Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

マルタやルワンダ、ベトナムなど
世界へと踏み出す生徒たち

写真左から、M・Sさん、ネイサン・ソマーズ先生、H・Iさん。
聖徳学園高等学校

〒180-8601
東京都武蔵野市境南町2-11-8

TEL:0422-31-5121

学校情報 学校HP

 多様性を尊重し、相手に共感できるマインドを育むために、聖徳学園高等学校ではグローバル教育を推進。そこで、高2生全員が参加する「マルタ研修」や「台湾研修」のほか、希望者対象の多彩な国際研修やSDGs達成に向けた授業などを用意。こうしたプログラムに積極的に参加して成長した高3生2名と、グローバル教育部長・英語科のネイサン・ソマーズ先生にお話を聞きました。高3生2名は“聖徳学園と世界を繋ぐ”ことを目標に生徒主体で運営される団体「国際交流ボランティア」に所属。正解のない問題に向け、果敢にチャレンジする力を身につけています。

生徒Voice1

マルタでは現地の高校生に折り紙を紹介

H・Iさん(高3) H・Iさん(高3)

 幼い頃から家族で海外旅行に行く機会が多く、海外に対して強い関心があり、さまざまな国々を訪れてみたいと思っていました。『国際交流ボランティア』に入れば、多くの国々のことを知ることができ、英語力も鍛えられます。そこで私はこの団体に所属し、高2で副代表を務めました。そして、海外や国内の生徒たちと交流会を開いたり、「グローバル」をテーマに講演会や対談を行う『グローバルデイ』の企画・運営をしたりしました。都内の高校生が国際理解や国際協力に関する研究発表を行う「東京都国際研究協議会」に出場して賞をいただいたこともあります。

 海外研修に関して、私はこれまでにマルタとルワンダとベトナムの3カ国を訪れました。マルタに行ったのは高1の12月で、期間は1週間です。Sさんも一緒に参加しました。現在、聖徳学園の「マルタ研修」は高2の修学旅行の選択制コースの1つになっていますが、私が高1の時は希望制でした。

 マルタは地中海に浮かぶ島国で、美しい海、趣のある街並み、そして数多くの世界遺産があり、ヨーロッパ中から観光客や留学生が集まることで知られています。研修ではヨーロッパの文化に触れ、語学学校に通って英会話のレッスンを受けたり、ガイドさんによる英語の説明を聞きながら世界遺産を巡ったり、現地の高校訪問では日本の文化である「折り紙」を紹介したりしました。パスタや地中海料理はどれもおいしく、なかでもトマトやオリーブオイルの味は感動的です。歴史だけでなく、食を通してもヨーロッパの文化に触れることができたこの研修は、とても充実したものでした。

障がいをもつ子どもたちのために

 ベトナムとルワンダを訪れたのは、今年の3月です。ルワンダは東アフリカにある共和国で、高2の時、SDGsの授業でこの国の識字率が低いことを知って参加を決めました。また、子どもたちが学校に通えても文字の読み書きができないため、途中で学校をやめてしまう悪循環が起きています。そこで私は実際に現地へ赴き、識字率向上のために何かできないかと考えたのです。

 このルワンダ研修の直前に『ベトナム研修』も行われます。この話を耳にした両親から『ベトナム研修』への参加も勧められ、私は2つの研修に参加することを決めました。

 ルワンダの公用語は英語です。そこで、現地の幼稚園や小学校、中学校を訪れ、生徒たちとアルファベットの歌を歌いながら、一緒に紙に書いていこうと考えていました。また、他国の言語にも興味をもってほしいので、日本語の「あいうえお」も教えることにしました。

 そして、まず約1週間の『ベトナム研修』へと旅立ったのです。ベトナムではダナンやホーチミン市に行き、ルワンダでの予行演習としてベトナムの大学生に日本語を教えてみました。でも、ベトナムでは日本へ観光に来たがる人々が増えていることもあり、日本語に堪能な大学生が多かったのです。そこで、難しい漢字を教えることにしました。この時、大学生と一緒に作った漢字表は、今も大学に飾ってあるそうです。

 また、海洋ゴミを見たり、ベトナム戦争の傷跡を見学したり、枯葉剤の影響で結合双生児として産まれたドクさんの話を聞いたりしました。こうしてベトナムで多くのことを学んだ私は、帰国するとすぐにルワンダへ向かいました。

『ルワンダ研修』の期間も約1週間です。ルワンダまで飛行機での移動は24時間かかります。かつてルワンダでは民族紛争により、多くの人々が虐殺されました。まず、私たちは虐殺記念館を訪れ、その後は青年海外協力隊の方々から活動の内容を聞きました。

 子どもたちにアルファベットや「あいうえお」を教えるという目的も達成できました。子どもたちは外国人の私をハグしてくれて、アルファベットを一生懸命に笑顔で覚えようとしてくれたのです。高校3年間で私はヨーロッパ、アジア、アフリカの3カ国を巡り、現地の人たちと交流しました。これは人生観を大きく変えた体験でした。

 この体験を糧にして、大学では途上国で障がいのある子どもに対しての人権問題を解決するための研究をしたいと考えています。青年海外協力隊の活動に携わることも視野に入れ、大学卒業後はJICAやNGOで働くか、あるいは聖徳学園の教員となって生徒に国際貢献の大切さを教えたいと思っています。

生徒Voice2

ホストファミリーと心も通じ合う

M・S(高3) M・Sさん(高3)

 私は中学から聖徳学園に入った内進生で、中3の時、先輩に誘われて「国際交流ボランティア」のメンバーになりました。

 高校へ進学した頃にウクライナで戦争が始まり、その現状をニュースなどで知りました。日本は平和なのに、そうでない国々がある。そのことに心が痛み、国際ボランティアの一員として何かできないかと考えるようになったのです。そして思いついたのが“募金”でした。多くのお金を集めるというよりも、多くの人たちにウクライナの現状や平和の尊さを知ってもらうことが目的でした。

 海外研修に関しではマルタ、アメリカ、台湾、ルワンダの4カ国を訪れました。マルタは私にとって初めての海外でした。日本とは全く違う歴史的な建造物の威容に圧倒され、地球の大きさを実感できました。現地の高校生との交流会には、日本から「けん玉」を持参して、その遊び方を紹介しました。マルタでの体験を通して、英語や歴史を学ぶ意欲が高まり、なぜ生きていく上で勉強が必要なのかを深く理解できました。

 次に訪れたのがアメリカのユタ州で、高2の時でした。これは希望者対象の研修で、期間は3週間です。現地の家庭にホームステイし、午前中は語学学校で英語のレッスンを受け、午後は現地校の授業にバディと一緒に出席します。マルタに行った時よりも英語は上達し、先生の話をなんとか聞き取れるようになっていました。

 ホストファミリーは6人家族で、みんなが私に優しく接してくれました。アメリカの家族との温かな交流を通して、たとえ流暢に英語が話せなくても、伝えたいという気持ちがあれば身振り手振りでも伝わることがわかりました。言葉だけではなく、心も通じ合えるのです。チャレンジすることの大切さにも気づけました。

 ホストファミリーと過ごした最後の夜は、別れが悲しくて泣いてしまいました。今も一緒に勉強したバディやホストファミリーの方々とは、メールなどで交流を続けています。“母の日”にはホストマザーに感謝のメールを送りました。

ハンガリーにある大学の医学部へ

 台湾には高2の冬に修学旅行で訪れました。期間は5日間です。現在、聖徳学園の修学旅行は「台湾」・「マルタ」・「沖縄」のどれかを選べるようになっています。

 台湾ではアジアの文化に触れました。「故宮博物館」や、夜景や提灯の灯りで有名な「九份」を見学して、日本とは違うアジアの雰囲気を体験できました。現地校の生徒との交流では、英語を交えて会話を楽しみました。

 最後に訪れたのがルワンダです。この国での目的は、Iさんと同じように識字率を高めることに貢献するにはどうすればよいかを探究することです。ルワンダでは特に女性が貧困に苦しんでいます。貧困によって十分な教育が受けられず、文字の読み書きができないため、仕事に就けなかったり、賃金の低い仕事しか選べなかったりするのです。満足できる仕事に就ければ、生活にゆとりが生まれます。また、仕事は生きがいにもなります。

 識字率低下の原因となっているのが“英語の壁”です。ルワンダでは小4から公用語である英語の授業が始まります。この英語の勉強につまずく子どもたちが多いというのです。私はその壁を取り払うために、アルファベットの表を作って持参し、現地の子どもたちが楽しく学べるように工夫しました。また、さまざまな国々に興味をもってほしいという願いから、手づくりの「国旗クイズカード」を見せながら「この国はどこでしょう?」と子どもたちに当ててもらいました。

 一方、青年海外協力隊の方々のお話を聞いた時は感動しました。積み上げてきたキャリアや身につけたスキルをルワンダの人々のために惜しみなく活かしていることがわかったからです。私は海外研修や国際交流ボランティアでの活動を通して、視野が大きく広がるとともに、自分の言葉で意見や思いを大勢の人の前で話せるようになりました。

 卒業後の目標は医師になることです。聖徳学園の卒業生でハンガリーの大学の医学部に進学した方がいます。その方のお話を聞いて、私もこの大学を受験しようと考えています。同大の医学部は、英語で授業を受けることができ、ヨーロッパで使用できる医師免許を取得できるため、医療の分野でグローバル社会に貢献できます。めざしているのは産科医か新生児医です。私は子どもが大好きで、小さな命が生まれる瞬間を医師として立ち会いたいと思っています。

ソマーズ先生に聞きました

今春は6名が海外大学に合格

ネイサン・ソマーズ先生(グローバル教育部長・英語科) ネイサン・ソマーズ先生
(グローバル教育部長・英語科)

 生徒が世界のために何ができるかを考え、海外研修や海外留学で実践することがグローバル教育部の願いです。留学先にはアメリカやニュージーランド、オーストラリア、カナダなどがあり、「1年間」「6カ月間」「3カ月間」の留学を用意しています。返済不要の奨学金を得て留学する生徒もいます。こうした海外での生活で生徒を大きく成長させるのが、現地の人たちとの交流です。そのため本校では全ての海外研修に現地校の生徒とコミュニケーションを図る機会を設けています。

 私は英語科の教員として生徒に高度な英語力を身につけてもらいたいと願うとともに、英語がツールに過ぎないことも知ってほしいと思います。それ以上に海外の多くの人たちと心を通わせたいという気持ちや、世界に貢献したいという志が大切だと感じているからです。この2つをIさんとSさんは胸に抱いています。また、「グローバル」について考える際、英語圏だけではない国も数多くあります。そのことにも気づいてほしいです。

 今後のグローバル教育部の目標の一つは、生徒にこれまで以上に多くの貴重な体験をさせ、さらに世界へと踏み出す力をつけていくことです。もう一つは生徒の進学先に海外大学という選択肢を与えることです。今春は6名が海外大学に合格しました。海外大学進学に向けたサポート体制をさらに整え、そのハードルを下げ、多くの生徒を海外大学へと送り出したいと考えています。

学校情報

共学
聖徳学園高等学校

〒180-8601
東京都武蔵野市境南町2-11-8

TEL:0422-31-5121

イベント申込 ネット出願
学校情報 学校HP

進学なび掲載情報

この学校の掲載記事をピックアップしました。

2025年春の大学入試結果において、「国公立大学25名」「海外大学13名」「早慶上理ICU34名」という過去最高とも言え...

この記事を見る

多様性を尊重し、相手に共感できるマインドを育むために、聖徳学園高等学校ではグローバル教育を推進。そこで、高2生全員が参加...

この記事を見る
最難関大学から海外大学も視野に入れ生徒一人ひとりの多様なニーズに応える聖徳学園自慢の細やかな進学サポート進路・進学

2025年春の大学入試結果において、「国公立大学25名」「海外大学13名」「早慶上理ICU34名」という過去最高とも言え...

この記事を見る
マルタやルワンダ、ベトナムなど世界へと踏み出す生徒たちグローバル

多様性を尊重し、相手に共感できるマインドを育むために、聖徳学園高等学校ではグローバル教育を推進。そこで、高2生全員が参加...

この記事を見る
ページトップ