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私立中高進学通信

2026年神奈川版

Students' Chat Spot

湘南白百合学園中学校

SEEでの気づきと成長
一歩踏み出すことから広がる世界

「愛ある人として」を教育の指針に掲げる湘南白百合学園では、キリスト教の価値観のもと、生徒主体の課外活動が活発に行われています。なかでもSDGs有志団体「SEE(※)」は、生徒が立ち上げたプロジェクトチームです。その取り組みについて、メンバーにお話を聞きました。

※Society Economics Environment

Hさん(高2)

「さまざまな分野の課題を知るなかで、自分の考えの軸ができ、探究活動にも活かされています」

Mさん(高2)

「自分たちの当たり前の生活が、多くの犠牲の上に成り立っていることに気づき、物事の見方が変わりました」

Sさん(高2)

「以前は“何かしたい”という気持ちだけでしたが、今では具体的な行動を起こせるようになりました」

Fさん(高2)

「最初は環境問題に関心がありましたが、ダイバーシティやLGBTQなど幅広い課題も知るようになりました」

普段はどのような活動をしていますか?

Sさん
SEEでは「環境班」「エコノミー班」「ダイバーシティ班」に分かれて活動しています。文化祭では班ごとにブースを設け、模造紙の展示に加え、オリジナルのクイズやゲームを通してSDGsの認知を広げています。来場者には子どもや同世代も多いので、クイズやゲーム形式にして、身近に感じてもらえるよう工夫しています。

Fさん
環境班では、不要になったビーズを再利用したストラップづくりなど、楽しみながら環境について考えられる企画を行っています。ダイバーシティ班では、生徒から意見を集めてスラックス制服導入のキッカケをつくりました。ほかにも難民問題やデフリンピック選手との交流を通じた障がい者理解など、多様性について考えるさまざまな活動を行っています。

Hさん
エコノミー班では、商品の販売を行っています。また班の活動に加えて、毎年12月には併設の小学校を訪問し、4年生に向けてクイズを通して楽しくSDGsを伝えています。

「のびのびと活動しています!」

Mさん
全体の活動としては、片瀬海岸でのビーチクリーンを毎年継続しています。さらに有志でコンテストにも挑戦するなど、柔軟に活動しています。

手応えや課題はありますか?

Mさん
毎年応募している「高校生ボランティア・アワード全国大会」では、全国の高校生と活動を共有するなかで、企業と連携した大規模な取り組みを知り、視野が広がりました。また、探究活動で培った調べる力や考える力をSEEの活動に活かせていると感じる場面が多くあります。一方で、課題も感じています。デフリンピックの情報を広めるため文化祭で展示をしたのですが、開催時期になっても周囲の反応が薄かったんです。そこで、SEEの中だけで情報が完結し、在校生にはあまり伝わっていなかったことに気づきました。

「『人を大切にする意識』が根付いています」

Sさん
毎年バレンタインにフェアトレードチョコレートを販売していますが、価格の上昇が続いています。もともと一般の商品より高価なこともあり、「意義は理解していても、手が伸びにくい」という声も少なくありません。理想の大切さを実感する一方で、それを広げていく難しさも感じています。フェアトレードの価値をどう伝え、共感につなげていくかが課題です。

Hさん
SEEは参加のハードルが低く人数も多い分、活動への温度差が生まれやすいと感じています。積極的に動く人とそうでない人の差があり、大きな活動につなげにくいことが、今後の課題だと思っています。

Fさん
海岸での環境改善を呼びかけるビーチアナウンスに挑戦しました。日本語・英語に加えて中国語でもメッセージを録音し、放送してもらいました。外部の方と協力しながら行動に移せたことが印象に残っています。

成長を感じることはありますか?
「前向きな雰囲気が居心地がいいです」

Fさん
デフリンピック選手と交流し、自分がもっていた無意識の偏見に気づき、視野が広がりました。また、相手にどう伝えるかを考えていくなかで、発表への苦手意識がなくなりました。

Sさん
コンタクトレンズや使い捨てカイロの回収など、身近なところからSDGsを実践できると知ったことが大きいです。また、外部の方や他校の生徒との関わりも多く、自分から話しかけられるようになりました。

Hさん
SEEの活動を通して、目的から逆算して段取りを考える力が身についたと感じています。発言への積極性も高まりました。湘南地域の学校が集まる発表・ディスカッションの場では、「環境を良くするビジネス」を30分で考える課題に取り組み、次々とアイデアを出しながら段取りを組んで結論を導くことができ、成長を実感しました。

Mさん
SEEの活動は生徒の「やりたい」という思いから始まっており、立ち上げた先輩方の存在はとても大きく、日々の活動のなかで多くのことを学んできました。高2でまとめる立場になってからは、段取りや配慮の大切さを実感しました。実際に経験して、人を支え導く難しさと責任を学んでいます。

学校の環境について教えてください

Mさん
友人や先輩、先生方と「いいね」だけで終わらせるのではなく、その先へ踏み込み、具体的な意見や提案を交わし合える環境があります。海外研修や難民支援施設の訪問など、異なる価値観に触れる機会が多いことも魅力。2026年度から実施するスリランカ研修では、貧困層の子どもたちが通う学校と、富裕層の子どもたちが通う学校の双方を訪問するなど、立場や環境の異なる人々に接する機会もあるそうで、視野を広げる経験になると思います。

Fさん
誰かの挑戦を応援する文化があり、他校との交流機会も多く、恵まれた環境だと感じています。

Hさん
中学の頃からプレゼンテーションの機会が多く、自然と意見を伝える力が育まれていると感じます。

Sさん
キリスト教の「隣人愛」の精神もあり、人を大切にする意識が根付いています。他校の人や地域の方にも、相手の立場に立って関わろうとする姿勢がこの学校の特徴だと思います。

今後挑戦したいこと、大切にしたいことは?

Sさん
もともと自然科学に関心があり、物理科学部でも活動してきましたが、SEEでの経験と結びついたことで、将来は気象や環境分野に進みたいという思いがより明確になりました。大学進学後はこの分野の学びを深め、より具体的なかたちで社会に貢献していきたいと考えています。

「意見を肯定してくれる校風です」

Hさん
課題をそのままにせず、「なぜなのか」を考え続ける姿勢を大切にしたいです。多くの問題があることを知った今、目の前のことを自分事として捉えていきたいと思っています。

Fさん
人との関わりを大切にし、相手の立場で考えられる大人になりたいです。これまで知らなかった社会の仕組みにも目を向けていきたいです。

Mさん
将来はまだ模索中ですが、困っている人に寄り添える仕事に就きたいです。SEEで得た知識や経験を活かし、社会に貢献できる形を見つけていきたいと思っています。

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