私も動物看護の専門学校へ進学する予定なので、多くの友人と離れて学校生活を送ることになりますが、卒業後も定期的に集まってつながり続けたいと思っています。高校生活は、お互いに認め合い、信頼関係を築いていけるメンバーに恵まれていました。残りの学校生活も、大切な仲間たちと楽しい時間を積み重ねていきたい思います。
ステージ発表やバラエティ豊かなクラス企画、作品の展示など、
見どころたくさんの建学祭(文化祭)に、一般の方を含め多くの人が足を運びました。
東海大学付属浦安高等学校中等部
〒279-8558 千葉県浦安市東野3-11-1
TEL:047-351-2371
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