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私立中高進学通信

2026年神奈川版

わが校の大学合格力強化計画

北鎌倉女子学園中学校

推薦にも一般選抜にも強い
論理的思考力が支える進路実現

柳沢学園長が指導する「文殊の会」。
毎回メンバーを替えながら意見を交わし、自分の考えを言葉にする力を養います。

考え、伝え、深める
文殊の会と探究活動
学園長/柳沢幸雄先生

「伝統的な学び」と「革新的・先進的な学び」のハイブリッド教育で、「時代の変化にしなやかに対応できる人」を育てている北鎌倉女子学園。DXハイスクールとして、先進的な教育技術の導入などにも注目が集まっています。

 進学指導においては、卒業後まで見据えた細やかな指導を大切にしており、142大学・336学部ある指定校推薦や、学校推薦型選抜・総合型選抜を活用して進路を実現する生徒が多く、近年は一般選抜で難関大学に挑戦する生徒も増えています。

「本校は、卒業生数を大きく上回る指定校推薦枠を有し、総合型選抜や学校推薦型選抜にも対応しています。生徒一人ひとりの希望や適性に応じて、多様な進路選択を支えているのが特徴です。その背景にあるのが、『自ら考え、自ら選択し、自ら行動する力』を育む教育です。総合型選抜や学校推薦型選抜で求められる思考力や表現力はもちろん、一般選抜に必要な学力も着実に伸ばしながら、生徒たちの可能性を広げています」(学園長/柳沢幸雄先生)

 その象徴的な取り組みが、柳沢学園長が論文指導をする、高1生を対象とした「文殊の会」です。

 この日は、「レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』を、目の見えない人に説明してください」という課題に取り組みました。

「最初は『どう説明したらいいのだろう』と、思考が止まってしまう生徒も少なくありません。そこで、文殊の知恵に倣って3人1組のグループで意見交換をしてもらうんです。すると、友達の発想に刺激を受け、自分の考えがどんどん深まっていって、文章も大きく変わってくるのです」(柳沢学園長)

「文殊の会」では、生徒たちが書いた文章をiPadで共有し、互いにコメントを交わしながら何度も推敲を重ねます。

「論文には基本的な“型”があります。タイトルがあり、導入があり、段落があり、論旨が整理されている。その型を学ぶことで、自分の考えも整理できるようになるわけです。『文殊の会』は単に文章を書く練習会ではありません。物事をどう整理して論理的に考えるか、その訓練なんです。大学受験に必要な小論文対策という枠を超え、『自分の考えを社会に向けて発信する力』を培っています」(柳沢学園長)

 さらに、社会活動をテーマとした探究活動を通して思考を深める機会も設けています。2025年度には「ジェンダー」をテーマにしたグローバル探究を実施。生徒たちは朱野帰子の小説『対岸の家事』を題材に、育児や家事をめぐる価値観について考察し、日本のジェンダーギャップについて分析しました。

進路指導部主任・国語科/
古郡玲子先生

「柳沢学園長の前任校である開成高等学校の生徒との討論会も行い、自らの将来や社会との関わり方について考えを深めました。最初は『ジェンダー』というテーマを難しく捉える生徒もいましたが、身近な題材から掘り下げていくことで、『自分だったらどう考えるだろう』と主体的に向き合うようになったようです。自分の考えを整理し、相手に伝える経験は、志望理由書や面接で自分自身を表現する場面にも生かされていると感じています」(進路指導部主任/古郡玲子先生)

習熟度別授業と
チャレンジチーム

 思考力や表現力だけでなく、大学入試に必要な学力の育成にも力を注いでいる同校。中学では英語と数学で習熟度別授業を導入し、一人ひとりの理解度や到達度に応じた指導を行うことで、基礎学力の定着を図っています。

「生徒によって理解のスピードは異なります。それぞれに合った学びを提供することで、自信をもって次のステップへ進めるようにしたいと考えています」(柳沢学園長)

 さらに2026年度からは、一般選抜に挑戦する生徒を対象にした取り出し型の進学支援プログラム「チャレンジチーム」も始動しました。推薦入試や総合型選抜などで早い時期に進路が決まる生徒が増えるなか、一般受験に挑む生徒たちが仲間とともに学べる環境を整えています。

「『チャレンジクラス』ではなく、あえて『チーム』という言葉を選びました。一般選抜をめざす生徒たちには、同じ目標をもつ仲間と励まし合いながら挑戦してほしいという意味を込めたのです。女子校では、『年内に進路が決まるなら、そのほうが安心』という空気になりやすい傾向があります。その一方で、より高い目標に挑戦したいと考える生徒もいます。そうした生徒たちが孤立することなく、互いに支え合いながら成長できる環境をつくりたいと考えました」(柳沢学園長)

 さらに放課後には、卒業生が常駐する自習室や、理系教員による学習支援「SIMクラブ(Science Information Mathematics Club)」も展開しています。

「理科・情報・数学分野を中心に、生徒たちの『なぜ?』に教員や卒業生がていねいに向き合うことで、生徒たちの探究心を支えています。近年は看護・医療系に加え、農学系や生命科学系への進学を志望する生徒も増えており、こうした学びの環境が進路選択の幅を広げています」(柳沢学園長)

一人ひとりを支える
手厚い進路サポート

 教員が生徒一人ひとりに関わる進路指導も、同校の特徴です。大学ごとに異なる入試方式や出題傾向に対応しながら、志望理由書や小論文、面接指導まで個別にサポート。大学合格だけでなく、その先でどのような学びや進路をめざすのかも見据えながら指導を行っています。

「本校の生徒たちは、『薬剤師になりたい』『看護師になりたい』など、比較的早い段階から将来像を具体的に描いている生徒が多いです。『なぜその職業をめざすのか』『社会とどのように関わりたいのか』まで自分の言葉で語れる生徒も少なくありません。文殊の会や探究活動を通して、自分の考えを整理し言葉にする経験を積んでいることが、将来像を描く力にもつながっていると感じています。進路指導においても、『どの大学を受験するか』だけではなく、『何を学びたいのか』『将来どのように社会と関わりたいのか』というところから一緒に考え、生徒一人ひとりに合った受験方法や進路選択をサポートしています」(古郡先生)

AI時代に必要な「考える力」を育む「文殊の会」。
柳沢学園長が、高1生徒に学びのねらいを伝えます。

北鎌倉女子学園 2025年度 主な進学実績
大学学部合計
国公立大学
東京藝術大学音楽学部4
横浜市立大学国際商学部1
神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部2
海外大学
韓国外国語大学KFL学部1
大学学部合計
私立大学
青山学院大学文学部2
麻布大学獣医学部2
学習院大学国際文化交流学部1
鎌倉女子大学教育学部・児童学部・教育メディアクリエーション学環6
国立音楽大学音楽学部1
上智大学SPSF1
湘南医療大学薬学部・保健医療学部2
玉川大学芸術学部1
津田塾大学総合政策学部1
東京音楽大学音楽学部2
東京女子大学現代教養学部1
桐朋学園大学音楽学部5
フェリス女学院大学グローバル教養学部4
法政大学法学部・人間環境学部2
明治学院大学国際学部・社会学部・法学部3
早稲田大学社会科学部1
ほか多数合格
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