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私立中高進学通信

2024年4月号

卒業生が語る私の成長Story

日本大学第二中学校

生物の生態や行動を研究して
環境や社会のために尽くしたい

原田 匠さん

千葉大学 理学部 生物学科3年
原田 匠さん

「周りの人に対する感謝の気持ちを忘れずに、これからも歩んでいきたいと思います」と、
たくさんの思い出が詰まった校舎の前で語る原田さん。

「生物の研究をしたい」という志を胸に抱いて受験勉強に励み、第一志望の大学の合格を手にした原田さん。自分を支えてくれた両親や先輩、部員、クラスメートへの感謝の気持ちが目標達成への原動力になったと振り返ります。

ワンダーフォーゲル部と
写真部を高3まで続ける
「ワンダーフォーゲル部に入部したばかりの中1の時、高校生の先輩方に優しくしていただいたことも心に残っています」「ワンダーフォーゲル部に入部したばかりの中1の時、高校生の先輩方に優しくしていただいたことも心に残っています」

「小学生の時、母と日大二中の文化祭に行きました。そこで生徒が元気いっぱいに楽しんでいる様子を目にして、僕も母もその雰囲気がとても気に入りました。また、日本大学に内部推薦制度で進学できることも魅力でした。当時の僕は歴史に興味があり、調べたところ、日大の文理学部が考古学で名高いこともわかったので、この学校を第一志望にしたんです」

 こうして同校を受験し、合格を果たした原田さんは、入学すると登山を中心としたアウトドア活動を行うワンダーフォーゲル部と、写真部に入部しました。自然が好きで山登りの経験があり、美しい風景を写真に収めたかったことが理由です。どちらの部も6年間続けました。

 部長を務めたワンダーフォーゲル部での一番の思い出は、北アルプスにある西穂高を踏破したこと。部員たちと励まし合いながら、雄大な景色を背景に崖のような険しい山道をよじ登ったそうです。また、写真部では埼玉県の長瀞で合宿した日々が心に残っていると語ります。

 仲間と部活動に励み、勉強も両立させてきた原田さん。さまざまな活動を通して、考古学から生物学へ関心が移っていきました。

生物の授業で生き物の
体のしくみを知って感動

「幼い頃、両親がさまざまな場所に僕を連れていき、豊かな自然に触れさせてくれたので、僕は昆虫などの生き物に興味をもつようになっていました。高校生になって生物の授業でDNAについて学ぶうち、『生き物の体はこうなっているんだ!』と感動したんです。そして、大学で生物学を専攻したいと思うようになりました」

 原田さんが千葉大学理学部を第一志望にしたのは、同大の生物学科なら生物の体の仕組みを徹底的に研究できると知ったからです。また、中1の時に担任を務め、高3では化学を受けもった恩師・篠原孝介先生の母校が千葉大学理学部化学科であり、原田さんに薦めたことも理由にあります。千葉大学に進学するため、原田さんは大学入学共通テストに出題される5教科7科目をバランスよく学んでいきました。

「日大二中では、どの教科の先生の授業を聞いても、スッと頭に入ってきました。僕は今、アルバイトで塾の講師をしています。実際に自分が中高生に数学や英語を教えてみて、いかに日大二中の先生方がわかりやすい教え方をしてくださっていたのか、改めて気づかされました。僕も日大二中の先生方のように、生徒の質問には的確にすばやく答えられるよう努めています」

日大医学部をめざす
友人と切磋琢磨した日々

 同校では高3になると、希望する進路によって『文系』『理系』『国公立文系』『国公立理系』の4つのクラスに分かれて学びます。原田さんが進んだ『国公立文系』は、国公立大学や日本大学の難関学部をめざす生徒が在籍しています。

 このクラスで原田さんは大学共通テストや千葉大学の二次試験に向けた演習を受け、学力を揺るぎないものにしていきました。

「先生方のサポートも手厚く、篠原先生は過去問を集めて化学の二次試験対策をしてくださいました。苦手だった数学も、数学の先生の熱心な指導によって、力を高めることができました。
 また、『国公立文系』のクラスでは、多くの生徒が高い目標に向けて切磋琢磨していました。とくに日本大学の医学部への内部推薦をめざしていたクラスメートに『ありがとう』と言いたいです。成績優秀な彼と模試の結果を見せ合うなどして『僕も頑張ろう』と自分を鼓舞することができたからです。その彼も目標を達成し、今、医師になるために医学部で猛勉強に励んでいます」

 さらに原田さんは両親にも感謝していると語ります。

「父も母も僕を力いっぱい応援してくれました。母は中高6年間、毎日おいしいお弁当を用意してくれました。自宅で受験勉強している時は、最適なタイミングで夕食や夜食を作ってくれました。そのおかげで集中して勉強に専念できました。
 朝早くから夜遅くまで働き、私立の中高一貫校に通わせてくれた父に対しても感謝の気持ちでいっぱいです」

 そう笑顔で語る原田さんは、大学で生物の行動や生態について研究する研究室に入っています。現在、卒業研究のテーマを決めるために多くの論文を読み込んでいるそうです。大学でもワンダーフォーゲル部と写真のサークルに所属しています。

「卒業後は大学院に進む予定です。将来は学んだことを社会に活かせる環境アセスメント(※)のような仕事に就きたいと考えています」

 原田さんは大学で教職過程も履修しており、2024年は母校である同校で教育実習に臨みます。教員になる道も選択肢の一つに入れているそうです。

「僕が日大二中で学んだのは、小さな努力の一つひとつを積み重ねていくことの尊さです。この姿勢を今後の研究や将来の職業に活かしていきたいと思っています」

※環境アセスメント…大規模な開発事業などを実施する際、事業者が環境に与える影響を予測・評価し、住民や関係自治体などの意見を聴くとともに、専門的立場からその内容を審査して、事業の実施において適正な環境配慮がなされるようにするための一連の手続き。

恩師からの応援メッセージ
使命を自覚して
熱心誠実な努力を
原田さんの成長を6年間にわたって見守り続けた篠原先生と、同校のシンボルであるイチョウ並木を背景に撮影。原田さんの成長を6年間にわたって見守り続けた篠原先生と、同校のシンボルであるイチョウ並木を背景に撮影。

 本校の教育目標のひとつは『自己の使命を自覚し、熱心誠実に努力する』です。原田さんは中1の時から地道に基礎学力を積み上げてきた生徒でした。努力家としてはトップレベルといえるでしょう。その姿勢を貫き、社会に貢献するという使命を果たしてほしいと思います。また、原田さんのお母様は、本校の教育に強く共感してくださり、保護者会に来られるたびにさまざまな質問や意見をくださっていました。本校では保護者の方々と二人三脚で生徒を育てています。原田さんを第一志望の千葉大に送り出すことができたのは、お母様と私たち教員が強い絆を築けたからだと思っています。(理科/篠原孝介先生)

進学通信 2024年4月号
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