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私立中高進学通信

2024年4月号

進化する高大連携

三輪田学園中学校

“法政大学”と連携講座を開設
新たな推薦入試制度も始動

高大連携講座(高3対象)
高3の希望者を対象に、「現代の諸問題について考える」をテーマとする全12回・各50分の法政大学との高大連携講座を実施。
教養が深まるだけでなく、進路に迷う生徒にとっては学部選びの指針にもなる講座です。
 7月までの講座を受講した後、法政大学に入学したい生徒は、8月には進みたい学部を決め、
評定平均値や面接などの校内選考を経て、協定校推薦へ出願。12月には入学が決定します。

2023年度から、推薦入試制度や連携講座開設など法政大学と新たな協定を結んだ同校。連携講座を受け、将来の道を見出した生徒たちの声をお届けします。

現代の諸問題を考える講座で
“なりたい自分”を見つける
藤田純平先生の写真です。進路指導部長・英語科/藤田純平先生

 めまぐるしく変化する社会において、問いを立てる力、問題解決に向けて行動する力を育む同校。生徒の視野を広げるため、高大連携にもいち早く取り組み、2015年度には法政大学と高大連携協定を締結。2023年度からは、新たに協定校推薦制度、高大連携講座(高3対象)、特別聴講制度(高3対象)の取り組みも始まりました。その背景について、進路指導部長の藤田純平先生は次のように話します。

「本校と法政大学のキャンパスは隣り合っているため、さまざまな連携事業に取り組んできました。当初は留学生との交流や理科実験教室など単発の取り組みでしたが、生徒たちが真摯に学ぶ姿勢から徐々に大学との信頼関係が深まり、このたび新たな連携協定をご提案いただきました」

 なかでも注目を集めるのが、協定校推薦制度です。これまでの指定校推薦では学部・学科や人数を大学側から指定されていましたが、新制度では生徒が法政大学の15学部・学科すべてから志望先を選択できるようになりました。推薦枠も最大30名に拡大され、2023年度は18名の生徒が進学しました。

 高3生を対象にする高大連携講座も始まりました。高3の1学期に、現代の諸問題について大学教員がオムニバス形式で講義を行います。法政大学の協定校推薦を希望する生徒以外も受講できる開かれた講座であり、2023年度は高3生約50名が受講しました。

「大学での学びを知ることで、学部を選ぶ際のミスマッチを防ぐ狙いがあります。とはいえ、法政大学志望者のみを対象とした講座ではありません。ゲノム科学やAIなど社会課題を扱っているので幅広い教養が身につきますし、総合型選抜の入試対策にも役立ちます」

 より学びを深めたい生徒に向け、特別聴講制度も始まりました。希望者は、データサイエンスの授業をオンラインで聴講できます。

「高大連携講座は高校生向けにアレンジした内容ですが、こちらは大学の授業をそのまま聴講します。法政大学に入学した場合、単位も認定されます」

 同校では、今後も法政大学との連携事業を拡大し、さらに、津田塾大学、東京女子大学との連携も始まっています。

「単科大学、女子大学ということで、法政大学とはまた違った切り口の高大連携ができるのではないかと考えています。今後も高大連携を通して、生徒たちが幅広い視点で将来について考える機会を増やしていきたいです」(藤田先生)

理科実験教室の様子の写真です。
理科実験教室の様子の写真です。

理科実験教室
理系の生徒を対象に、法政大学の設備を使った理科実験教室を毎年開催しています。
2023年は、偏光シートなどを光の性質を探る実験を行いました。

英語の授業の様子の写真ですCross-cultual Project
英語の授業では、法政大学の留学生と交流会を行うことも。文化や習慣について生徒が英語で質問し、その内容を英語で発表します。
『大学での学びについて』の講座の様子の写真です。法政大学総長による『大学での学びについて』の講座も行われました。
生徒インタビュー
高大連携講座を経て、志望学部が明確に
協定校推薦により法政大学へ進学

――高大連携講座の感想、印象に残っている講座を教えてください。

Gさん
受講前、先生方から「さまざまな分野の教養が身につくので、法政大学に興味がある人以外も参加してみては」と背中を押していただきました。私は文系ですが、講座を通してゲノム科学など現代の諸問題を知り、社会課題解決に貢献したいと考えるようになりました。

Oさん
データサイエンスと人工知能に関する講座が興味深かったです。理工系と情報科学系で進学先を迷っていましたが、ネットで調べただけではわからない大学の学びに触れ、進路を決めるきっかけになりました。

Yさん
私はAIと人間をテーマにした講座に興味が湧き、受講しました。

――まとめワークで作成するレポートは、どんな内容でしょうか。

Oさん
印象に残った講座についてレポートをまとめ、夏休みには講座をもとに、自分で決めた自由なテーマで約2000字の論文を作成しました。私はドローン配達の現状や課題について、論文を書きました。

――皆さんが法政大学を志望した理由は?

Gさん
私は経営やマーケティングに興味があります。法政大学では人が商品を購入するまでの行動を分析する「消費者行動論」を学べると知り、志望しました。普段から登下校時に大学の雰囲気に触れ、親しみが湧いていたのも志望理由のひとつです。

Oさん
法政大学には1年次から独自の実践型プロジェクトがあると知り、志望しました。

Yさん
私はもともと理系でしたが、高2のカナダ研修で英語に興味をもちました。そこで文理融合系学部を探したところ、SDGsについて学びつつ、データサイエンスも学べる法政大学の人間環境学部に出会いました。

――Yさんはデータサイエンス聴講制度も利用したそうですね。

Yさん
データサイエンスA・Bふたつの講義を全14回受講しました。Aは基礎、Bは複雑な公式を用いた高度な内容でしたが、どちらも単位を取得できました。

――将来の展望を教えてください。

Gさん
課外活動で甘酒会社と商品開発を行う機会があり、健康や食への興味が増しました。法政大学では学部外の講義も受けられるので、そうした分野についても学びたいです。

Oさん
私はプログラミングを中心に学び、将来的にはゲーム制作の技術を身につけたいと思います。

Yさん
私が進む学部では、2年次から自分の追求したい課題が研究できます。関心ある貧困問題に取り組み、将来は海外の企業や団体で貧困地域と日本をつなぐ仕事をしたいです。

Gさん、Yさん、Oさんの写真です。

左からGさん(法政大学経営学部経営学科進学)、
Yさん(法政大学人間環境学部人間環境学科進学)、
Oさん(法政大学情報科学部コンピュータ科学科進学)

2023年度 法政大学との高大連携講座(高3対象)のテーマ(実施期間は4月~7月)
テーマ 担当教員
オリエンテーション:本講座の目的と狙い 三輪田学園教員
大学での学びについて(法政大学のミッション・ビジョン等) 法政大学総長
ヨーロッパとロシアの狭間で~バルト三国の地誌を学ぶ~ 文学部教員
正解なき時代のキャリアデザインと教育の役割 CD学部教員
ゲノム科学がもたらす社会課題を考えてみよう 生命科学部教員
Considering Gender in Anime グローバル教養学部教員
民主主義によって経済発展するのか 経済学部教員
データサイエンスと人工知能は私たちの生活にどのように役立っているか? 情報科学部教員
社会科学と自然科学では「自然」は違うの? 法学部教員
AIと人間・社会の未来~AI がもたらす哲学・倫理学的問題を考える~ 人間環境学部教員
大学の取組み事例紹介について(SDGsなど) 大学職員
まとめのワーク:論文課題の発表 三輪田学園教員
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