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私立中高進学通信

2026年8月号

中1の始め方

共立女子中学校

協働を重ねて育てる
「共立リーダーシップ」

初めの1カ月は3日に1回程度の席替えを実施。
多くのクラスメートと話すことが、打ち解けるきっかけになっています。

 探究活動を通して、主体性と協働する力を育成。多様な出会いのなかで、自分らしく成長できる環境を整えています。

リーダーシップを育てる
探究活動

「輝き羽ばたく女性」「自立した女性」の育成を目標に掲げる同校では、「共立リーダーシップ」の育成を重視しています。

 ここでいうリーダーシップとは、“一人ひとりが周囲と関わりながら主体的に行動する力”と位置づけられており、探究活動を通してその意識を育み、学校生活全体へと広げています。

「探究活動では、私たち教員も指導者ではなく、ファシリテーターやサポーターになることを意識しています。回によっては大学生のLA(ラーニングアシスタント)も参加して、活動が円滑に進むようサポートしてくれています」と中1担任の塩畑久美子先生は話します。

 中1では、「質問する力」や「傾聴する姿勢」を身につけ、仲間と協働しながら活動を進める力を少しずつ育んでいきます。

「入学式翌日には、探究活動の一環として、まず『ペーパータワー』に取り組みます。まだ緊張感がある中で、楽しくワークに取り組みながら、まず会話のきっかけを作ります。続いて取り組む『Windows自己紹介』では、興味をもってもらえそうなキーワードや得意・苦手をシートに書いて自己紹介や質問し合うことで、みんなの特徴を早く把握できるよう心がけています」

主な行事・抜粋
3つの要素で
行動につなげる

「共立リーダーシップ」を具体的な行動に落とし込むために、3つの要素を掲げています。それは「目標設定・共有」「率先垂範」「相互支援」です。

「目標設定・共有」とは、活動のゴールを明確にし、全員で共有する考え方です。

「まずは授業において、その単元の学習目標を示します。何を学ぶ時間なのかが明確になることで、生徒自身も主体的に授業へ参加しやすくなります」

 授業だけでなく、クラブ活動も同様です。「趣味として楽しむことを目的とするのか」「コンクールで金賞をめざすのか」といった目標を共有することで、取り組み方も変わります。

「率先垂範」は、グループの雰囲気を良好にするため、自らお手本となる行動を示していく考え方です。

「人任せにするのではなく、積極的に発言したり、活動に参加したりするなど、自分の行動で周囲に良い影響を与えられる人になることをめざしています」

「相互支援」は、互いに支え合いながら、チーム全体を高めていく考え方です。苦手なことを隠したり、人任せにしたりするのではなく、「ここが苦手だから助けてほしい」と伝えられる力も重視しています。

「助け合うことで、チームとしてより早く目標にたどり着くことができます。また、自分の得意なことで相手を支え、全体を高めていくことも大切にしています」

体験を通じて
中1から浸透を図る

 これら3つの要素は、中1の初期段階から、探究活動などを通じて繰り返し伝えられています。

「『今日は、この要素を意識してみよう』と、ゲームやグループワークを通して実際に体験しながら理解を深めていきます。中2になる頃には、生徒同士で自然にその言葉を使う場面も増えていきます」

 活動を積み重ねることで、生徒同士の話し合いやグループ活動が活性化しているのを実感しているといいます。

「本校は規模が大きい学校ですから、友人、先輩、教員など、たくさんの人との出会いがあります。多様な個性をもつ生徒がいてクラブ活動も充実しているので、活発な生徒もおとなしい生徒も、自分の居場所を見つけやすい環境です。いろいろな人と関わりながら活動する経験を通じて、自分の世界を広げていってほしいですね」

入学後すぐに実施される探究活動「ペーパータワー」の様子。探究活動を通じて、質問や傾聴などの具体的なスキルを身につけた後は、プロジェクト活動へと発展していきます。
4月下旬に実施される葛西臨海公園でのオリエンテーション。散策やドッジボール、大縄跳びを楽しみ、クラスの仲間と打ち解けます。
中1生に聞きました!
入学直後の3日おきの席替えについて、どのように感じましたか?

M・Kさん
席替えのたびに新しい人と話せるので、友達がどんどん増えていきました。

A・Yさん
初めは緊張しましたが、だんだんと友達が増えてうれしい気持ちのほうが大きくなりました。クラス全体の緊張もほぐれていきました。

共立リーダーシップを学んでから、変わったことはありますか?

A・Yさん
相手の意見をしっかり聞くことを意識するようになりました。できるだけ全員の意見を取り入れられるよう耳を傾けています。

M・Kさん
リーダーシップは周りで支える人がいるからこそ成り立つものだと感じています。意見が分かれた時も、お互いの意見を整理して、良いところを組み合わせることが大切だとわかりました。

担任の塩畑先生の姿からも、共立リーダーシップを感じますか?

A・Yさん
先生は、生徒一人ひとりのことをしっかり見て、応援してくれます。どんなことも前向きな言葉で伝えてくださるので、とても安心しています。

M・Kさん
みんなの意見を引き出しながら、アドバイスをくださるところに、リーダーシップを感じています。

左から中1担任の塩畑久美子先生、A・Yさん、M・Kさん

左から中1担任の塩畑久美子先生、A・Yさん、M・Kさん

進学通信 2026年8月号
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