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私立中高進学通信

2023年9月号

実験大好き!

サレジアン国際学園世田谷中学校

確かな「世界市民力」サイエンス・リテラシーを培う

新設されたラボ・スペース

新設されたラボ・スペース

2023年4月より校名を変更し、サレジアン国際学園世田谷(共学校)として新たな一歩を踏み出した同校。その第1期生となる、中1の授業を取材しました。

『考え続ける力』『言語活用力』『コミュニケーション力』『数学・科学リテラシー』、そしてカトリック・ミッションスクールとしての『心の教育』を5つの柱に据え、世界に羽ばたき、他者のために貢献できる『世界市民力』の育成に力を注ぐ同校。

 全教科でのPBL型授業や課題探究型のカリキュラムを特徴とし、『数学・科学リテラシー』育成の一端を担う理科教育においては、多様な実験や観察を通して、科学的に思考し、判断できる論理的思考力を育んでいます。

 物理室・化学室・生物室といった3つの理科室や、2023年度に新たに設けられたラボ・スペースなど、高度な実験にも対応できる施設・設備が充実しており、生徒の好奇心や探究心を受け止める環境が十分に整えられています。

「中学の3年間はほぼ週1回のペースで観察や実験を取り入れた学習を行い、理科や科学に対する好奇心を引き出し、関心を広げるようにしています。また、高1では特定分野に偏ることなく幅広い学習を大切にしています。物理・化学・生物の基礎を学び、文系・理系といった進路選択にかかわらず、全ての生徒が『世界市民』として最低限必要となるサイエンス・リテラシーを身につけられるように、最適なカリキュラムが組まれています」(理科/田中赳裕先生)

シダ植物の胞子の取り出しと観察(中1・生物)
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 校内で採取されたシダ植物から羽片を切り取り、双眼実体顕微鏡、光学顕微鏡、ピンセット、ドライヤー、スライドガラス、カバーガラス、スポイトなど、観察に必要な材料や器具を各グループに1セットずつ準備します。


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 シダ植物の羽片の裏側にある「胞子のう」を双眼実体顕微鏡で観察します。
 顕微鏡は1人1台使える台数が揃っており、実験器具も充実しています。


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 羽片にドライヤーを20秒ほど当てて乾燥させ、双眼実体顕微鏡で「胞子のう」から「胞子」が飛散する様子を観察します。


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「胞子のう」および「胞子」を原則にのっとった手法でスケッチします。「胞子」はとても小さく、観察やスケッチに苦戦する生徒も少なくありません。


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 ドライヤーで乾燥させた羽片から飛散した胞子のプレパラートを作成して、光学顕微鏡で観察します。

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ゼミ活動の各種実験にも対応できる環境

「2023年度より、実験室が集まるフロアにラボ・スペースが新設されました。また、化学室・生物室ともにリニューアルしています。生物室では光源をLEDに変更し、双眼実体顕微鏡および光学顕微鏡を人数分、ほかにもタブレットPCでの画面共有に使えるWi-Fi対応の光学顕微鏡なども整備しています。ゼミ(個別の探究活動)で始まる各種実験にも対応できるように、今後も準備を進めていきます」(田中先生)

観察・実験を通して、もっと理科を学びたくなる!

 もともと理科が好きなので、毎週のように行われる観察・実験を楽しみにしています。今日の授業では顕微鏡の操作やプレパラートの作成など複雑な作業もありましたが、グループで協力しながら自分の力で観察できてとてもうれしかったです。実験室は開放的な明るい空間でとても居心地が良く「もっとここで実験や観察をしたい!」とモチベーションも上がります。理科に苦手意識をもっている人も、この学校で実験を楽しみながら自分で考え・発見するプロセスを経験することで、理科の面白さに気づけると思います。(中1 Sさん)

生徒の「新たな気づき」や「自分なりの疑問」を大切に
理科/田中赳裕先生

 知識の習得に加えて、「新たな気づき」や「自分なりの疑問」を生徒自身がもてるように心がけています。今日の授業では、胞子が飛び出す瞬間を観察し、「植物は動物と違って動かない」という思い込みを、科学的な見地から捉え直すことも目的の一つでした。本校には緑豊かな自然環境があり、それぞれの分野に精通した教員が揃っています。また施設・設備面も充実させ、より高度な研究を希望する生徒にも満足してもらえる環境を整えていきます。自分の探究分野を極め、私たち教員を超えていくような生徒に育ってもらいたいと願っています。(理科 田中赳裕先生)

(この記事は『私立中高進学通信2023年9月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年9月号
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