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私立中高進学通信

2026年7月号

注目! News and Topics

桐朋女子中学校

日々の積み重ねと挑戦する姿勢で
国公立大学の合格実績が躍進!

進路指導専任の職員が進路指導室に常駐し、担任と連携して生徒の相談に応じています。

進路指導専任の職員が進路指導室に常駐し、担任と連携して生徒の相談に応じています。

積み重ねが生んだ
進学実績の飛躍
生物/荒井綾美先生生物/荒井綾美先生

「こころの健康 からだの健康」をモットーに、「ことばの力」を大切にし、論理的思考力を鍛え、コミュニケーション力を高めて、問題解決能力と創造力に富んだ主体性のある人間を育成している桐朋女子。2025年度の高3生は、京都大学に2名、お茶の水女子大学に1名、そのほかにも多くの国公立大学進学者を送り出すなど、進学実績が躍進しました。その背景について、2025年度の高3学年主任を務めた荒井綾美先生は、特別な取り組みがあったわけではないと話します。

「生徒たちは、本校で大切にしている思考力や判断力、主体性や協働性、学びにコツコツ向き合う姿勢などを、中1から着実に積み重ねてきました。例えば、単元ごとに細かく実施される単元テストに、毎回しっかりと取り組んでいました。『テストが多すぎる!』という声もありましたが、受験を通して『やってきたことを発揮できた』という実感につながったようです。それが結果にも表れたのだと思います」(荒井先生)

 また、同校では「書く力」を育てる教育にも力を入れています。

「社会や理科、保健など幅広い教科でレポートが課され、自分の考えを言語化する機会が多く設けられています。卒業時のアンケートでは、『文章をたくさん書いていたから受験の際の自己推薦書も書きやすかった』という声が多かったですね。総合型選抜・学校推薦型選抜で進学する生徒が6割以上を占めるのも、『書く力』『伝える力』が進路実現に結びついた成果だと捉えています」(荒井先生)

挑戦を支える環境と
主体性を育む教育

 伝統的な一大行事である体育祭での取り組みも、受験に好影響を及ぼしたと荒井先生は分析しています。

「2025年度の高3生は、体育祭において『全ての種目で優勝する』という目標を掲げて、全力で取り組みました。結果的に全種目制覇には至りませんでしたが、その過程で経験した『諦めずにやり切る意志』が、生徒たちの中にしっかり根付いたと思います。それが受験でも挑戦する姿勢につながったのではないでしょうか。その結果、例年よりも難関とされる大学に挑戦する生徒が増え、合格実績の向上にもつながりました」(荒井先生)

 自らの裁量で時間割やコース選択を決める機会が多いことも、生徒の主体性を育てています。

「中学生の頃から『自分はどうしたいのか』を考え、判断する機会が多く、高2・高3では時間割も生徒たち自身で組みます。そうした積み重ねも、進路選択につながったと感じています」(荒井先生)

 生徒と教員の距離の近さも同校の特徴で、生徒が自分の意見を率直に伝えられる環境が整っています。

「修学旅行にあたり、冬の京都・奈良は寒さが厳しいのでスカートを禁止にしたんです。そうしたら生徒が規則撤廃を求める署名を集めて、教員と話し合いを重ねることになりました。自分たちの気持ちにふたをせず、きちんと意見を伝えることは大切だと思います。
 また本校では、成績は面談の中で伝えますし、普段から教員と対話を重ねているので『この大学に行きたい』という思いも、比較的オープンに言えたように感じています。難しい目標もまずは口に出し、教員と一緒に考えていく形ができました。コロナ禍に学校生活がスタートした彼女たちですが、制約がある中でも学びや行事に前向きに取り組んできました。その中で培われた『地道な努力を続けること』、『自ら考え選択する力』、そして『挑戦する姿勢』が、進学実績に表れたと実感しています」(荒井先生)

高2・高3は、平日なら19時30分まで校内の自習室で勉強できます。高2・高3は、平日なら19時30分まで校内の自習室で勉強できます。
体育祭の応援交歓で掲げる垂れ幕は、2カ月以上をかけて手書きする大作です。体育祭の応援交歓で掲げる垂れ幕は、2カ月以上をかけて手書きする大作です。
中学校に内部進学する付属小学校の児童たちに向けて、ホワイトボードで学校紹介をしました。中学校に内部進学する付属小学校の児童たちに向けて、ホワイトボードで学校紹介をしました。

卒業生に聞きました
Aさん(東京都立大学・健康福祉学部1年)

Q. 受験方式と受験対策法を教えてください

A. 学校推薦型選抜で看護学科に進学しました。面接対策として、進路指導や養護教諭の先生、さらに看護学生でもある塾の先生と模擬面接を繰り返し、そのたびに具体的な助言をもらい、自分の受け答えを改善していくことができたと思います。また、志望理由書も先生と相談し、内容を深めたり表現を整えたりしながら準備を進めました。こうした積み重ねによって、本番にも落ち着いて臨むことができたと感じています。

Q. 学校生活ではどんなことに力を入れましたか?

A. 体育祭の目玉種目・応援交歓の企画をする委員会での活動です。複雑な振り付けを図式化した“虎の巻”の作成では、誰にでも伝わるよう表現や構成の工夫を意識しました。学年全員の生徒に説明する経験を通して、相手の目線で伝える力を養うことができたと思います。仲間と全力で取り組み、協力する大切さと達成感を学びました。


Bさん(多摩美術大学・美術学部1年)

Q. 受験方式と受験対策法を教えてください

A. 総合型選抜で情報デザイン学科メディア芸術コースに進学しました。受験対策として美術予備校にも通いましたが、入学試験ではメディアを使った領域の作品とデジタル平面構成を提出し、それぞれの制作コンセプトをプレゼンテーションする時間が設けられていたため、桐朋女子で中学の時から何度も発表を経験してきたことが生かされたと感じています。

Q. 学校生活ではどんなことに力を入れましたか?

A. 学校のイベントです。本校の名物行事である体育祭も、体育祭に負けじと盛り上がる文化祭も、委員会に所属して運営面に携わったわけではありませんが、みんなと一つの行事を作っていくことはとても楽しく、やりがいのあることでした。その経験から、大学では行事の運営を担いたいと考え、学園祭の実行委員会に所属しています。

進学通信 2026年7月号
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