私立中高進学通信
2026年7月号
校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」
昭和女子大学附属昭和中学校
海外へ飛び出し“本物体験”で
グローバルマインドを育てる
学園の海外キャンパス『昭和ボストン』で学ぶボストン研修。
書道や浴衣など、日本の文化を通じて現地生と交流する場も設けられています。
中学3年間を通して事前・事後学習を行い、現地での経験を深い学びへとつなげています。
1920年に創立し、「思慮ある力強き女性」の育成を使命とする同校。
体験を軸とした国際教育に力を注ぎ、次世代のグローバル社会で活躍できる力を育てています。
中学で全コース
全員参加の『ボストン研修』
校長 升野伸子先生『知的好奇心』を教育の根幹に据え、主体性と協働性を育む同校は、高校からの外部募集を行わない完全中高一貫制で女子教育を行う伝統校です。中高6年間を通じて国際理解と探究的な学びを重視し、生徒一人ひとりが将来を見据えながら学びを深めていける環境を整えています。
同校は中学より、文理を問わず幅広い進路に対応する『本科コース』、高度な英語運用力とコミュニケーション力を養う『グローバルコース』、理数分野に特化した学びを展開する『スーパーサイエンスコース』の3コースを設置しています。
「グローバル教育はグローバルコースだけに特化していると思われがちですが、本校では学校全体で国際的な視野の育成に取り組んでいる点が特長です」と、校長の升野伸子先生は話します。
そうした学びの実践の場となっているのが、中学で全コースの生徒が体験する『ボストン研修』です。同校はアメリカ・ボストンに海外キャンパス『昭和ボストン』を有しており、この施設を拠点に研修を実施しています。本科・スーパーサイエンスコースは中2で12日間、グローバルコースは中3で約2週間、全員が参加します。
「昭和ボストンには約40年の歴史があり、全員参加のボストン研修も約20年前から実施されてきました。積み重ねてきた研修の実績により、地域との連携やプログラムの質も高い水準で維持されています。
参加生徒は昭和ボストンの施設に宿泊し、校内授業に加え、アクティビティや現地校訪問など多様な経験を重ねます。異文化のなかで学びながら、実践的な英語運用力を養うとともに、視野を広げていく機会となっています」
海外での学びをさらに広げる
約3カ月間のターム留学
グローバルコースでは、高1の後期から高2の前期まで、選択制で10カ月間の『カナダ留学』を実施。ホームステイをしながら現地校に通い、実践的な語学力と国際感覚を養います。入学時からボストン研修を見据えて学習に取り組むことで、モチベーション高く英語を学ぶことができると升野先生。ボストン研修での経験をきっかけに、さらに海外で学びたいと考える生徒も少なくありません。こうしたニーズに応える形で、2025年度から『SHOWA Bostonターム留学』を開始しました。
「このターム留学は、グローバルコース以外の全生徒が参加できます。グローバルコースには、中2でバリ島を訪れる『アジアディスカバリー』を新設し、中3のボストン研修へとつなげています。さらに高1後期には、1家庭につき1人でホームステイを行って現地校に通う、約10カ月間のカナダ留学も用意しています。
今後は、海外で学ぶ機会をさらに広げるとともに、学内にあるテンプル大学ジャパンやBSTと連携した、ミニ交換留学や体験授業なども積極的に行っていきたいと考えています。
これらの学びを支えるのが、6名の専任ネイティブ教員です。各学年に1名ずつ所属して、生徒と先生の英語力を支えています」

もっと学んでいたい!『SHOWA Boston ターム留学』
2025年度より、高1生を対象とする『SHOWA Boston ターム留学』(3カ月)がスタート。初年度は25名もの生徒が参加しました。このプログラムは、昭和ボストンのスタッフによるアカデミック・イングリッシュ指導、現地校や大学生との交流、フィールドワークなど多彩な体験、昭和女子大学国際学部のサポートによる独自カリキュラムが特徴です。英語講座や探究学習などの事前学習・事後学習も体系的に行い、英語力の向上はもちろん、自己PR力やエッセー作成力といった大学入試に必要な力も育成します。
教員も生徒も
「学び続ける姿勢」を大切に
3つのビジョン
- 本物のグローバル体験で
広い世界を知る - 学校全体とコースごとの
グローバル教育を両輪で重視 - 敷地内にある
「世界」との交流を推進する
教員として働きながらお茶の水女子大学に通っていた時期もあるという升野先生は、“学び続ける姿勢”を大切にしていきたいと語ります。
「自分では気づいていなかったのですが、授業での私の口癖は、『面白いでしょ?』だったそうです。新しい知識に触れることは、本来とても楽しいものです。教員も生徒も、その感覚を日々の学びはもちろん、年齢を重ねても抱き続けてほしいですね。
そして生徒たちには、本校での充実した日々を通して、好きなことややりたいことを見つけてほしいと願っています。目標が定まればやるべきことも見えてきますし、学習へのモチベーションも高まります。中高の6年間で将来への夢を描き、それを実現できる力が身につく学校にしていきたいです」
先生から一言
キャンパスから世界へ
グローバル教育を支える充実の環境
伝統の英国短期留学は、2026年度で52回を迎えました。2026年度より同校校長に就任した升野先生は、東京大学経済学部を卒業後、大妻中学高等学校で長年教壇に立ち、筑波大学附属中学校では副校長も務めてきました。教職の傍ら、お茶の水女子大学でも学びを深め、2023年からは昭和女子大学の全学共通教育センターにて教職課程の指導に携わってきました。
「本校に来てまず驚いたのは、広大なキャンパスと渋谷から東急線で2駅という交通の便の良さ。敷地内には昭和女子大学に加え、テンプル大学ジャパンキャンパスやThe British School in Tokyo SHOWAがあり、大学図書館も利用できます。さらに、海外との提携ネットワークや昭和ボストンの存在により、実際に海外で学び、生活する機会も豊富です。こうした環境を最大限に活用するとともに、学校の魅力として発信していきたいです」(校長/升野先生)
(この記事は『私立中高進学通信2026年7月号』に掲載しました。)
昭和女子大学附属昭和中学校
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
TEL:03-3411-5115
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