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私立中高進学通信

2022年9月号

中学入試のポイント

日本大学豊山女子中学校

理数系スペシャリスト養成に
つながる「算数1科入試」

理数系の人材養成に力を入れてきた伝統を踏まえ、小学校時点で算数に秀でた受験生の選抜をめざす新方式の入試を導入しました。その特色と狙いを紹介します。

「算数1科入試」を新設

 世界に貢献できるアントレプレナーシップ(起業家精神)を教育の柱とする同校では、社会で求められているものは何かの答えを見いだし、その答えが今までにないものであれば自ら作り上げていく人材の育成をめざしています。中学校では数学探究・理科探究を通して、ものごとの本質を理解することを実践、高校では理数Sクラスを設け、理数分野のスペシャリストを育成しています。

 その教育目標に合致する生徒を募集しようと、2023年度入試から新しく「算数1科」入試を導入します。その新方式を含めた同校の入試の特色と狙いについて、中学教頭の黛俊行先生にお聞きしました。

「本校では1966年の高校創設から5年後に理数科を設置し、理数系のスペシャリストを養成してきました。この算数1科入試の新設は、中学入学段階で理系に興味をもち、算数が好きで得意という生徒に、これまで以上に本校を志望してほしいという意図によるものです」

 4科入試と2科入試の算数は50分ですが、算数1科入試ではこれらの入試と同レベルの問題に、発展的な問題1問を加え、60分で実施されます。そこでは、問題を解くテクニックより、論理的思考や自分で課題を見いだし、それを解決する力が求められます。

「正答に至るには、問題の意味をしっかり理解し、筋道を立てて考える必要があります。問題文に加えて、図表やグラフなどの資料を読み取り、何が問われているかを的確に捉えられるかどうかを測る問題を出題します」

 算数1科入試では、計算力など基礎的な力を身につけたうえで、論理的に考える思考力が問われます。小学校の勉強をきちんと理解しておくことは最低限求められますが、文章題を解くにあたっては、特殊算などの計算方法を機械的にあてはめるのではなく、なぜその方法を使うのか、その方法の意味は何なのかと考えて解くようにするとよいそうです。問われていることを的確に理解するためには国語力も必要であり、日頃の読書も効果があるといいます。

 算数1科入試のほかに、2科選択型入試もあります。算数に特に秀でた人は算数1科型が有利ですが、2科選択型入試で算数と理科を選択することも可能です。

発想力などを試す
プレゼン型入試

 同校がめざす社会への貢献、そしてアントレプレナーシップを育成する教育に合った人材かどうかを見極める入試方式が「プレゼン(課題解決)型入試」です。

「社会に貢献するためには、豊かな発想力を備え、存在しないものを1から作り出す力が必要です。そのためには、しっかりとした知識を取り入れたうえで、それをきちんと解析し、さらにほかの人とコラボレーションする必要があります。プレゼン(課題解決)型入試では、10分間のプレゼンテーションの中で、それらがどこまで達成されているかを、本校が考えるルーブリック(次ページ下)に基づいて評価します。さらに、試験官からの質問に対してどう答えるかという面からも判断します」

 2023年度のプレゼン(課題解決)型入試の課題は、すでに発表されています。入試当日まではまだ時間があるので、じっくり調べ、自分の考えを突き詰めていきましょう。

「プレゼンテーションでは、うまくまとまっているかより、しっかり考えられているかを評価します。資料作りの形式は自由なので、自分の考えを伝えやすいと思う方法でまとめてみてください。当日緊張してうまく話せなくなっても、試験官がリラックスできるような問いかけをしますので、あまり心配する必要はありません」

 このほかに、英語インタビュー型入試もあります。英語力が高い生徒を選抜する入試で、何枚かのピクチャーカードから好きなカードを選んで、それについて説明したり、ネイティブと日本人の試験官からの質問に答えたりします。

 多様な入試制度がありますが、いずれもアントレプレナーシップにつながるバイタリティあふれる生徒に来てほしいという狙いがあります。多様な入試を経て入学した突出した力をもつ生徒たちが、同校でさらにその力を磨かれ、次代を担う人材へと育っていくことでしょう。

進学通信 2022年9月号
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