東星学園小学校 音読と朗読大会
「子どもの誕生、いのちの大切さ」を学ぶ
東星学園小学校国語科は音読に力を入れています。
特に文章を読むことに興味を持ち始めた1年生は、文字の正確な読み方を身につけさせるため、教科書以外に教員が用意したプリント等も使いながら、様々な文章を読みます。初めて読む文章はたどたどしい音読となる児童もいますが、教員はクラスの様子・児童の様子をよく見ながら、一人ひとりに声をかけ楽しく授業を進めていきます。また、正確に読むこと以外にも、口をしっかり開けて音読しているかどうか、姿勢よく座っているか、などにも気をつけるように指導しています。
発達段階に応じ、単に読むだけではなく、文章や場面に応じて「工夫して読む」ことを重視します。音読の授業では「どんなところをどのように工夫して読んだか」を児童に質問します。この問いを繰り返すことで、登場人物の心情や場面を考えながら読む姿勢が身に付きます。
2月実施の朗読大会は日頃の音読の学習成果がもっとも表れる行事です。朗読が得意な児童も苦手な児童も、冬休み中朗読大会に向け練習をし、休み明けのクラス代表(2名)選出に備えます。一語一語を大切に、会話文と地の文を区別し、語尾の読み方やアクセントに気を配るなど、魅力ある朗読をする児童が代表となり、代表になった子は休み時間や放課後に練習をし、朗読大会に備えます。
本番のマイクの前に立った瞬間、代表児童の緊張はピークに達するようで、見ている教員や児童にも緊張が伝わってきます。読み始めると気持ちが落ち着くのか、練習通りの物語の世界に入っていく様子が目に見えて分かります。
低学年でも大人が驚くほど感情豊かに作品を読み上げていきますが、中でも1年生は技巧を超えた表現で、1年生のこの時期にしかできない、本当に透き通るような読み方をします。高学年になると登場人物の気持ちや場面を「工夫して読む」ようになり、「さすが高学年」と感じられる朗読となっています。
朗読大会は年に一度ですが、この時期に子どもたちの「声に出して読む力」「工夫して読む力」が飛躍的に伸びます。教員として児童の発達成長を実感する時でもあります。
朗読大会後、職員・児童全員が投票し、低学年・高学年から3人ずつ、かなりや賞(児童選出)・ひばり賞(職員選出)・うぐいす賞(朗読大会委員選出・職員で構成)が選出され朝礼で表彰されます。
小学校受験新聞で東星学園小学校の紹介がご覧いただけます。
http://www.jyukennews.com/ (外部サイト)