私立中高進学通信
2026年特別号
大学合格力強化計画
開智未来中学校
進学実績の背景にある
自走する学び
定員300人の大教室「アカデメイア」は、朝から放課後まで独習できるスペースとして開放されています。
正面には初代校長で現顧問の関根均先生が自ら書いた「共振」の文字が張られています。
中1生から高3生までが切磋琢磨するこの空間も開智未来の特色の一つです。
開智未来では、2026年春の大学入試において、東京大学に2名(うち現役1名)、東京科学大学に3名(全員現役)、東北大学に5名(全員現役)、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学に35名(うち現役33名)など、難関大学への高い合格実績を残しました。卒業生148名という小規模校でありながら、一人ひとりに寄り添ったていねいな指導によって、少数精鋭の進路実現を果たしています。
その背景にあるのは、少数精鋭ならではの個別最適な学びと、教員同士が連携しながら生徒を支える手厚いサポート体制です。今回は、進路指導主任の石塚先生、医系コース責任者の藤澤先生、2025年度高3高校部学年主任の松本先生、高3一貫部担任の木島先生に、同校ならではの進路指導や受験期の環境について伺いました。
少数精鋭だからこそできる
一人ひとりに合わせた進路指導
――近年の合格実績の伸びを、学校としてはどう分析されていますか?
進路指導主任(数学科主任)/石塚智亮先生石塚先生
本校では開校当初から、東京大学をはじめとした難関大学に対応できる指導体制を整えてきました。各学年の教員が、少人数制のなかで生徒一人ひとりをていねいに見ながら、地道に力を伸ばしてきたことが大きいと思います。
高校3年次には、文系・理系に加え、「難関」「国立」「私立」など志望に応じた6類型に分けて授業を実施しています。さらに、放課後特別講習や夏期・冬期・直前講習も充実しており、生徒をよく知る本校教員が指導にあたっています。講座によっては受講者5〜6名ということもあり、多くても20〜30名程度です。少人数だからこそ、生徒の理解度を細かく見ながら指導ができます。
2025年度高3一貫部担任(情報科主任)/木島光紀先生木島先生
本校では、中1〜高1までは学力や目標に応じた3つのコースに分かれています。
- T未来クラス:東京大学や国立大学医学部など最難関大学をめざす
- 未来クラス:国公立大学や難関私立大学をめざす
- 開智クラス:基礎学力の定着を重視し、幅広い進路に対応する
1クラス30名程度の少人数編成で、コース変更も毎年可能となっており、生徒の成長や学力に応じたフレキシブルな体制になっています。
私は昨年度まで、中1から高3まで同じ生徒たちを担任していました。今年、東大に現役合格した生徒も、中2頃までは“東大に行くタイプ”という印象をもっていませんでした。ですが、探究活動などを通して興味・関心が明確になり、「もっと学びたい」という気持ちが芽生えることで、自ら学習を進めるようになっていきました。
中1ではノートの取り方から個別サポートまで細かく支援しますが、最終的には自分で学習を管理し、自走できるようになっていく。それが進路実現につながっていると思います。
また、中高一貫校なので、担任は生徒や保護者と6年間向き合うことができます。一人ひとりとじっくり面談できることも、本校の強みです。
石塚先生
高3では、類型別授業や講座で学力を伸ばす一方、ホームルームで担任が一人ひとりをていねいに見ています。
「共通テストまでは全員で頑張ろう」という雰囲気がありますね。年内入試で進路が決まる生徒もいますが、最後まで受験に挑む仲間を応援する一体感があります。
担任だけでなく、教科担当や管理職も面談や面接指導に関わっています。教員同士が日常的に情報を共有しながら支えていく文化は、昔から本校に根付いています。
また、職員室内には質問スペースがあり、朝早くから夜まで、生徒が先生に気軽に相談できる環境を整えています。放課後に残って勉強する生徒も多く、先生との距離が近い学校だと思います。
職員室内には先生に気軽に質問できるスペースが設けられているほか、生徒同士で教え合いながら学べるエリアも整備。
自分に合ったスタイルで学習を進められる環境が整っています。医系コースで育てる
「学力」と「志」
――高校2・3年次の医系コースも特色ですね。
医系コース責任者(理科主任)/藤澤亮介先生藤澤先生
医系コースは2016年に設置されました。年々実績を伸ばし、2025年度(2026年春)は東北大学医学部をはじめ9名(現役3名)の医学部合格者を出しています。
医学部受験では、生徒に合った受験方式を見極めることが非常に重要です。ある生徒は総合型選抜で合格しましたが、その入試では動画を見て内容を整理し、その場で考察を書く試験がありました。私は「この生徒ならこの形式が合っている」と考え、本番を想定した練習を繰り返すようにしました。医療に関する動画を見ながらメモを取り、自分の考えを発表する練習を何度も行い、共通テスト対策だけでなく面接や小論文まで含めて徹底的に準備しました。こうした個別対応ができるのは、少規模校ならではだと思います。
また本校では、「医療従事者として社会に貢献したい」という志を育てることも大切にしています。そのため受験に向けて学力を伸ばす講座のみならず、病院見学や医療関係者による特別講座、解剖実験なども実施しています。卒業生の医学生たちが毎年のように学校へ戻ってきて、後輩たちに経験を伝えてくれるのも本校らしいところです。その姿を見ながら、「やっぱり医学部が合うかもしれない」など、自分の進路を改めて考える生徒もいます。
互いに刺激し合う
大学受験期の空気
――大学受験期、生徒たちはどのように過ごしていますか。
木島先生
高3では、朝の特別講座から始まり、通常の類型別授業、放課後講座まで、進路に応じて学習していきます。
東大をめざす生徒もいれば、私立大学志望の生徒、指定校推薦をめざす生徒もいます。ですが、互いの進路を尊重し合う空気があります。
2025年度高3高校部学年主任(社会科)/松本憲文先生松本先生
高入生と一貫生の間にも、ほとんど壁はありません。実際、小学校以来の再会を喜んでいる生徒もいました。
同じクラスに、さまざまな目標をもつ生徒がいることが、お互いに良い刺激になっています。「あの子が頑張っているなら自分も」と思える環境がありますね。
また、本校の生徒は受験期でも学校行事に全力です。共通テスト100日前には、高3スポーツ大会を行うことが恒例となり、大変盛り上がっています。本気で行事に取り組み、本気で勉強にも向き合う。そのメリハリが本校らしさだと思います。
高3生を励ます「今日のことば」を掲示した物。受験期の生徒一人ひとりを応援したいという先生方の思いと温かなまなざしが伝わってくる取り組みです。
夏期講習時間割の一例(2025年度高3より抜粋)。( )内は受講者数。少人数制講座を中心に、一人ひとりの志望や習熟度に応じた講座が展開されています。受講料は1講座350円です。
朝と放課後に実施される特別講習時間割の一例(2025年度高3より抜粋)。志望校や学力に応じた講座が数多く設置されており、受講料は無料です。受験生へのメッセージ
石塚先生
小学生や中学生の段階だと、「自分の力の足りなさ」を感じる人もいることと思います。でも、本校にはチャレンジできる環境が十分にあります。朝から晩まで学校を活用しながら、自分の可能性を伸ばしていってほしいですね。
木島先生
本校では、学力だけでなく「自立」も大切にしています。中1では、学習計画を立てる習慣や独習ノートの活用などを通して、自分で学ぶ力を育てていきます。「素直な心」をもって努力できる生徒は、必ずや成長できます。勉強面でも人間形成面でも、大きく伸びていける学校だと思います。
藤澤先生
小規模校だからこそ、生徒との距離が近く、一人ひとりをていねいに見ることができます。それが進路実現にもつながっていると思います。
松本先生
まずは学校に来て、生徒たちの雰囲気を見てほしいですね。のびのびしながらも、やる時は本気でやる。そんな空気感を感じてもらえたらうれしいです。
開智未来中学校
〒349-1212 埼玉県加須市麦倉1238
TEL:0280-61-2021
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