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私立中高進学通信

2022年12月号

実験/実習大好き!

横浜富士見丘学園中学校

感動にあふれた実験が
理科を学ぶ原動力になる

中学1年の理科では、授業の半分以上を実験・観察にあてるなど、理数教育に力を注いでいる同校。実験・観察では、色や匂い、感触など体感を伴った理解を大切にしています。
アンモニアが入ったフラスコとBTB溶液をつなぎ、フラスコに水を入れると青い水が吹き出します。BTB溶液が青に変わるのは、アンモニアがアルカリ性だからです。

アンモニアが入ったフラスコとBTB溶液をつなぎ、フラスコに水を入れると青い水が吹き出します。
BTB溶液が青に変わるのは、アンモニアがアルカリ性だからです。

「アンモニアの噴水実験」と
「セミの抜け殻の観察」を

 2019年から男子生徒を迎え、男女共学校となった同校ですが、男女の精神的な成長の違いを考慮し、中学3年間は男女別クラスで学んでいます。

 この日、中1の男子クラスでは、生物実験室で生物の観察が行われていました。理科の山家剛仁やんべまさと先生は、学校の敷地内で集めたセミの抜け殻を各班に配り、観察の手順を説明します。生徒にはセミの抜け殻を使うことは事前に知らされていなかったため、その多くは驚きの表情を浮かべていました。まずスケッチをした後、あしやはねや触角などを手で取り外して、顕微鏡を使い各部位をじっくりと観察しました。同校が大切にしているのは、こうした体感によって得られる感動や驚きです。

 一方、中1の女子クラスでは、校長の駒嵜健先生による「アンモニアの噴水実験」が行われていました。駒嵜先生は、生徒を直接教えることで一人ひとりを把握でき、それが学校教育に反映できるという考えから、校長となった今でも授業を受け持っているそうです。さらに中3の勉強合宿では、生徒全員と約15分間面談をするといいます。

 駒嵜先生の実験で、アンモニアを発生させたフラスコに赤い噴水が現出した瞬間、生徒たちから大きな歓声が上がりました。

アンモニアの噴水実験にドキドキ!(中1女子クラス・理科1)
1

 水酸化ナトリウムと塩化アンモニウムを混ぜ、水を加えると強い刺激臭が発生します。これがアンモニアです。


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 アンモニアが入ったフラスコと、フェノールフタレイン溶液が入ったビーカーをつなぎます。


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 実験の様子を興味津々に見守る生徒たち。「本当に水が吹き出すのかな?」


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 アンモニアが入ったフラスコに水を入れると、アンモニアが水に溶け、フラスコ内の気圧が下がるので、赤い噴水が生じます。

セミの抜け殻の観察にワクワク!(中1男子クラス・理科2)
1

 緑豊かな同校のキャンパスで集めたセミの抜け殻を、生徒に配りました。


2

 抜け殻の全体像を、よく観察しながらスケッチします。


3

 山家先生が、前あし、中あし、後ろあし、複眼、はね、気門、触角などの各部について詳しく解説します。


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 抜け殻を手に取って、頭部、胸部、腹部の見分け方を学びます。


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 顕微鏡を使い、セミの触角や口ふんを観察。拡大された複雑な形状を見て、生徒たちは興奮していました。

point
スケッチすることと数値化することの
大切さを教えたい

 これは、中1生が夏休みの自由研究をまとめたレポートの一例です。この課題を出した際、山家先生は大切にしてほしいことが2つあると話しました。

「1つはスケッチです。スケッチという地道な作業を通して、対象をより細かく観察することができます。そこで得られた『大発見』を生徒たちは嬉々として報告してくれ、それは私にとってとても楽しい時間です。もう1つは、数値化することです。『大きくて驚いた』という感覚も大切ですが、正確に測って記録することが大切です。数値は客観的情報であり、文理を問わず大切な研究要素だからです」

理科を好きになって得た自信を
他教科へのやる気につなげる
入試広報部長・理科/山家剛仁先生入試広報部長・理科/
山家剛仁やんべまさと先生

 とにかく生徒全員に理科を楽しんでもらい、理科を好きになってほしいという願いがあります。そのために、生徒に感動や驚きを与えられる実験や観察を多数実施しています。「不思議だな」「どうしてだろう」という感覚が、理科を真剣に学ぼうとする原動力になるからです。特に理科の生物分野では、さまざまな生き物について学びます。たとえば、実験や観察を通して昆虫に興味を抱いた生徒が「虫のことなら誰にも負けない」という自信をもつこともあります。その自信を「ほかの教科も頑張れば得意になれる」というやる気につなげてほしいと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2022年12月号』に掲載しました。)

横浜富士見丘学園中学校  

〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
TEL:045-367-4380

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