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私立中高進学通信

2024年4月号

進化する高大連携

国士舘中学校

中学生が大学キャンパス訪問
系列大学を知るきっかけに

世田谷、多摩、町田のキャンパスを有する国士舘大学。町田キャンパスは21世紀アジア学部と体育学部こどもスポーツ教育学科の活動拠点となるキャンパスです。この日、中2生と中3生合わせて90名が参加しました。

世田谷、多摩、町田のキャンパスを有する国士舘大学。
町田キャンパスは21世紀アジア学部と体育学部こどもスポーツ教育学科の活動拠点となるキャンパスです。
この日、中2生と中3生合わせて90名が参加しました。

中2生・中3生が、系列の国士舘大学の町田キャンパスを訪問。日本の伝統芸能の講義と国士舘大学21世紀アジア学部の学部紹介、キャンパスツアーを体験しました。

キャンパスを巡りながら
大学の雰囲気を肌で感じる

 国士舘中学校では、毎年6月に視聴覚教育が行われ、中2生が能を、中3生が歌舞伎を鑑賞します。この視聴覚教育の前に、日本の伝統芸能への理解を深めるとともに、国士舘大学21世紀アジア学部の学びを知り、進路の選択肢を広げることを目的に、中大連携プログラムが行われました。

 生徒は中学校からバスで町田キャンパスに移動し、日本の伝統芸能と国士舘大学21世紀アジア学部についての講義を受講。その後、学生食堂で昼食を食べたり、キャンパスツアーで茶道室、舞踏実習室、サッカーグラウンドなどを見学したりと大学の空気を満喫しました。

 同校では以前より、高2生を対象とする『高大接続学部説明会』と、国士舘大学への進学が決まった高3生を対象とする『国士舘リーダー養成入学前教育』を実施していますが、今回の町田キャンパス訪問は、中学段階から大学との連携教育を行う新しいプログラムです。

「本校からは毎年、半数近くの生徒が併設の国士舘大学に進学しています。生徒になるべく早くキャンパスの雰囲気を肌で感じてほしいと思い、このプログラムを企画しました。国士舘大学への進学を希望している生徒だけでなく、他大学をめざす生徒も、大学の先生からお話を聞いたり、施設を巡ったりすることで、大学への関心をさらに深め、進路意識や学習意欲を高めてほしいと思います。
 これまでも国士舘大学の学生を本校に招いて、大学での学びについて話してもらうプログラムを行ってきました。これからは、こうした中大連携プログラムをさらに発展させていきたいと考えています。国士舘大学には、町田キャンパスのほかに世田谷キャンパスなどもあり、多彩な学部があります。コロナ禍が収束の兆しを見せているので、中学生にほかの学部の授業も体験させたいですね」(中3副担任・進路指導部長/志賀さゆり先生)

学生食堂での様子の写真です。学生食堂でボリューム満点のランチを食べ、おなかも心も満たされました。
キャンパスを見学している様子の写真です。体育館、サッカー場、野球場などの運動施設のほか、図書館、学生寮も備える広大なキャンパスを見学。生徒たちは、教室数の多さにも驚いていました。
21世紀アジア学部の教授たちが
中学生に向けて熱いメッセージ

 国士舘大学町田キャンパスで行われた中大連携プログラムでは、中2生・中3生が、国士舘大学21世紀アジア学部学部長の表きよし先生から日本の伝統芸能について、同学部教授の中山雅之先生からは同学部の紹介などについて講義を受けました。

 表先生の講義では、「能は権力者の保護を得て続いてきました。歌舞伎は一般庶民に愛され、幕府から禁止されながらも生き延びてきました。現在、2つは同じ古典芸能と分類されていますが、かなり性格が違うものなのです。

 歌舞伎は古来からの演目をそのまま続けているわけではありません。『今のお客様はどんな舞台なら喜んでくれるだろう』と、時代のニーズに合わせて変化を加えながら生き続けてきたものなのです」と、能や歌舞伎の発祥、時代の変化とともにどのように人々に愛されてきたのかを話されました。

 中山先生の講義では、「幸せについて」をテーマに、卒業生の進路や、大学を卒業した後、社会人となって一人暮らしをした場合の生活費や、将来子どもをもった場合に必要となる教育資金など、社会に出てからの実態を多角的な視点で話し、さらに語学を学ぶことの重要性、中学での学びや体験の大切さについて、生徒たちと対話を重ねながら話しました。

 また、「今後、入社試験では必ず、『あなたは何カ国語を話すことができますか?』と聞かれるでしょう。21世紀アジア学部では中国語、韓国語、インドネシア語など8カ国語を学べます。全員参加の海外研修があるほか、留学する生徒も多く、インターンシップやボランティアも単位として認められます。また、さまざまな資格も取得できます」など、国士舘大学21世紀アジア学部での学びや利点も紹介されました。

中山先生の授業の様子の写真です。
中山先生の授業の様子の写真です。

中山先生は社会人になってからの生活が想起できるよう、さまざまな視点から話を進め、語学習得の重要性を強調。
21世紀アジア学部の特色についても語りました。

表先生の講義の様子の写真です

表先生の講義では、現存の文化遺産と能や歌舞伎の結びつきなども話され、
生徒たちは真剣に聞き入っていました。

生徒インタビュー1
キャンパスで講義を受け
大学を身近に感じました

 僕は剣道場に通って剣道を習っていますが、表先生の話を聞いて、剣道と同じように、能や歌舞伎といった伝統的な芸能が今もなお残っていることを素晴らしいと感じました。

 剣道の腕を磨き、将来は警察官になりたいと思っています。法律にも興味がありますので、これからは国士舘大学の法学部への進学をめざし、勉強と剣道の両立に励みたいと思います。(K.Tさん/中3)

生徒インタビュー2
大学で学ぶことへの憧れが
いっそう強まりました

 能の専用施設が幕府によってつくられ、能を演じる人たちに幕府から給料が支払われていたことを表先生の授業から知りました。中山先生のお話からは、未来に向けて計画しながら勉強することがいかに大切かを知りました。また、キャンパスを訪れたことで、大学で学ぶことへの憧れがいっそう強まりました。

 私は小学校の先生になりたいので、小学校の教員免許が取得できる国士舘大学への進学も視野に入れたいと思います。(K.Aさん/中3)

学部長コメント
自国の伝統文化について
海外の方に語れる国際人を

 国士舘大学21世紀アジア学部は、日本を含むアジアの企業や社会で、重要な役割を担う人物の育成に向けて誕生しました。そのためには自国の文化に対する深い理解が必要です。海外の方々に能や歌舞伎、茶道、古典文学などの伝統文化について聞かれた際、詳しく説明できる国際人をこの学部から世界に送り出したいと願っています。

 今回の講義をきっかけに、中学生の皆さんにも日本の文化について興味をもってもらいたいですね。(国士舘大学21世紀アジア学部学部長/表きよし先生)

進学通信 2024年4月号
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