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一人ひとりの学びをさらに深める
独自の高大教育連携がスタート

神田女学園高等学校

〒101-0064
東京都千代田区神田猿楽町2-3-6

TEL:03-6383-3751

学校情報 学校HP

最新の知見を生徒に提供するために

進路指導部高大連携室長 篠川俊太郎先生(国語科) 進路指導部高大連携室長
篠川俊太郎先生(国語科)
進路指導部高大連携室 細川晋之祐先生(社会科主任) 進路指導部高大連携室
細川晋之祐先生(社会科主任)

 神田女学園高等学校の創立は1890年。130年以上の伝統に裏打ちされたリベラルアーツ教育を実践する同校が、独自の高大教育連携を始動させました。この背景にあるのが『ニコル (NCL)プロジェクト』。2016年、併設の中学校にグローバルクラスを創設した際、生徒が主体的に取り組める、教科横断的な学びができるようにスタートした先進的な取り組みです。実社会の最適解を探究するため、幅広い社会的課題の中から「Nature(自然)」「Culture (文化)」「Life(生命)」にテーマを絞り、自分が関心のある研究活動に励みます。

 この高大教育連携について、進路指導部高大連携室長・国語科の篠川俊太郎先生と、同室・社会科主任の細川晋之祐先生にお話を聞きました。

「現在、本校では高1と高2がこのプロジェクトに取り組んでいます。スタートしてから7年目を迎えた今では、教員の手の届かないような専門的な分野の探究活動を進めていく生徒が増えています。たとえば、昨年はメキシコ人の死生観をテーマに選んだ生徒がいました。ここまで専門的になると社会科の教員でも、大学でこの分野を研究していない限り、生徒に学術的な示唆を与えることができません。そこで高等教育機関である大学と連携し、そのリソースを高校生に利用させてもらうことを目的に、高大教育連携をスタートさせることになりました。

『高大教育連携』と聞くと、連携先の指定校推薦枠の拡大や、その大学への進学が確保されたうえでの単位取得などのイメージを抱く方が多いはずです。しかし、そうではありません。私たち教員がもっていない最新の知見を、本校の生徒に余すところなく提供するための高大連携です。

『NCLプロジェクト』の狙いは、論理的な思考力やリサーチ力、協働性、問題解決力、知識運用能力、プレゼンテーション能力を育成することにあります。そこで生徒の力をさらに高めるためのフィールドとして、多くの大学と本校を太いパイプでつなぐことにしたのです。この教育連携によってこれらの力が生徒につけば、連携を結んだ大学以外の他大学入試においても力を発揮できると思います」(篠川先生)

 現在、同校との提携校には、順天堂大学、女子栄養大学、千葉科学大学、神田外語大学、大阪女学院大学、平安女学院大学、戸板女子短期大学、桜美林大学、跡見学園女子大学、フェリス女学院大学などがあります。今年6月には生徒が探究するテーマごとに、こうした大学に赴き、教授からレクチャーを受ける取り組みが行われました。

自分の進路を早期に見つけ出す

「高大教育連携のもうひとつの目的が、キャリア教育やキャリア支援です。たとえば、薬剤師をめざして薬学部に進学したいと思っていた生徒が、早慶のような私立最難関大学の理系学部に合格した場合、ブランド力のある最難関大学を選んで進学してしまう傾向にあります。すると、自分が希望した分野の学びができなくなってしまいます。こうしたミスマッチを防ぐためにも、高大教育連携によって高校時代からさまざまな大学の学部の特色を知り、本来自分がめざしていた目標を実現できるようにしたいと考えたのです」(篠川先生)

 昨年度、高3の担任を務めていた細川先生も、進路指導をしていて次のように感じたと振り返ります。

「オープンキャンパスに参加したり大学案内を読んだりしただけでは、大学のイメージをつかみにくいということです。この高大教育連携によって大学の授業に参加したり、大学の先生と語り合ったり、大学生と交流したりして学問や研究に触れることができれば、自分の進むべき道を早期に見つけ出すことができると思います」

 細川先生の担当教科は社会科。先生は現在、今年度から高校に導入された「公共」の授業を担当しています。

「この授業でも探究学習を行います。『NCLプロジェクト』と違うのは、こちらでテーマを用意することです。昨年の社会科の授業では、14のテーマのなかから生徒に選んでもらいました。夫婦別姓の是非、外見至上主義のルッキズム広告の問題、海洋プラスチックをはじめとする環境問題などです。同じテーマを選んだ生徒同士がグループを組んで協働し、図書室司書の先生の力も借りながら探究活動を行い、その成果をプレゼンテーションしました。公共の授業では、高大教育連携によって大学の先生方や大学生の力もお借りして、探究活動をさらに発展させていきたいと思います」

英語力を活かして国際社会に貢献

N慧子さん(高3) Nさん(高3)

 最先端の教育を実践する同校のキャリア教育やサポート体制によって、夢をつかもうとしている3年生がいます。Nさんと、Kさんです。

 アドバンストコース(現在の高度教養コース)で学ぶNさんは、テニス部と軽音楽部に所属し、生徒会長も務めています。Nさんが立候補したのは「人前で話すのが苦手だった自分を成長させたいと思った」からだそうです。そんなNさんの将来の目標は、海外の人たちとコミュニケーションしながら国際社会に貢献できる仕事に就くことだといいます。

「私は神田女学園中学校3年の時、約2週間のニュージーランド語学研修に参加しました。生まれて初めて海外の家庭にホームステイし、英語しか通じない環境で生活したのです。英語が通じる喜びを知り、高校生になったら留学したいと思っていたのですが、コロナ禍で断念しました。大学ではその夢を果たしたいと思っています」

 すでに中3で英検2級に合格していたNさんがめざすのは、難関私立大学の国際関係学部。学校推薦型選抜または総合型選抜での進学を考えています。

「私が受験する大学の多くは、英検準1級取得が条件となるので、英語の先生方に指導していただきながら、合格に向けて勉強に励んでいます。また、小論文も出題されるため、『表現演習』の授業でトレーニングを重ねています」

 そう話すNさんは、神田女学園の魅力を次のように語ります。

「生徒と先生方の距離が近いことです。先生方は私たち一人ひとりのさまざまな挑戦を力いっぱい応援してくださいます」

 高大教育連携の実現によってNさんのように英語の力を活かして、国際関係学部に進みたい生徒の学びをさらに深めることができるはずです。進路の選択肢も広がることでしょう。

臨床検査技師になりたい

Kさん(高3) Kさん(高3)

 Kさんが学んでいるのは、グローバルコース(現在の国際教養コース)。バレーボール部と吹奏楽部に所属し、生徒会で会計幹事を務めています。立候補した理由はNさんと同じく「人前で話すのが苦手な自分を変えたかったから」と話しますが、その言葉が信じられないほど、二人とも笑顔でハキハキとインタビューに答えてくれます。

「将来の目標は、臨床検査技師になることです。医療現場では、医師や看護師の方々の活躍にスポットが当たりがちです。でも、私が高1の時に通院していた際、患者さんは医師や看護師以外の医療スタッフの方たちに支えられていることを知りました。そのひとつが臨床検査技師だったのです」

 Kさんが受験するのは、ある医療系大学に来春から新設される臨床検査学科。Kさんは学校推薦型選抜で受験する予定ですが、それには2つの壁があります。ひとつは新設学科のため過去の出題傾向がわからないこと。もうひとつは学校推薦型選抜が通らなかった場合、英語と数学の2科目の一般入試を受けることになりますが、Kさんが学ぶコースは文系のため、高2のカリキュラムに数学がないことです。

「その学科の学校推薦型選抜には、小論文や面接があります。図書室司書の先生に相談すると、面接や小論文に役立ちそうな医療関係の本を薦めてくださいました。小論文対策は『表現演習』の授業で先生にお願いしています。また、数学に関しては先生が特別に『文系数学』の講座を開いてくださっています」

 もし学校推薦型選抜に合格して一般入試を受けなくて済んだ場合でも、臨床検査技師になるには数学の知識が必要になります。そのためKさんは数学もしっかり勉強しているそうです。

 最後にKさんは同校の魅力を次のように語りました。

「生徒みんなが自分のカラーや意見をもち、諦めずに挑戦し続けるところです」

 神田女学園はKさんが受験する大学とも高大教育連携を結びました。今後、この連携はKさんのように医療系をめざす生徒の探究活動やキャリア教育に大きな役割を果たすはずです。知的好奇心も刺激し、チャレンジ精神や諦めない心をさらに揺るぎないものにしてくれるでしょう。

文化祭で企画・担当した後夜祭 文化祭で企画・担当した後夜祭
桜美林大学の先生による授業 桜美林大学の先生による授業
合同学校説明会の様子 合同学校説明会の様子

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