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私立中高進学通信

2024年4月号

進化する高大連携

神田女学園中学校

60校を超える大学と教育連携
多彩な探究活動を展開

同校は帝京科学大学と高大連携協定を締結。同大学千住キャンパス内に併設された保育園で、3日間の保育体験を行いました。初日には保育実習前講義(写真)が行われ、2日目、3日目は3~5歳児のクラスを担当。絵本の読み聞かせやおやつの時間、外遊びなどを体験しました。

同校は帝京科学大学と高大連携協定を締結。
同大学千住キャンパス内に併設された保育園で、3日間の保育体験を行いました。
初日には保育実習前講義(写真)が行われ、2日目、3日目は3~5歳児のクラスを担当。
絵本の読み聞かせやおやつの時間、外遊びなどを体験しました。

大学と連携することによって、より質の高い探究活動を実践する同校。独自の方針に基づく高大教育連携の取り組みを紹介します。

指定校制度の関係を超えて
探究活動を通じた高大連携
江森華子先生の写真です。教務部探究主任/江森華子先生

『深い知識と広い教養を身につけた品格ある個人』を育てる“革新的女子校”として、伝統を大切にしつつ社会が求める学びを採り入れてきた神田女学園。これからの社会を生き抜くために必要な「専門性」「人間性」「積極性」を身につけるにあたり、多彩な教育プログラムを実践しています。

 全国約60校の大学と協定を結び(2023年11月時点)、探究活動を通じて連携する高大教育連携も、まさにそうした目的で始まりました。この背景には、中1から高2までの全生徒が探究活動に取り組む『NCL(ニコル)プロジェクト』(※)があります。

 同校の教務部探究主任である江森華子先生は次のように話します。

「中学3年間はグループワークが中心ですが、高1からは生徒それぞれが自らの興味・関心をテーマとする個人探究を行います。探究分野は多岐にわたり、専門的な内容を探究する生徒も増え、本校の教員だけでは一人ひとりに学術的なアドバイスを与えることが難しくなります。そんな時に連携する大学の先生方に直接相談や質問をできるよう、高大教育連携を推進しています」

 例年6月には『NCLプロジェクト』のフィールドワークの一環として、中高の全生徒が近隣の大学を訪問して授業を受けたり、個人探究のテーマについて質問やディスカッションしたりする機会も設けています。また、毎年3月には探究活動の成果発表会『NCLアワード』を開催しています。

「『NCLアワード』では協定を結んでいる複数の大学から教授をお招きし、生徒の探究活動の成果を審査・表彰していただいています。専門的な研究を行っている教授陣だからこそ、講評では学術的なアドバイスをしてくださり、ここでの経験が大きな学びをもたらしてくれると、生徒たちに大好評です」(江森先生)

※NCLプロジェクト… 「Nature(自然)」「Culture (文化)」「Life(生命)」のいずれかをテーマにし、生徒一人ひとりが研究活動を行う同校独自の教科横断的探究活動。自分なりに社会課題の最適解を探究、発表を行います。

トルコ大使館を訪れている様子の写真です。全生徒を対象とした『全校フィールドワーク』では、大学のほか、テレビ局や外務省、国立科学博物館など、多彩な場所で体験学習を行います。写真はトルコ大使館を訪れている様子。
昨年度のNCLアワードの様子の写真です。昨年度のNCLアワードでは、約30の提携校に審査・表彰していただきました。
地方の大学とも教育協定を締結
大学の学びを実地で体験する
志村穣先生の写真です。進路指導部長/志村穣先生

 このほか、多様な大学と教育連携協定を結び、医療系や保育実習など、体験学習を伴うプログラムも多数実施しています。

「首都圏のみならず地方にも目を向け、宿泊を伴う高大連携の体験プログラムも充実させていくつもりです。高大連携を活発に行うことで大学の学びを身近に感じることができるようになり、ここ数年は探究活動を活かして大学受験に挑むケースや、早期に進路選択をする生徒も増えてきました。こうした機会を自分のものにして進路実現へと活かしてほしいと考えています」(進路指導部長/志村穣先生)

高大教育連携を実践。順天堂大学、神田外語大学をはじめ約60の大学と高大教育連携を実践。探究学習や進路選択に役立つ学部研究など、多彩に連携しています。
進路ガイダンスの様子の写真です。提携校や指定校推薦をいただいている学校と連携して開催する『進路ガイダンス』も実施。多くの大学から職員が来校して直接説明を聞くことができ、大学選びに役立ちます。
生徒インタビュー
専門家へのインタビューにもチャレンジ
探究の成果が認められ中央大学に合格
Aさんの写真ですAさん

 高1の時、授業で差別や人権問題について学んだことをきっかけに、犯罪加害者家族の問題に興味をもち、探究活動に取り組んできました。イギリスとインドの現状についても調査して、背景にある根本的な考え方の違いなどを調べることで、国際比較から見た日本社会の特徴を明らかにしていき、そのうえで日本における犯罪加害者家族の問題の解決法を探っていきました。

 探究活動の一環として、先生のサポートも得ながら個人的に専門家の方々にもインタビューを実施しました。英会話は苦手でしたが、勇気を出してインド人のカウンセラーに英語でインタビューをしたこともあります。

 また『NCLアワード』では、大学の先生から研究内容やプレゼンテーションについて、直接たくさんの指摘やアドバイスをいただきました。こうした経験の積み重ねによって、自分の行動力に自信がもてるようになりました。

 大学受験では2年間の研究内容や実績を自己推薦文としてまとめ、総合型選抜で第1志望の中央大学文学部人文社会学科に合格できました。大学でも神田女学園で培った力を活かして学び続けたいと思っています。(Aさん/高3)

NCLアワードでプレゼンしているAさんの写真です。

NCLアワードでプレゼンしたAさん。
講評での大学教授からのアドバイスがとても参考になったそうです。

Actual Activities
学校を飛び出して
多様な大学と豊富な体験活動を実施

 ある特定の分野での評価が高く、豊かな教育環境をもつ大学と多彩なプログラムに取り組んでいることも、同校における高大連携の特徴です。首都圏にこだわらず地方の大学との連携も進めており、2023年12月には2泊3日で行われる『亀田医療大学・亀田メディカルセンター訪問プログラム』も実施しました。

「これまで多くの高大連携校に来校していただいたり、訪問させていただいたりすることはありましたが、今回初めて宿泊を伴うプログラムが実現しました。
 亀田医療大学での校内見学や模擬授業を受けられることはもちろん 、亀田メディカルセンターで行うさまざまな体験活動がプログラムの最大の魅力です。
 ドクターヘリも受け入れる病院ですので、救急医療も間近で見られるかもしれません。今後は地方にもフィールドを広げ、高大連携を活用した体験活動を充実させていく予定です」(志村先生)

亀田メディカルセンターにて、医療現場で使われている器具等を使って体験学習をしている様子の写真です。

亀田メディカルセンターにて、医療現場で使われている器具等を使って体験学習をしている様子。

進学通信 2024年4月号
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