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文理融合・探究型の
『データサイエンスコース』が
2024年4月に始動

聖徳学園高等学校

〒180-8601
東京都武蔵野市境南町2-11-8

TEL:0422-31-5121

学校情報 学校HP

 STEAM教育をはじめとする創造的・革新的な教育をパワフルに推進する聖徳学園高等学校。こうした取り組みによってApple Distinguished School(※1)に認定された同校に2024年春『データサイエンスコース』が誕生します。自ら問いを立て、その問いに必要な情報を探し、見極めるためのスキルを磨くとともに、文理融合、探究型の学びを通じて社会問題を解決し、新しい価値を創造する力を養うコースです。そこで、データサイエンス部長のドゥラゴ英理花先生をはじめとする5人の先生方にお話を伺いました。

※1…Apple製品を活用し、生徒を世界へとつなげ、クリエイティビティを高め、コラボレーションを促し、一人ひとりに合わせた学びを実現していると認められた学校。

Teacher's Voice 1

問題解決力や人間力を鍛える

データサイエンス部長 情報科 ドゥラゴ英理花先生 データサイエンス部長
情報科主任
ドゥラゴ英理花先生

※武蔵野大学データサイエンス学部客員教員、筑波大学大学院国際教育サブプログラム(IB教員養成)非常勤講師、私立中高国際部長・国際バカロレアコース長・情報科主任などを経て同校に着任。

 本校の伊藤正徳校長がアメリカをはじめとする海外の学校視察に赴いて実感したことは、教育現場でデータを適切に扱うことの重要性です。そこで、伊藤校長は本校でも生徒にデータサイエンスのスキルを学ばせたいと考えていました。また、本校が10年ほど前から取り組んできた探究型の授業のなかで、インターネットなどで入手し参考にしたデータが果たして信頼できるものなのか、生徒が判断できる力が重要になると教員たちは感じてきました。

 特に海外の事情となると実際に現地へ行くことは難しいので、インターネットで調べざるを得ません。もちろん、生徒たちが探究の成果を発表する際には有識者の方々にもアドバイスをいただいていますが、これからは高校段階から自分の力で入手したデータや情報の“正誤”を見極められることが必要になってくるはずです。

 そこで開設に至ったのが『データサイエンスコース』です。このコースではデータサイエンス教育を通し、データを収集・分析・活用しながら、社会的課題に対して合理的な選択や意思決定をして解決に結びつけていくプロセスを学びます。そして、AIやビッグデータの活用がますます広がる未来で新たな価値を生み出す力を身につけていきます。同時に、多様な人たちの考え方や意見を尊重でき、共感できる人間力も鍛えていきます。

 カリキュラムは、まず“文理融合の探究型”であることが特色です。『データサイエンス探究』『STEAM』『SDGs』『グローバルシチズンシップ探究』『グローバル探究』といった科目を学びながら、統計的課題解決法の「PPDACサイクル」(※2)を繰り返して回転させていきます。

 リベラルアーツを重視する国際バカロレア教育(IB)の手法を応用していることも特色です。国際バカロレアには「知の理論」と訳される「TOK(Theory of Knowledge)」や、「創造性・活動・奉仕」と約される「CAS(Creativity・Activity・Service)」という必修科目があり、これらの理念をカリキュラムに反映させているのです。さらに一部の教科に英語イマージョンを取り入れています。

 また、アメリカのワシントン州にある姉妹校への海外研修も予定しています。姉妹校は、国際バカロレア認定小学校のベルビューチルドレンズアカデミーと、国際バカロレア認定中学・高等学校のウィローズ・プレパラトリースクールの2校です。両校ともマイクロソフト社ショーケーススクールに指定され、世界各国の生徒たちが学んでいます。

 このコースで学んでほしいのは“知的好奇心にあふれた生徒たち”です。知的好奇心があれば「獲得した知識をアウトプットしたい」「知識から価値を創造したい」と願うでしょう。そしてこのコースで3年間をかけて探究した内容を大学での研究につなげていけると思います。

※2…「Problem(問題)」「Plan(計画)」「Data(データ収集)」「Analysis(データ分析)」「Conclusion(実施)」の略。

Teacher's Voice 2

数学がもつ夢を肌で感じてほしい

数学科・情報科 白石利夫先生 数学科・情報科
白石利夫先生

※白石先生はApple Distinguished Educatorに認定されています。

 2022年に学習指導要領が改定され高校から新課程が導入されたことにより、数学の授業でもデータを処理したり活用したりする機会が増えてきました。大学入学共通テストでも、PC画面上で関数のグラフや図形を動かす際の考察を行う問題が出題されています。また、ICTツールを使えばモデル化やシミュレーション、ビジュアライゼーションなどができ、誰でも数学を多面的かつ高いレベルで学べるようになっています。さらにAIの進化に伴って、それを扱う技術者にはさまざまな数学の知識も要求されています。

 かつて私は「なんで数学を学ぶのですか?」「数学は役に立つのですか?」と生徒たちに真顔で聞かれたことがありました。ところが今ではデータサイエンスをはじめ、数学が一般社会で大きな力を発揮する時代になったのです。数学には大きな夢があります。私はこの夢の素晴らしさを『データサイエンスコース』の生徒たちに肌で感じてほしいと思っています。これは数学教員である私の夢でもありました。

 情報に関しては、数学と融合させた、このコースならではの授業を展開したいと思っています。情報が大学共通テストの科目になっているため、多くの学校では大学入試のための学習になっている印象があります。このコースでは受験に必要だから、というわけではなく、情報を学ぶことの意義や、この教科の魅力を感じてもらえたらと考えています。

 求めるのは、探究心や冒険心にあふれ、自分で何かを創り出したいという意欲をもった生徒です。こうした熱い気持ちに高度な知識や技能がプラスされれば、これからの社会に大きく貢献してもらえると考えています。

Teacher's Voice 3

新しい発見にあふれた英語イマージョン

英語科 岩村昭先生 英語科
岩村昭先生

『データサイエンスコース』の特色の一つがイマージョンです。イマージョンとは母国語と第二言語を交えた授業を展開する教育方法です。このコースでは数学や社会科など授業の一部を英語で実施する予定です。

 他教科を英語で学ぶと、新しい発見にあふれていることに気づきます。例えば「translation」という英単語。生徒の多くはこれを「翻訳」と訳すでしょう。しかし、数学の授業に英語を取り入れると、別の世界が見えてくるのです。「translation」には「並行移動」という意味もあります。「点を一定方向に同じ距離だけ動かすこと」を表すのです。

 このようにイマージョンによって、これまで一元的に捉えていた単語を多元的に捉え直すことができます。多角的な物事の見方まで習得できるようになるのです。文理が融合することで、授業の質も高まり、可能性は大きく膨らみます。

 また『データサイエンスコース』では、自分の考えを英語で発信する力も鍛えていきます。確かに英語は大学入試で重要なウェイトを占めますが、それだけにフォーカスするのではなく、英語でコミュニケーションしたり、プレゼンテーションしたりできる力を磨きます。“新しいことに挑戦したい”というマインドをもつ生徒たちの入学を待っています。

Teacher's Voice 4

国語を通して社会につながる力を

国語科 伏見遥貴先生 国語科
伏見遥貴先生

 私は大学で国文学科に所属していました。国文学科では、自分で問いを立ててから研究を進めていきます。私はここに自分が高校で学んだ国語との大きな違いを感じたものです。

 そこで『データサイエンスコース』の国語では、文学研究の初級編を実践したいと思っています。まず、問いの立て方を学び、そこから探究活動に入って論拠を重ねて筋道をつくり、論文にまとめていくスキルを身につけるのです。このコースのカリキュラムポリシーは“文理融合”ですから、数学で培った論理的思考力も活かしていきます。

 また、さまざまな人たちや社会とつながる力を強めていくことも授業の目標です。過去に生きた人たちともつなげていきます。例えば戦前の近代文学には、当時の世相に対しての不安が核にあったと思います。しかし、今を生きる生徒たちには取り巻く環境が違い過ぎて、近代文学の登場人物に心を寄せることは難しいでしょう。そこで、近代文学に関する評論文などを多く読んでもらい、こうした作品にも共感できるような授業を展開していきたいと考えています。こうした授業に日本史の知識も役立てていきます。

 古典に関しても同じです。古典作品をポスターにしたり、映画にしたりするにはどのような表現を用いればよいかを考える授業も展開したいと思っています。これにはまず、過去の人たちの心情を理解する力が必要となります。そしてこの取り組みを通して、日本人として根底に流れる心は今も昔も変わらないことに気づいてほしいと考えています。

 チャイムが鳴って休み時間になっても、それに気づかず勉強や話し合いを続ける。そんな貪欲な探究心をもった生徒たちに、このコースで学んでほしいと思います。

Teacher's Voice 5

このコースの入試も文理融合型

広報部長・英語科 倉田豊子先生 広報部長・英語科
倉田豊子先生

 本校には『難関国公立クラス』と『文理進学クラス』があります。『データサイエンスコース』は、本校がこれまで培ってきた最先端の教育をさらに一歩進めた、本校ならではのコースです。募集人数は25名で“少人数制の授業”を行います。

 2023年に実施したこのコースの説明会では、強い関心をもってくださる保護者の方々が多いという手応えを感じました。特にIT関連の仕事に就いていらっしゃる方々からは「データサイエンスのスキルはこれから絶対に必要になる」「うちの子に行かせたい」という声が寄せられました。

 入試にもこのコースの特色を活かしており、国・数・英といった3教科の入試は行いません。このコースのカリキュラム同様、入試も“文理融合型”です。探究型データリテラシー試験の『I型』と、新思考試験の『Ⅱ型』の2つから選ぶことができます。

『I型』はOECDが行っているPISA(※3)と同類の試験です。『Ⅱ型』では動画を見て、その内容に関してどう考えたかを受験生同士でグループディスカッションした上でプレゼンテーションをしてもらいます。また、入学には英検準2級程度の英語力を有していることが条件になります。入学後はイマージョンや英語によるプレゼンテーション、海外研修などで、その力をさらにブラッシュアップしていきます。

※3…「Programme for International Student Assessment」の略称。国際機関であるOECD(経済協力開発機構)が行う学習到達度調査。

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聖徳学園高等学校

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