私立中高進学通信
2024年特別号
Students' Chat Spot
昭和学院秀英中学校
内進生×高入生 生徒会座談会
穏やかで、居心地の良い雰囲気が魅力

左から、前生徒会長のA.J.さん(内進生・新高3)、現生徒会長のN.Y.さん(内進生・新高2)、
前生徒会副会長のF.M.さん(高入生・新高3)、現生徒会執行部役員のT.Y.さん(高入生・新高2)。
生徒会役員の中心メンバーに話をうかがいました。
様々なチャレンジで自分らしい生き方を見つける「自己実現」を支え、急速な時代の変化に対応するための「骨太な資質」を育てる豊かな学びの場として、千葉県内トップレベルの難関大学現役合格率を誇る昭和学院秀英。高校からの入学も可能な同校では、例年内進生5クラス、高入生3クラス程度。高1・高2は別クラス編成で、希望進路別にクラスが分かれる高3で混合します。内進生と高入生は、どのように交流を深めているのでしょうか。日頃の学校生活や勉強方法、学校の好きなところなど様々なことを聞いてみました。

生徒会長のN.Y.さん(高2/内進生)
理系志望で、将来については、「幼い頃から『自分の家をつくりたい』という夢をもっていて、今はまちづくりにも興味が出てきました。こうした目標に近づくため、大学では建築学部などで学びたいです」と話してくれました。

生徒会執行部役員のT.Y.さん(高2/高入生)
得意科目は数学や物理で、人に教えられるようになったときに「身についた」と感じるそうです。「大学は医療系の進路に進みたいです。なかなかハードな道だと思うので、これからも勉強を頑張ります」

前生徒会長のA.J.さん(高3/内進生)
「苦手科目はキリなくありますが、得意なのは現代文と倫理。将来はまだ模索中ですが、哲学に興味があるので、大学では文学部などで学びたいと考えています。あと、小説家になることも野望のひとつです」

前生徒会副会長のF.M.さん(高3/高入生)
好きな科目は世界史や英語。「将来は、商学部に入学して、いい会社に就職し、いい生活を送ることが夢といえば夢でしょうか。面白くない答えですね」と笑って答えてくれました。
体育の授業や部活動、委員会活動を通して自然と仲良く
―本日は、内進生2名、高入生2名の生徒会メンバーのみなさんにお集まりいただきました。まずは、生徒会の活動内容について教えてください。

Nさん
生徒会では、主に行事運営や校則の改定などを行います。新入生歓迎会や部活紹介、中学校では、合唱コンクールや中学3年生を送る会などに携わっています。校則の改定は、必要に応じて実施し、意見箱で生徒の意見を募り、それらを校則に反映したり、先生と相談したりするのも仕事です。現在の生徒会役員は中高あわせて20人程度です。例年10月の終わりに生徒会選挙があり、立候補と投票で役職が決まります。
―内進生と高入生それぞれの立場で戸惑ったことや気をつけたことはありましたか?
また、どのように交流を図っていきましたか?

Fさん
最初はやはり緊張しましたが、それほど時間はかからずになじめたように思います。クラスが混合するのは高3からですが、体育の授業などでは高1から一緒に実施する機会もあります。授業や部活、委員会活動などを通して自然と仲良くなっていったよね。

Tさん
僕も高入生なので始めは緊張しました。勉強の進度に差があるように感じ気後れして、なじめるかなと不安に思うこともありましたが、みんな同い年で話も合うし、あまり心配する必要はなかったなと思います。

Aさん
僕は内進生ですが、「めちゃくちゃ怖い」と思ったのは同じです(笑)。異なる環境で学んできた高入生が入ってくることにはやはり緊張しましたし、高校受験に向けてしっかりと勉強してきた生徒たちなので、「僕たちはついていけるのかな?」と思っていました。でも、気後れは最初だけで、すぐに慣れた気がします。勉強面については、高入生の存在が刺激になって頑張る内進生も多いと思います。
―なるほど。内進生、高入生それぞれ緊張したのは最初だけという感じですね。
それではみなさんが昭和学院秀英を志したきっかけや理由を教えてください。入ってみて印象は変わりましたか?
Nさん
図書館が充実しているところに入りたいと思っていて、学校を訪れ、さまざまな面で環境が良かったことから決めました。秀英の図書館は約5万冊と蔵書数が多く、新刊も早く入るので気に入っています。
Aさん
自宅が徒歩圏内で通える距離にあり、「とにかく近いこと」が決定打でした(笑)。昔から存在を知っていたので、中学受験を決めたときから「あそこに行くぞ!」と決めていました。
Tさん
僕は、説明会などで学校に来たときに感じた、落ち着いているけど明るい雰囲気が気に入りました。設備も整っていますし、「幕張」という場所にも憧れがあって、ここに通いたいと思うようになりました。
Fさん
僕も落ち着いているけど明るい雰囲気がいいなと思いました。入学前は「勉強ばかりしているのかな」というイメージもあったのですが、入ってみるとそんなことはなく、様々な目標に向かって頑張る生徒がたくさんいて、毎日が楽しいです。
Aさん
僕も入学前はお堅いイメージをもっていましたが、入ってみたらとても自由でした。生徒の自主性や主体性が重んじられていて、それぞれが目標をもって自分から行動しているのが、すごくいいなと思います。
―所属している部活動や同好会は? 課外活動と勉強との両立で工夫していることはありますか?
Nさん
私は吹奏楽部と軽音楽部を兼部しています。吹奏楽が週3日、軽音が週1日活動しています。自分でルールにしているのは、生徒会の仕事を家にもち帰らないこと。家では勉強だけに集中すると決めて、両立できるようにしています。
Tさん
テニス部とボランティア同好会に所属しています。勉強は、その日やることを自分で決めておいて、通学時などの隙間時間を利用してこなしています。
Aさん
高2で引退しましたが、陸上部、文芸同好会、将棋同好会、ボランティア同好会をかけもちしていて、充実した日々を送っていました。陸上部の活動が週5~6日、ほかの活動も週1~月1程度で活動し、有志のチームでディベート大会にも参加していました。さらに生徒会活動もあったので、正直、勉強との両立は、なかなか難しいというか(笑)ノーコメントでお願いします。
高3になった今、ようやく勉強へのモチベーションが上がってきたので、ここから全力を出します! どんなに忙しくても、睡眠時間を削らないように意識していますね。
Fさん
僕は演劇部に所属しています。勉強を疎かにしないために意識しているのは、授業をしっかり聞き、宿題や小テストなどをきちんとこなすこと。秀英ならやるべきことをやっていれば標準以上の学力が身につくと思うので、学校や先生を信じて、時間がないとか、これができないとか余計なことを考えず、その日できることをしっかりやるように努めています。
―印象に残っている行事はありますか?
Nさん
私は、中3のときにチームで出場したクエストカップが印象に残っています。先生や先輩にアドバイスをいただきながら、「過去に戻ることができる椅子」をテーマに演劇を使ってプレゼンし、全国大会に出場することができました。それが縁で先生から声をかけてもらい、当時のチームで学校説明会に参加することに。劇で学校のいいところをアピールしたのも思い出です。
Tさん
僕はとにかく文化祭が楽しかったですね。高1でクラスの出し物としてシューティングゲームを企画して、クラスメイトとの仲が深まり、友だちも増えました。中学校のときとは段違いの熱量だったので、今年も楽しみにしています。
Fさん
文化祭の前と後では、クラス仲が全然ちがうよね。僕も文化祭はすごく楽しかったです。高2のときのクラス企画でゲーム「8番出口」のリアル版をパロディで作ったのですが、それが好評で、生徒投票の得票数1位を取ったのがいい思い出になっています。
やるべきことをやっていれば実力が身につく
一人ひとりの個性を認めてくれる学校
―学校の好きなところやおすすめポイントを教えてください。
Aさん
シンプルに居心地がいい! 先生が生徒一人ひとりのいいところを見つけて、伸ばしてくれるんです。僕は勉強の成績はそれほどではありませんが、「話すこと」がとにかく得意。生徒会に入ったきっかけも、僕のそうした面を分かってくれた先生が勧めてくれたことが大きいです。
Nさん
いろいろな個性の生徒がいますが、成績でヒエラルキーが決まってしまうようなことはないし、先生も友だちもそれぞれが頑張っていることを応援してくれる雰囲気があります。また、同級生はもちろん、先輩後輩の仲がいいところも魅力です。部活も委員会も、和やかに活動しています。
Fさん
僕の場合別の中学で今と同じく演劇部に所属していたので特に感じるのですが、先輩・後輩の「壁」を感じることは少ないです。入部した当初こんなに仲がいいんだ!と驚いたことを覚えています。
Aさん
あと、面白い先生が多いのもアピールポイントだよね。しゃべり方や特徴の「モノマネ」ができてしまうような個性豊かな先生がたくさんいるんです(笑)。だから、どの授業も飽きません。
Tさん
担任の先生との面談が年3回あるなど、進路指導も手厚いので、きっとやりたいことが見つかります。
―最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
Nさん
秀英は、補習などの学習フォローが充実しているので、勉強についていけるか心配な人も身構えなくて大丈夫です。安心して入学してほしいです。
Aさん
入学前にはそれほど成績が良くなかったものの、今は学年トップを取っている生徒もいるくらい、やる気がある生徒は成長できる環境です。入学後どうにでも成長できるので、入ってからのことは心配せず、今は目の前の勉強に集中してください。
Tさん
内進生も高入生も、先輩後輩も、垣根を越えて仲良くできる、明るく温かい学校です。勉強以外のことにも視野を広げられる経験ができるので、いろいろと挑戦してみたいと思っている人にはおすすめです。楽しい学校生活を送ることができると思います。
Fさん
今頑張っている小学生に伝えたいのは、努力は絶対に無駄にならないということです。たとえ模試などで思ったように点数が伸びなくても、必ず実力はついているはず。最後まで諦めずに挑戦してください。
―みなさん終始和気あいあいと仲が良く、生徒たちが語ってくれた「落ち着いているけど明るい」雰囲気がそのまま伝わってきました。本日はありがとうございました。
昭和学院秀英中学校
〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉1-2
TEL:043-272-2481
進学通信掲載情報