
2026年に創立100周年を迎えた四條畷学園。今回集まってくれたのは、「この節目の年を盛り上げたい」という思いで立候補した3人の生徒会メンバー。チャレンジを楽しむ生徒たち、それを見守り、後押しする先生方。それぞれの言葉からは、100年受け継がれてきた教育理念「実践躬行」を体現する教育の真髄が垣間見えてきます。

科学部と「ナイスガイズ」に所属。責任ある仕事にやりがいを感じ、創立100周年の今年、「頑張ってみよう」と生徒会副会長に。

陸上競技部と「ナイスガイズ」に所属。入学時に『生徒対面式』で抱いた生徒会へのあこがれをきっかけに、生徒会会長に。

書道部部長。顧問の先生の「Iさんに合っていると思うよ」という言葉に勇気をもらい、興味のあった生徒会副会長へ立候補。

1989年、保健体育科教諭として同校に赴任。サッカー部顧問・生徒指導部長・教頭・副校長などを経て2026年4月より中学校校長に就任。

現在の探究学習の基盤を整えた第一人者。科学部・サッカー部・広報部隊「ナイスガイズ」の顧問を務める。
前期生徒会(4月~9月)の活動内容を教えてください。

Hさん
前期生徒会の一番大きな仕事は文化祭。学園100周年に掛けて何かできないかと、現在は企画を考えているところです。企画書と資料を作成し、後日、先生方の前でプレゼンテーションを行います。
山田校長
プレゼンは職員会議に生徒会役員が乱入してくるようなイメージです(笑)。本校の生徒会活動は活発で、教員も「やらせてみよう」というスタンス。これまでも校則変更などに取り組むなどの歴史があります。当時は「ルールを緩めて大丈夫かな」と心配しましたが、「自分たちで変えたルールを守る」ことに力を注いでくれているので、杞憂に終わりました。
Kさん
また、人気テレビ番組の学校企画コーナーへ応募しようと思っています。四條畷学園には個性的な生徒や先生がたくさんいるので、そこをアピールできたらいいなと思って。100周年で何か面白いことをしたいということもありますが、何より皆の笑顔を見たいですし、「楽しかった」という声が聞きたいですね!
Iさん
生徒会役員皆で決めたことです。私はサポート役に徹して、実現に向けて頑張りたいと思っています。
多彩な行事がありますが、印象に残っているものは?
Iさん
私は『修学旅行』です。カメラ持参・使用OKで、東京での思い出を写真で残せることがうれしかったです。中学生は写真を撮るのが大好きなので(笑)。
中司先生
本校では常によりよい行事を追求しているので、毎年同じことをするということはほぼありません。2027年度の修学旅行は北海道に変更します。今、有志の修学旅行委員の生徒たちがプランを練っているところです。

行事は前年踏襲にこだわらず、常にブラッシュアップ。50年以上続く『スキー教室』は、積雪量の問題に対応すべく、初めて日程を変更。
Kさん
僕は1年時の『宿泊研修』。学年混合の班で活動するので、友だちや先輩とのつながりが深まりました。
Hさん
1年時の『スポーツ大会』。「勝利」という目標を皆で共有して協力し合うのでクラスに一体感が生まれました。昨年までは学年ごとのクラス対抗で競技も異なりましたが、2026年度は生徒の提案で、競技はドッヂボールに統一し、3学年合同のクラス対抗となりました。
中司先生
異学年の交流につながり、より盛り上がるように順位決めも復活という、よく考えられた提案でした。山田校長が始業式で話された「本校はすべてのことに挑戦していく」という言葉が、生徒たちのチャレンジのきっかけになったのではないかと感じています。
山田校長
実行を通して学ぶという意味を持つ教育理念「実践躬行」の表れですね。また、本校には失敗を受け入れる文化があります。それは教育活動に携わる一教員としての挑戦を通して体感してきました。生徒たちにも失敗を恐れず何でも挑戦してほしいですね。
勉強面で頑張っていることは?

伝統の取り組み『日直面談』。一日2人ずつ、毎日面談を行うことで、個々の変化やクラスの問題などに早期に気づくことができる。
Hさん
ゲームに熱中した時期もありましたが、中1の間に持ち直しました。授業ではグループワークが多く、生徒同士で教え合う雰囲気。この環境で、目標にしている難関高校合格を目指します。
Kさん
先生のアドバイスで“手で書いて覚える”ことを実践し、成績もアップしました。今後はより多くの問題を解いて知識を定着させ、応用力をつけたいです。
Iさん
高校受験を意識するようになったのは中1の終わり頃。進路指導が手厚く、『日直面談』で模試の結果を分析してくださったり、私の思いに耳を傾けてくださったり。個々を尊重してくださるところがいいなと思います。
山田校長
『日直面談』は、私が担任をしていた頃も、クラス全体や個々の状況を把握する場として大切にしていました。悩みはもちろん、クラスの中で気がかりなことや、困っている友人のことなども、日直面談でなら素直に話してくれる生徒が少なくありません。3年の進路を検討する会議には、校長も参加。教員一同が、一人ひとりの進路実現を心から応援しています。
最後に、この学校の魅力を教えてください。
Kさん
先生が個性的で、授業が面白いこと。四條畷学園のように個性的な先生方がいらっしゃる高校に進学したいと思っています。
Iさん
先生が行事などの新しい企画に、積極的に取り組んでくださり、一緒に盛り上がれるところです。クラスの仲間も個性的な人ばかりで毎日が楽しいです。周りの影響か、性格も明るくなったと思います。
中司先生
Iさんは引っ込み思案なところもありましたが、この2年間でとてもしっかりしてきましたね。
Hさん
僕は人との関わり方に自信が持てるようになって、よく話すようになりました。
山田校長
皆の言葉から、教育方針の一つ「個性の尊重」が、確かに実践できていることを実感しています。建学の精神をはじめ本校の教育の根幹を、次の100 年も継承するために挑戦し続ける。その使命を果たすべく力を尽くしていきたいと思います。