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私立中高進学通信

2026年7月号

海外大学・国際系学部への道

共栄学園中学校

2026年から希望進路が拡大
『海外大学推薦制度』を本格導入

海外研修中は1人で一般家庭にホームステイし、現地の文化や生活を体験します。

海外研修中は1人で一般家庭にホームステイし、現地の文化や生活を体験します。

選択肢を広げ
より良い進路選びへ
教務部長/矢野将弘先生教務部長/矢野将弘先生

『至誠一貫』を建学の礎に、知・徳・体の調和した人物の育成をめざす共栄学園。同校は、中学で実施するオリジナルの体験型英語学習プログラム『K-sep』(Kyoei Special English Program)をはじめ、国際教育に力を注いでいます。

 さまざまな学校改革に取り組む同校では、2024年度から高校のコースを再編。日本の文化を発信し、世界で活躍できる人材を育成する『国際共生コース』、時代の最先端で活躍する次世代リーダーを育成する『未来探究コース』、『理数創造コース』など、5つの多彩なコースを設けています。

「以前は学力によるコース分けでしたが、これから先の20年、30年後の未来はそれでは通用しないと考えたのが改革の始まりでした。コロナ禍のパンデミックなど未知の問題が生じた時、さまざまな分野のプロフェッショナルたちが力を合わせて問題を解決することが必要になってきます。まずは、生徒一人ひとりが自分の強みを発見し、その才能を伸ばしていく。そしてプロフェッショナルとなった生徒たちが、力を合わせて問題を解決していくという未来を描いています。
『国際共生コース』の目的である日本文化の発信や日本と世界の橋渡しをする人材を育成するために、私たちは海外大学に目を向けていく必要性を感じました」(教務部長/矢野将弘先生)

 海外大学への関心が高い『国際共生コース』以外のコースの生徒でも、希望すれば2026年から海外大学推薦制度を利用できます。

フレキシブルに
プログラムを改革
中2で実施する「K-sep」の様子。英語を使うことは恥ずかしくないと考える第一歩です。中2で実施する「K-sep」の様子。英語を使うことは恥ずかしくないと考える第一歩です。

 同校では中学から、週1回の『オンライン英会話』やネイティブの先生による英語の授業で、英語でのコミュニケーションの土台を作ります。前出の『K-sep』では、非日常な環境でネイティブの先生と英語漬けの時間を過ごすことで実践的な英語を体験。さらに興味をもった生徒は語学研修旅行に参加できます。そのような環境で学ぶため、海外大学への進学が進路の選択肢として自然に加わっていくようです。

「とはいえ、英語学習自体が最も大切なわけではありません。探究活動などを通して、生徒が社会に出てから自分で問題解決に取り組めるように導くことが、一番大事だと私たちは考えます。
 時代に合わせて内容が変化する『K-sep』や、海外大学推薦制度のように必要に応じて導入するプログラムもあります。生徒一人ひとりに合った進路実現のため、日本だけでなく世界も視野に入れて大学を選んでほしい。私たち教員は、生徒の希望が叶うように全力でサポートしていきたいと考えています」(矢野先生)

2026年3月に行われた高2を対象としたガイダンス。「生徒向けのガイダンスでは、海外大学に進学することのメリットなどを説明し、広い視野をもてるように生徒の意識を醸成しています。それと並行して保護者向けのガイダンスにも力を入れています。受験に向けて放課後にIELTS講座も設定し、夏休みなどに短期集中講座も予定しています」(矢野先生)

2026年3月に行われた高2を対象としたガイダンス。
「生徒向けのガイダンスでは、海外大学に進学することのメリットなどを説明し、広い視野をもてるように生徒の意識を醸成しています。それと並行して保護者向けのガイダンスにも力を入れています。受験に向けて放課後にIELTS講座も設定し、夏休みなどに短期集中講座も予定しています」(矢野先生)

海外大学推薦制度
主なメリット ・英語と高校の成績だけで出願できる
・英語検定のスコアがなくても出願できる
・日本の大学とも併願できる
・国内より上位ランクの海外大学が合格圏になる
条件 ◇英語力
2年制大学→TOEFL iBT45、IELTS5.0以上
4年制大学→TOEFL iBT79~80、IELTS 6.0以上
◇成績
5段階中、平均3.0以上(理想は4.0)
進学先に選べる大学(一例) University of Leeds(イギリス)
The University of Manchester(イギリス)
The University of Western Australia(オーストラリア)
UCSI University(マレーシア)
Arizona State University(アメリカ)…etc.

「海外大学推薦制度は外部の専門家を入れて、指定校推薦に近い形で行います。計45校の海外大学に、スコアに応じて推薦枠が用意されています。生徒たちは英検2級、準1級レベルの英語力と、学校の成績が3.0以上あれば海外大学をめざすことができます。例えば、高3から講習などを利用してIELTSのスコアを取り、条件が整ったところで海外大学に出願することも可能で、国内大学と併願で受験することもできます。生徒は国内の受験が終わってから、国内大学と海外大学のどちらに進むかを選ぶことができます」(矢野先生)

生徒の声
語学研修で国際人としての素地を育む
海外研修は中3~高3の希望者を対象に実施。行き先はイギリスとカナダで1年ごとに替わるため、両方に参加する生徒もいます。海外研修は中3~高3の希望者を対象に実施。行き先はイギリスとカナダで1年ごとに替わるため、両方に参加する生徒もいます。

「海外研修がもたらしてくれたものは、英語力の向上や異文化への理解だけではありません。そこでの体験が、これまでの人生では見てこなかった新しい道を照らしてくれました。
 私が海外大学への進学について考え始めたのは、イギリス海外研修がきっかけです。単なる旅行では味わえないイギリス人の先生方との交流や、現地のストラウド大学で授業を受けた経験を通して、私も将来は世界で挑戦してみたいと思うようになりました。
 その思いを現実にするため、現在は海外進学に必要なIELTSの勉強に取り組むとともに、進学希望の大学について調べています。海外に行くのは勇気がいることです。しかし、そこから得られるものはとても多いと感じています。今でも心から『海外研修に参加してよかった』と思っています」(国際共生コース/A・Tさん)

英語で話し苦手意識を克服

「中学入学時から、ネイティブの先生との授業や『オンライン英会話』で英語を話すことのハードルを下げています。『オンライン英会話』ではフィリピン・セブ島の講師と一対一で、学内留学のように英会話を学びます。そして中2では、東京・江東区にある「Tokyo Global Gateway」を訪れて、英語漬けの1日を過ごします。以前は希望者のみが参加する1週間のハワイ研修旅行や、『最先端学習』と題して企業に宿泊するプログラムが主体の時期もありましたが、時代の変化や生徒の希望に応じて内容は変遷を遂げています。
 5コース再編と同時にスタートした課外授業の『K-チャレンジ』には、さまざまな探究活動ができるプログラムがあります。『国際共生コース』では日本に滞在する留学生との交流プログラム『Power in ME』を実施しており、ここでも英語を使って発信する力をつけています」(矢野先生)

進学通信 2026年7月号
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