吹奏楽部による演奏で幕を開けた文化祭。
秋晴れの空の下、9月29日・30日の2日間にわたって開催された東山中学・高等学校の文化祭。今年は3年ぶりに入場制限が解除され、保護者や近隣住民、生徒の友人も参加が可能なため、生徒たちは「皆で楽しい文化祭にしよう!」という強い意気込みで一丸となり、準備を進めてきました。
文化祭初日の29日を訪問しました。
文化祭実行委員長・河原 光希(高3)さんは、「色々あって自由が効かず辛かった3年間の不満をすべて吹き飛ばす勢いで楽しみましょう!最高の文化祭にしましょう!」と文化祭への想いを語りました。
さらに塩貝省吾校長からは、「文化祭はロマンです。夢・希望です。150年以上、連綿と受け継がれてきた東山の魂です。京都の地で、男子校として生き抜いてきた心の叫びでもあります。コロナという荒波を乗り越えてキミたち勇者は、ついに文化祭の通常開催を勝ち取った。威風堂々、叡智を結集し、この文化祭に臨んでほしいと思います。もう一度、言います。文化祭はロマンだ!」という熱いメッセージが送られました。
文化祭では両日とも、講堂でのステージ発表や校庭での多彩なイベントが開催されました。模擬店では手際良くお客さんを対応。さらに校内では、クラブやクラス単位で、他校では見られない、創意工夫のある展示やゲームを体験することができました。
女装や人気のキャラクターに仮装したり、お揃いのTシャツに身を包んだ生徒たちが「ゲームに勝ったらお菓子をプレゼントします!」「フランクフルト美味しいよ!」など大声で呼び込みを行ったり、来校者をていねいにもてなす姿からは、3年ぶりの制限なしの文化祭を、全校生が一丸となって盛り上げ成功させようとする気持ちが伝わってきました。皆が東山に集う喜びを感じられる一日となりました。
力強い和太鼓演奏のようす。
日本舞踊「宮本武蔵」を披露した中2生。「日本舞踊歴12年目です。昨年のステージを観て、僕も文化祭で踊りを披露したいと思いました。最後まで観てくださってありがとうござました」
水性のカラーインクがどのようにできているのかを探究した理科自由研究発表。ペーパークロマトグラフィーを使って実験を行ったプロセスと結果をプレゼンテーション。
中学体育祭では、先生方も競技に参加にするため、騎馬戦やリレーなど各種目において、先生の『体育祭ドラフト会議』が開催される。一番人気の先生は…!?
中3は、クラスのモットーや担任の先生をモチーフにした体育祭クラス旗を制作し、紹介。
中1は、伊勢神宮の歴史を調べ、模型を造って展示。来場者に楽しんでもらうために、オリジナルおみくじも設置。
中2は、京都の観光スポットの写真を分解して、近づくと点描に見え、離れると巨大な写真に見えるアート作品を制作。
中3は、オーストラリア修学旅行に向けて行った調べ学習を展示。
中3が制作した自画像と、保護者への感謝の言葉を記した色紙。
中2の模擬店・ドライカレーは大人気で、お昼の時間には長蛇の列が!
それぞれが思わず目を引く女装やおそろいのTシャツで、模擬店や展示をアピール。
ロボット研究会、鉄道研究会、将棋クラブは、男子校ならではの同校を代表する人気クラブ。
ロボット研究会ではプレゼン大会、鉄道研究会ではトロッコ体験、将棋クラブは自由対局とトーナメント大会など、各部とも趣向を凝らして文化祭を盛り上げた。
校庭で繰り広げられた『歌うま選手権(予選)』は、2日目の決勝戦に向けて歌唱力自慢の挑戦者たちが集った。審査員の先生、観客も大盛り上がり!
吹奏楽部は、2023年のヒットメドレーという誰もが楽しめるプログラムを演奏。
高2の『巨大だるま落とし』。上手に落とすと景品がもらえる!
高2の脱出ゲーム『アブナイ』。教室を仕切って4つの部屋を作り、暗がりのなかで難関クイズを解いて各部屋を脱出し、ゴールに向かう。かなりの難問で参加者は皆、頭を抱えていた。
高2の『メリーゴーモルックではない』と題したゲームは、手作りの回転イスに座り、ダーツのように的にコマを当てるというもの。簡単そうでなかなか難しい!
高1の教室で行われた漫才選手権『1-1グランプリ』は教室に入りきらないほどの人だかりで大盛り上がり!
高2の『SBGs(スペシャルボールゲームズ)』は、二人一組になって、穴に落とさないように、ボールをゴールまで運ぶ。タイミングや力加減が難しく、クリアするのは至難の業。
生徒がモグラ役の『羽谷と33匹のもぐら(モグラ叩き)』(高1)。モグラがひょっこり頭を出した瞬間に叩かれる、それだけで笑いが起こる楽しいゲーム。