2023年4月より神戸龍谷中学校では、コース制度が新しく改編されます。進度・深度ともにハイレベルな授業で旧帝国大学・難関国公立大学などのより高い目標の達成を目指す『エキスパートコース』(1クラス)と、じっくり・しっかり基礎学力の定着を図り、国公立大学・難関私立大学・海外大学まで、自分らしい目標達成へ向かう『アドバンスコース』(2クラス)の新2コース3クラス制を導入します。
コース見直しのきっかけとなったのは「総合型選抜・学校推薦型選抜」が増加している昨今の大学入試を通して抱いた「これまで通りの教育で良いのだろうか」という思い。「一般入試」と「総合型選抜・学校推薦型選抜」のそれぞれにおいて求められる力を、中学の早い段階から着実に・確実に育むため、これまで以上に、“勉强特化型”のコースと“勉强+α”のコースの違いが明確化されます。
『エキスパートコース』は、「一般選抜」による大学進学を目指すコースで、大学入学共通テスト・二次試験に対応できる実力を身に付けます。幅広い学力レベル・多様な進路に対応していた従来の『特進コース』との決定的な違いは、最難関・難関国公立大学という高い目標の実現に特化する点。高2・高3時に大学入試に向けた演習の時間をより多く確保するため、国・数・英の3科目において、早期から進度の速い授業を展開します。
一方の『アドバンスコース』は、従来の『特進コース』と英語に特化した『英進グローバルコース』の“いいとこどり”をしたコースです。基礎学力の定着に重点を置きながら、担任をネイティブ教員とし、英語があたりまえとなる環境下で国際感覚や英語力を磨く場を増やします。さらに教科の枠を越えたプロジェクト型の学びにも注力。「一般選抜」はもちろん、「総合型選抜・学校推薦型選抜」も視野に入れ、一人ひとりの“得意”をしっかりと伸ばすカリキュラムとなっています。
新コース制度の特筆すべき点は、中2から高2まで、転コースを可能としているところ。一人ひとりの成長・変化に配慮して選択肢を持たせながら、真に希望する進路の実現を追求します。
「あまりにも早い段階で自分の適性や将来の目標を見極めることは難しく、成長過程において、気持ちや興味・目標が変わることも決してめずらしくはありません。『もっと勉強に集中したい』『勉強だけではなく、いろいろなことに取り組みたい』など、新たな気付きや可能性を尊重することで、目標達成できる実力を最大限に伸ばしていきたいと考えています」(6年一貫チームプロジェクトリーダー・武内悠祐先生)
1学年80名の生徒たちをサポートする担任団が、4名から6名となったことも大きなポイント。個別指導はより手厚くなります。さらに学年主任は6年間持ち上がることとなり、6年間を通して一人ひとりの成長を見守り、計画的に最適な指導を行うことができる体制が整いました。6年一貫のメリットと、同校の特徴である“面倒見の良さ”を活かした新2コース3クラス制で、さらなる飛躍をめざします。
例えばコツコツ勉強するタイプの生徒が高みを目指す場合、高1から本腰を入れても難しいのが現実。『エキスパートコース』では、中1から旧帝国大学・難関国公立大学に的を絞り、大学入学共通テスト・二次試験を突破する実力を培います。高2・高3時に演習の時間を多く確保するための”進度”と、思考力・判断力・表現力の問われる難関の入試問題に対応するための”深度”の両方を重視し、ハイレベルな授業を展開します。
小テスト・補習・学習室の活用などを通して学習に向かう姿勢を養い、基礎学力を定着。ネイティブ教員が担任を務め、英語でのホームルーム、選択制のオールイングリッシュの授業など、日常的に英語に触れ、英語を使う環境のもとで国際感覚や英語力を磨きます。「総合型選抜・学校推薦型選抜」での合格を見すえ、調査・思考する力や発表する力を育むための探究学習も展開。一人ひとりの可能性を広げながら、得意を伸ばします。
『エキスパートコース』は“20名”の少人数クラスながら、担任と学年主任の2名体制で指導。質問や受験対策にも、手厚い対応が可能です。また『アドバンスコース』は“1クラス30名”で、ネイティブ教員が担任を、日本人の教員が副担任を務めるW担任制。クラスの枠にこだわらず、2クラスを4名の教員で見るスタイルをとることで、「総合型選抜・学校推薦型選抜」に向けた対策においても、多角的で手厚い個別指導を行います。
人のために貢献できるグローバルシチズンの育成を目指し、国際理解教育を展開する同校。長期・中期・短期の幅広い留学制度や海外研修、異文化交流活動など、多彩な国際交流を行っています。長期留学に関しては、従来は『英進グローバルコース』の生徒のみを対象としていましたが、新コース体制では、どちらのコースでもチャレンジが可能。次代に不可欠な国際感覚と英語力を磨き、視野と可能性を広げることができます。