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私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「リベラルアーツ×アカデミック体験」

東邦大学付属東邦中学校

大学付属校だからできる
中高大連携授業の深い学び

医学部進学をめざす高1生が対象の『ブラック・ジャックセミナー』で
外科医療の疑似体験(写真は内視鏡手術のトレーニング)している様子。

中高6カ年一貫教育により
『東邦リベラルアーツ』を実現
松本琢司校長先生松本琢司校長先生

 生徒の可能性を大きく広げ、知性と科学的知識をバランス良く身につける人間教育に注力する同校。「自分探し学習」をテーマにしたリベラルアーツ型カリキュラムを長年実践してきましたが、その教育ビジョンをさらに推進するため、2017年度より高校募集を停止し、完全中高一貫校となりました。その意図を、松本琢司校長先生は次のように話します。

「完全中高一貫化を決定した大きな理由は、主要教科の全学習範囲を高2までに修了する『東邦リベラルアーツ』を、中学から徹底して行いたいからです。中学からの入学生に絞ることでカリキュラムの一本化を図ることができ、授業の進捗だけでなく、さまざまな面でメリットがあります。
 以前は一貫生と高入生の足並みをそろえるために海外研修などは、高1で実施していました。完全中高一貫校になってからは、生徒が早い段階から視野を広げて将来への道筋を考えるために、中3へ前倒ししました。学習以外の部分でも、中高一貫化は生徒の意識をさまざまに促す効果が表れています」

 同校の高校卒業後の進路は伝統的に、医・薬・理工などの学部への進学者が多く、文系では幅広い分野の研究職・専門職などを志望する生徒が多いことが特色です。

「完全中高一貫化はキャリア教育の観点からも有効です。中学から保護者の職業調べをしたり、医学部生や就職先が決まった大学生の話を聞く機会を設けたり、高1で大学を見学したりと、将来への意識を早くから高められる利点があります。生徒も自分の可能性を自覚することで、“そのためにどのような勉強をすればよいのか?”という意識を高めることができます」

最新の医療技術を体験する
『ブラック・ジャックセミナー』

 中高一貫化により、同校の「東邦リベラルアーツ」は高2からの「東邦アカデミック・チャレンジ」へと進化し、文系の生徒も文系科目だけでなく数Ⅲを学ぶなど幅広く学ぶ環境があります。

 注目は、学問体験講座です。学問体験講座の中で、東邦大学で行われる大学キャンパス講座は、理系は東邦大学の理学部・薬学部・健康科学部と連携し、文系は他大学や専門機関から講師を招いています。

 特徴は、中学生からセミナーに参加できることで、最先端の学問や実習に触れたり、大学のキャンパスを訪れたりすることで、生徒の学習意欲も高まっています。

 とりわけ人気を集めるのが、東邦大学医療センター佐倉病院と連携している外科医体験授業『ブラック・ジャックセミナー』です。医学部志望の高1生を対象に、縫合体験、超音波メスを使う最新医療機器体験、内視鏡手術トレーニング体験など、最新鋭の外科医療に触れる機会を提供しています。

「ブラック・ジャックセミナーでは、最新の医療技術の体験だけでなく、医師としての倫理観や社会的責任などの厳しい現実も知ってもらいたいと考えています。本校で過ごす6年間で将来の自分を知り、夢を見つけ、何をなすべきかをしっかりと考える生徒に育ってもらいたいと思います」

メスで切開する練習。メスで切開する練習。
薬学部で薬(鎮痛解熱剤)の合成を行う実験。薬学部で薬(鎮痛解熱剤)の合成を行う実験。
これが授業だ!
中高大連携授業で未来への扉を開く
『学問体験講座』

 中高生の希望者を対象に行う『学問体験講座』は、系列大学の東邦大学をはじめ、多くの大学との中高大連携によって、年3期開催されています。

 7月と12月には、東邦大学の理学部、薬学部と連携。実際に大学の校舎を訪れ、さまざまな実験授業を体験します。また、11月には各大学からさまざまな分野の専門家を招き、講演を開催しています。

 医学部進学をめざす高1生を対象に、東邦大学医療センター佐倉病院と連携した外科医体験授業『ブラック・ジャックセミナー』も、最先端医療を体験できるとあって人気の高いプログラムです。

天体観測室には、300ミリの反射式望遠鏡、128ミリの屈折式望遠鏡、78ミリの太陽観察用の望遠鏡を設置しています。天体観測室には、300ミリの反射式望遠鏡、128ミリの屈折式望遠鏡、78ミリの太陽観察用の望遠鏡を設置しています。
漢方薬を調製する講座もあります。自分で生薬を選び、風邪症候群に用いる漢方薬を作ります。漢方薬を調製する講座もあります。自分で生薬を選び、風邪症候群に用いる漢方薬を作ります。
ロボット製作とプログラミングに挑戦する講座も人気があります。ロボット製作とプログラミングに挑戦する講座も人気があります。
過去に行われた講座・講演の例(抜粋)
“薬の効果”
―坐薬を作って体内循環を確認してみよう―
使い終わった水はどうなっているのだろう?
―水処理と水質について学ぶ―
がんの性格を遺伝子発現で評価する コンピューターは不思議なフラスコ
新薬創製のためのドラッグデザイン 放射線の測定と生物実験への放射性物質の利用
遺伝子で分かる、あなたの得意な陸上種目 偏光を使った万華鏡を作ろう
選挙制度の仕組み(参議院議員選挙) 動物はどのような社会で暮らしているのか?
ロボットを作ってみよう
―ロボット製作とプログラミング―
途中の階でも微分したい?!
―1階、2階の微分から分数階微分へ―
楽しい会議をつくるファシリテーターに挑戦 「犯罪」と「刑罰」について
トリの卵を使って見える染色体の世界 看護学ことはじめ
―看護の視点からコミュニケーションを考える―
社会を動かす予防医学 総合内科医の日々の医療
地域医療から肝移植、緩和ケアまで ゲノム診断と分子治療薬の開発
がんに対する免疫応答と治療への応用 ロボットとそれを支える機械技術
進学通信 2020年11月号
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