そのほか、神田女学園の学びで印象に残っていることは?
Kさん神田女学園独自の『NCLプロジェクト』ですね。高1でスライドを作って発表し、高2で論文を仕上げる探究活動です。高1で海外のさまざまな事例を学び、私はそこから「難民」というテーマにたどり着きました。調べていくと発展途上国だけではなく、日本にも難民がいるという事実がわかり衝撃的でした。
NCLでは、それぞれのテーマの方向性に合わせて「Nature(自然)分野」「Culture(文化)分野」「Life(生命)分野」のグループに分かれて課外活動を行うのですが、その一環でユニセフを訪れたこともありました。実際に難民支援活動をしている人から話を聞き、水くみ用のバケツなど、現地の人が使っている道具を実際に持ってみるなど、貴重な経験ができたと思います。NCLを通して、物事を深く思考する視点、クリティカルシンキング、ロジカルシンキング、それらを土台とする論文を書く力が身についたと感じています。
Gさん私はディズニーが好きなので、「ディズニーのおもてなし」をテーマにしました。「ディズニーランドに何度行ったことがありますか?」「印象に残っているおもてなしは?」など、学内でアンケートをとって分析したところ、「ディズニーに行った人は何かしらキャストから良い思い出をもらっている」という結果になりました。NCLを通して自分の好きなテーマを深掘りするのは楽しかったですし、分析する、検証するといった経験は、大学に入ってからも役立っています。
進学先を決めた理由と現在学んでいること、将来の夢を教えてください
Gさん私は第二外国語で勉強していた中国語ができるところが第一条件で、中国語をメインに英語も学べる大妻女子大学に決めました。神田女学園で中国語に出会ったことで進路が明確になりましたね。今はコミュニケーション文化学科で中国語と英語、そしてメディアや異文化を通してコミュニケーションを学んでいます。マネジメントアカデミーというさまざまな資格取得ができる授業もあり、将来は旅行会社や空港で働きたいので、旅行業務取扱管理者の資格をとりたいと思っています。
Kさん私は現在、臨床検査技師をめざして臨床検査学科で学んでいます。幼い頃から医療にかかわる仕事に憧れていて、大学選びの際にこの学部を見つけて「私が学びたいのはこれだ!」と思ったんです。
臨床検査技師は、生理機能検査や超音波などを使い、顕微鏡で細菌を観察するなどして病気を最初に見つける仕事。今後の医療はAIと共存していかなくてはいけないので、医療工学も学んでいます。医療系の論文・学会発表は英語なので、ネイティブの先生の授業もありますし、IELTSやTOEFLの受検も必須。海外での実習もあるので、神田女学園で鍛えた英語力が今役立っています。将来はもっと英語力を磨き、国家試験に受かったら臨床検査技師として海外で働きたいですね。
受験生へのメッセージをお願いします。
Kさん英語・語学が好きな人にとって神田女学園はとても楽しいと思います。女子校に対してネガティブなイメージをもっている人もいるかもしれませんが、みんな自分の意思をしっかりもっていて意見を言い合い、個性を認め合える環境。女子校で良かったと思います。受験時は私がそうだったように、親とけんかをすることもあって大変だと思うけれど、頑張ってください。親は子どものために言ってくれていますから。
Gさん私は英語のほかに第二外国語が学べるという観点で神田女学園を選び、中国語に出会って進路が決まりました。何を学びたいのか、自分と向き合い、考えて、色々な学校を回って、自分に合う学校を見つけてほしいです。
将来の夢が叶うことを願っています。ありがとうございました。
「K-SALC」の一角にある個別ブース。2人はここでよくネイティブ教員に英検の面接の指導をしてもらっていたそう。
3年間グローバルコースで一緒だったGさんとKさん。「クラスメートは自分の軸をしっかりもった人が多かったですね。全員仲が良くて、今も連絡を取り合っています」