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私立中高進学通信

2026年9月号

変わる私学!

実践女子学園中学校

新校舎が描く未来の学びを
「JJ fabo」で先取り

新施設とICTの取り組み

解体工事が進む「下田陞勲記念館」の跡地。
鉄骨造り9階建ての新校舎には、生徒たちのアイデアを取り入れたデザインが施される予定です。

 2028年完成予定の新校舎に込められた構想を先取りし、2025年度よりスタートした「JJ fabo」。ものづくりや探究活動を通して、生徒が主体的に学び、未来につながる力を育む取り組みを紹介します。

渋谷という立地を活かした
共創できる学びの場
副校長
城 礼子先生

 2029年に創立130周年を迎える実践女子学園では、記念事業として渋谷キャンパスの再整備プロジェクトが進められています。「女性が社会を変える、世界を変える」という建学の精神のもと、今後の教育を実現する学びの拠点として計画されています。その学びを先取りする取り組みとして、2025年度から、ものづくりと探究活動の拠点「JJ fabo」が始動しました。

 新校舎が完成するまでの間、CAI教室と技術室を拠点に活動している「JJ fabo」では、3Dプリンターや高性能PCを活用したデジタル制作をはじめ、プログラミングやデジタルデザインにも取り組むことができます。また、ドローンや生成AI、プラスチック製品の開発など、さまざまな分野で活躍する専門家や大学生との交流を通して、新しいアイデアを形にできることも大きな特徴です。

「新校舎を建てる際に大切にしたのは、建物そのものではなく、本校がめざす教育の姿をどう形にするかということでした。生徒が自ら活動し、企業の方や大学生など、さまざまな人とつながりながら学べる環境をつくりたいと考えたのです。新校舎の完成を待つのではなく、できることから始めようと考え、『JJ fabo』の活動をスタートさせました」(副校長/城 礼子先生)

 放課後になると、「JJ fabo」には学年を問わず生徒たちが集まります。

「『JJ fabo』は何かを教わるだけの場所ではありません。『こんなことをやってみたい』『こんなものを作ってみたい』という思いをもった生徒がやってきて、自分で試行錯誤しながら挑戦する場所です。わからないことがあれば専門家や大学生に相談はできますが、まずは自分でやってみることを大切にしています」(城副校長先生)

「JJ fabo」の構想は、コロナ禍が明けた頃、情報科や技術科の教員と話し合うなかで生まれたそうです。背景にあったのは、渋谷という立地。企業や専門家、学生など多様な人々が集まり、新たな価値を生み出す共創施設に着目し、「こうした場を学校内にもつくれないか」という発想が、「JJ fabo」誕生のきっかけとなりました。

「渋谷には、次の世代を応援したいと考えている大人たちが大勢います。そうした方々と生徒たちが出会い、刺激を受けながら学べる環境が学校内にあったら、生徒たちの可能性はさらに大きく広がるはずです。企業の方だけでなく、大学生など幅広い世代の方々と関わることで、新しい視点や発想に触れる機会にもなっています」(城副校長先生)

アイデアを形にする経験が
未来への一歩につながる

「JJ fabo」での活動を通して、生徒たちにも少しずつ変化が生まれています。

「これまでは『こんなものがあったらいいな』とアイデアを出すだけで終わっていたものが、実際に形として現れ始めています。ものづくりやプログラミングの楽しさを知り、理工系の進路を考えるようになった生徒も出てきていますね」(城副校長先生)

 新校舎が完成した際は、1・2階に「JJ fabo」が配される予定です。多くの生徒が行き交う学びの中心に位置づけられることで、これまで以上に多様な挑戦や交流が生まれることが期待されています。

「どの経験が、その生徒の将来につながるのかはわかりません。だからこそ、さまざまな人と出会い、多様な挑戦ができる環境を用意したいと思っています。『JJ fabo』での経験を通して、生徒たちには失敗を恐れず挑戦し、自分の考えを形にしながら未来を切り拓いていってほしいですね」(城副校長先生)

UPDATE
新校舎が育む未来の学び
校舎も教育もアップデート

「実践女子の教育」を形にする新校舎

 2028年完成予定の新校舎完成イメージ。1・2階にはラーニングコモンズや「JJ fabo」を配置し、生徒が主体的に学び、企業の方や大学生など多様な人々と交流しながら挑戦できる、新たな学びの拠点となります。


新たな発想を生み出す「JJ fabo」

 ラーニングコモンズと一体になって整備される「JJ fabo」。生徒が自由に集い、ものづくりやプログラミング、探究活動に取り組みながら、多様な人々と学び合う共創の場をめざしています。

3Dプリンターを活用して制作した作品の数々。ものづくりを通して、発想を形にする力を育んでいます。
生徒に聞きました!
S・Hさん(高2)

 高1の時に「JJ fabo」が始動したことを知り、3Dプリンターを使ってみたくて参加しました。会員証づくりをきっかけにものづくりの面白さに引き込まれ、春休みにはITやプログラミングを学ぶ「Life is Tech!」のテックキャンプにも参加しました。そこで学んだことを活かして、服装のコーディネートを提案してくれるアプリを試作。その経験を踏まえ、高2になってからはアプリ甲子園への挑戦をめざし、多くの人の役に立つアプリの開発に取り組んでいます。「JJ fabo」での活動を通して、文系・理系で迷っていた気持ちも整理され、データサイエンスやデジタルサイエンスの分野に進みたいと考えています。これからも新しいことに積極的に挑戦していきたいです。


M・Nさん(中3)

 中3になって技術の授業が始まり、デジタルでものづくりをする楽しさを知ったことがきっかけとなって、「JJ fabo」に参加しました。最初はパソコンで立体のデータを作り、3Dプリンターで会員証を制作。初めての作業で難しさもありましたが、自分で考えたものが形になった時は、大きな達成感がありました。キーボードのキーを押した時に感触が楽しめる小さなアイテム(クリッカー)を制作した際は、説明書を見ながら少しずつ形を整えていく作業に没頭しました。試行錯誤を重ねる時間も楽しいです。プログラミング講座にも参加しているので、これからも新しい技術を学びながら、作品づくりに挑戦していきたいと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2026年9月号』に掲載しました。)

実践女子学園中学校  

〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
TEL:03-3409-1771

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