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私立中高進学通信

2026年神奈川版

わが校の大学合格力強化計画

山手学院中学校

一人ひとりに合ったフレキシブルな指導で
夢を実現するための大学選びと合格をサポート

明治大学理工学部数学科の矢崎成俊教授による模擬講義では、「防災数学の最前線」をテーマに、
数学を使って身の回りのさまざまな現象が表現できることを学びました。

中3から将来を考える
きっかけづくりを提供
進路指導部部長・社会科教諭/大竹直先生

「未来への夢をはぐくみ、その夢の実現をたくましくになっていく人」の育成を基本理念に掲げている山手学院。1966年の創設以来、一人ひとりの希望や個性に合わせた指導で、卒業後に自らの夢へ向かってまい進できるよう、きめの細かい進学サポートを行っています。

 多様化した社会に対応するべく、従来の学問分野の枠を超えた多彩な学部を設ける大学が増えてきた近年は、生徒のやりたいことやめざす道に沿った最新かつ詳細な情報の収集に尽力し、生徒の可能性を拡げられるフレキシブルな進路指導に取り組んでいます。

「合格実績を上げるために偏差値がより高い大学への進学を推奨する学校も多いようですが、本校は建学の理念のもと、一人ひとりのやりたいことや能力が伸ばせる大学への進学を第一に考えています。さまざまな選択肢のなかから本人の希望に最も合った大学や学部、研究室はどこなのか。担任と進路指導部が連携し、生徒と会話を重ね、共に考えていくことを心がけています」(進路指導部部長/大竹直先生)

 その下地を作るために、同校では文理選択を行う高1に上がる前の中3段階から、将来を考えるきっかけづくりを行っています。その一つが、卒業生を招き体験談を語ってもらう行事で、生徒から大好評を得ています。

「本校は、難関大学に合格した人や生徒が憧れる職業に就いている人たちを多数輩出しています。生徒にとって自分たちと同じ場所で同じように学んでいた先輩の経験やノウハウ、進路への考え方を知ることは、大きなヒントになるわけです。しかも、もしかしたら自分も同じようになれるかもしれないと思えるモチベーションにもつながります」(大竹先生)

 卒業後も担任とのつながりを保っている卒業生が多いという、同校ならではの特性を活かした取り組みも行っています。

進路指導部副部長・社会科教諭/高橋篤史先生

「先ほどの行事以外にも、クラス単位でリモートを通して卒業生の話を聞いたり、生徒たちの提案で卒業生が在籍している大学の学園祭に担任と一緒に出かけたりなど、先輩の姿や体験談から将来のことがリアルに考えられる機会をいろいろと設けています」(進路指導部副部長/高橋篤史先生)

視野を広げることも
進路指導の重要な要素

 これらの取り組みの根底にあるのは、多様な選択肢に触れることで、生徒に自分のやりたいことや将来の可能性を見つけてもらいたいという思いです。この先の社会で求められる力を育むことを目的に、中2から高2を対象に多種多様な講座を展開しているGLP(Global Leader Program)もその一環です。

「このプログラムを受けた生徒は、かなり早い段階から国内外を問わず進路について考えるようになります。また、高2で行われる全員参加の『北米研修プログラム』をきっかけに、留学に力を入れている大学への進学を考えたり、日本にいながらグローバルな視点で学べる大学を志望したりする生徒も増えている印象です」(大竹先生)

 さらに高2では、より将来を深く考えられるよう、6月と11月に文理それぞれ1名ずつ、大学教授を招いて模擬講義を開講し、大学の学びに触れる機会も設けています。

「生徒たちは自分たちが学習している5教科で学問を捉えてしまいがちです。しかし、それらが複雑に絡み合っているのが大学の学びです。大学の学びが実際はどういうものかを知ることで、より自分が学びたいことを具体的にイメージできるようになればと考えています」(大竹先生)

今の時代だからこそ
じっくり悩む時間を

 さまざまな機会を設けているねらいについて、「受験本番となる高3までの間に、できる限り生徒にじっくり悩んで考える機会をもってほしい」と大竹先生は語ります。

「高1で文理選択をする際も同じですが、“揺らぐ”というのは自分を客観視できている証拠です。自分の傾向を分析し、どちらが向いているのか、とことん考える=揺らぐ機会を提供することで、『何となく大学に進学する』生徒を少しでも減らしたいと考えています」

 その背景には、「今の時代だからこそ、揺らぎの時間は必要」という考えがあります。

「今は条件を提示すればAIがやることを次々と指示してくれる時代です。とても便利ではありますが、一方で迷ったり立ち止まったりする時間をもたず、保護者も生徒も受験に向けて視野が狭くなりがちです。だからこそ、本校ではじっくり考えて悩み抜ける環境を与え、揺らいだり悩んだりしながら進路について考えを深めていけるようにしています」

 中1から段階的に受験への意識を高めていき、高2の文化祭を終える頃には自然と全員が受験に向けて動き出していく風土が、同校には根づいています。

「誰かに仕向けられたわけではなく、受験を見据えて自発的に動き出す文化が定着しているのは、本校がこれまで続けてきた取り組みと、教員と生徒の距離感の近さが好循環を生み出しているからだと思います。難関大学に送り出した“数”を重視するのではなく、信頼関係を軸に生徒の意志を尊重し、一人ひとりの未来への夢を育み、実現に向けたサポートをする。そんなフレキシブルな対応が本校の特徴です」(高橋先生)

 総合型選抜や学校推薦型選抜など、多様な入試制度への対応が求められるなか、保護者に対しても早い段階からていねいな情報共有を行っている同校。大学受験を単なる“合否”に終わらせるのではなく、迷い、悩み、ときに立ち止まりながら、自分自身の未来を見つけていく。その過程を大切にする姿勢が、生徒たちの主体的な進路選択を支えています。

山手学院 2025年度 進学先上位7校の合格実績

※( )内は既卒生合格数

国公立大学 進学先上位7校
1 横浜国立大学 18(1)
2 横浜市立大学 11
3 千葉大学 7(3)
3 一橋大学 7(1)
5 東北大学 6
6 電気通信大学 4(1)
6 東京都立大学 4
私立大学 進学先上位7校
1 早稲田大学 39
2 明治大学 38(4)
3 慶應義塾大学 27(1)
4 青山学院大学 24(3)
5 明治学院大学 17(2)
6 立教大学 15(2)
7 東京理科大学 12(2)
7 中央大学 12(1)
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