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私立中高進学通信

2026年9月号

校長先生が語る6年間のビジョン

東京成徳大学中学校

「生徒たちに幸せな人生を送ってもらいたい」
それが私たちの願いです

オープンな校風で、先生と生徒の距離が近いことも同校の特徴です。
生徒たちは、勉強だけでなく、学校行事や部活動にも積極的に取り組み、
それぞれの進路実現に向けて充実した学校生活を送っています。

「自分を深める学習」を通して
どう生きていくかを考える
木内秀樹 校長先生

「本校は、1926年に創立し、100周年を迎えました。

 創立者・菅澤重雄先生が遺された『教育の要は徳育である』という言葉を、私たちは今も大切にしています。徳育とは単なる知識の伝授ではなく、人間として成長し、社会に貢献していく人物を育成することに主眼があります。

 さらに、変化の激しい現代社会においては、未来を切り拓いていく力も求められてきます。そのため本校では、『成徳』の志をもって国や企業の枠組みを超えたリーダシップやコミュニケーション力を発揮できる、真のグローバル人材『自立した学習者(Distinguished Learner)』の育成をめざしています。

 生徒たちにより幸せな人生を送ってもらいたいとの思いから、広い視野を養う教育に力を入れています。本校独自の取り組みとして、2023年から実施しているオリジナルプログラム『自分を深める学習』は、その代表的なものです。中1から高1までの4年間をかけて行われるこのプログラムでは、『自分とは何か』『なぜ学ぶのか』『どう生きるのか』という3つのテーマを柱に、問題提起、議論、振り返り、まとめという学習サイクルを繰り返しながら、思考を深めていきます」(校長/木内秀樹先生)

和田一将 教頭先生

「『自分を深める学習』は、いわば人間探究の授業です。例えば『葉っぱのフレディ』という絵本を題材に、どう生きるべきかを考え、みんなで議論し、自分自身を振り返ります。それは正解を導き出すための議論ではなく、それぞれが新たな視点に気づくことを大切にしています。そのほかにも、映画や小説、詩、J-POPなど、あらゆるジャンルを教材に取り入れ、教員が問いを投げかけるため、生徒たちは楽しみながら積極的に意見を出してくれます。

 さらに、目が見えない方の気持ちを理解するため目隠しをして歩行する体験や、妊婦体験なども実施し、他者の視点に立って考える力を養っています。そうした経験を通して、他者を受容しながら協働する力を身につけてもらいたいと考えています」(教頭/和田一将先生)

「さらに、中学入学直後に『守ろう十ヶ条』という生活指針を生徒たちに示しています。これは『挨拶をしよう』『仲間はずれにしない』『自分で考え、何事にも前向きに挑戦しよう』など、学校を居心地の良い場所にするための指針です。こうした価値観を生徒全員で共有しているからこそ、校内には和やかな空気が流れているのだと思います」(木内先生)

海外留学を通して育む
チャレンジ精神

「また、本校ではチャレンジ精神を育む教育の一環として、中2で2週間の『セブ島短期語学留学』、中3では選択制の『ニュージーランド学期留学』を実施しています。セブ島では、語学学校で英語を学ぶだけでなく、現地の子どもたちとの交流を通して、自分たちとは異なる環境に生きる人々の姿に触れ、視野を広げます。

 一方、ニュージーランド学期留学では、ホームステイをしながら現地校に通い、3カ月間を過ごします。ニュージーランドは多民族国家なので、私たちとは異なるバックグラウンドをもつ人々が共に暮らしています。15歳という多感な時期に、日本にはないような価値観や文化に触れることは、生徒たちにとって大きな成長の機会になると考えています」(和田先生)

「ニュージーランドへの学期留学は希望制ですが、毎年、半数以上の生徒が参加してくれています。その一方で、参加しない生徒に向けても国内グローバルプログラムを用意しています。東京在住の海外の方の家に1泊2日でホームステイする『街中留学』もその一つ。もちろんニュージーランドで得られる学びは多いのですが、東京という身近な環境の中にも多くの学びがあります」(木内先生)

自分らしく
やりたいことに挑戦する
VISION-6年間のビジョン
  1. 教育の要は徳育である
  2. プログラミングやICT教育をはじめとした
    「先進的な学び」
  3. 世界で活躍できる力を養う
    「グローバルマインド」と「チャレンジ精神」

「さまざまな教育プログラムを実施していますが、その根底にあるのは『自信をもって人生の旅路を歩んでほしい』という想いで、生徒たちの幸せが私たちの何よりの願いです。そのためには、自分のやりたい何かを見つけ、そこに向かって努力し、実現していくことが大切です。決して全員がグローバルリーダーになる必要はありません。それぞれが自分らしく、やりたいことに挑戦できれば良いのです。

 また、個人の学びやスキル向上と同時に、協働する力も身につけてほしいと考えています。人は良好な人間関係の中で幸福を感じやすいという研究結果もあります。人間関係を円満に築く力も、中高6年間で育んでほしい。そのためにも、課外活動や部活動、生徒同士や先生との関わりが重要になります。グループ学習や探究学習も、そうした協働力を養うことにつながるものなのです」(木内先生)

探究型学習「Diversity Seminar」

 高1では、多岐にわたる専門分野の中から自分のテーマを選び、個人やグループで探究を深めていくゼミを実施。内容は実に多彩で、マジックを習得して幼稚園などで披露する講座や、コーヒー豆を焙煎し“おいしい一杯”を追求する講座、自分で釣った魚をさばき、マイクロプラスチックについて調査・観察する講座など、ユニークなテーマが揃っています。こうした活動を通し、生徒たちは主体性や創造性、チャレンジ精神を育んでいきます。

PROFILE

 1926年に王子高等女学校として設立され、2026年度に100周年を迎えた。完全中高一貫校として多彩な教育プログラムを展開し、「21世紀のグローバル社会で活躍できる人物の育成」をめざしています。また、全員参加の「セブ島短期語学留学」のほか、希望者に向けたオーストラリア、UAE、ベトナムなど世界各地への短期留学や、3カ月・6カ月の留学認定制度も行っており、グローバル教育にも力を入れています。

(この記事は『私立中高進学通信2026年9月号』に掲載しました。)

東京成徳大学中学校  

〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL:03-3911-7109

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