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私立中高進学通信

2021年神奈川版

実践報告 私学の授業

鶴見大学附属中学校

自分に限界を作らない学びから
21世紀を生きる力を身につける

探究心をもった学びが未来の自分を深めていく
グループワークの様子。ICT教材としてWindows搭載タブレット端末を使用。その一方で「図書館の魅力を再発見しよう」と生徒に声をかけ、アナログとデジタルを併用した学習スタイルに取り組んでいます。

グループワークの様子。ICT教材としてWindows搭載タブレット端末を使用。
その一方で「図書館の魅力を再発見しよう」と生徒に声をかけ、アナログとデジタルを併用した学習スタイルに取り組んでいます。

歴史というドラマの奥深さを再認識する

 翌日から中間テストが始まるというこの日、第一次世界大戦から第二次世界大戦の全体像を理解するための、中3歴史の特別授業が図書館で行われました。担当は、社会科・地歴公民科/21世紀型教育推進委員の柳原一貴先生です。

「“社会科=暗記科目”というようなイメージを払拭したいと考えています。中1の段階から一つひとつの歴史的な出来事について、『なんで?』『どうして?』と質問を投げかけるのもそのためです。単なる知識だけでは終わらない、中高・大学での学び、そして社会人になってからも生涯にわたって学習し続ける深い学びへと結びつくように指導しています。
 今回の授業で図書館を利用しているのは、ICTを活用したデジタルな学習方法に、書籍などから得られるアナログな学びを加えることで、より深化した学びへと発展させるためです。授業で吸収した知識をグループワークでさらに掘り下げながら、歴史という人がつくりあげてきたドラマの奥深さを再認識してほしいと思っています」(柳原先生)

限界をつくらない勉強の仕方を身につける
生徒一人ひとりにきめ細かく目を配りながら、積極的にコミュニケーションをとる柳原先生。「歴史は単なる過去の出来事ではありません」と強調します。生徒一人ひとりにきめ細かく目を配りながら、積極的にコミュニケーションをとる柳原先生。「歴史は単なる過去の出来事ではありません」と強調します。

 授業で柳原先生から生徒たちに与えられたミッションは3つ。1つ目が、各班で決めたテーマを深く理解するために、「いつ」「どこ」「だれ」「何を」「なぜ」「どう」という5W1Hのまとめシートを作成すること。2つ目が、各班で討論を行うこと。3つ目が、各班の代表者1人がまとめシートを提出し、後日全員に配布することです。討論がスムーズに進行するよう、あらかじめ司会・書記・調べる人・まとめる人・発表する人など役割を決めておくことも伝えられ、グループ活動が始まります。

 同校では2015年度末から、タブレット端末を活用した授業を全教科で展開しています。入学時からタブレットを日々使用している中3生たちとあって、さすがに手慣れています。定期テスト前にもかかわらず、男子生徒・女子生徒がともに活発に意見交換する姿は、明るくフレンドリーな雰囲気。まさにアクティブな授業そのものでした。

「生徒たちによく言い聞かせているのは、自分に限界をつくらない勉強の仕方を身につけるということです。なぜなら生徒たちの学びには無限の可能性があるからです。本校では21世紀を生きる生徒に必要な“21世紀型スキル”を、その生徒がもつ知識や知恵を集団の中で効果的に活かすことができる能力と位置づけています。それはまた、『学びの心で世界を変える』という本校の教育目標ともリンクし、さらに、探究型教育の実践にもつながるものです。歴史に限らず、探究心をもってさまざまな科目に挑戦する中高時代の学びが、大学進学からその先の生きる力となって深まっていくことを、私たちは期待しています」(柳原先生)

CHALLENGE 1
歴史を大きな視点と別角度から見て歴史をどんどん好きになる

柳原先生の授業について、3人の生徒から感想を伺いました。

白葉 心望さん(中3) 白葉 心望さん(中3)
「歴史が好きになったのは、柳原先生の授業がきっかけです。歴史上の出来事を単なる“コトバ”で終わらせるのではなく、つながりをもって学ぶことで理科や国語など、ほかの教科とも関連性があることがわかり、今では歴史の勉強が大好きになりました」
比留川 稜人さん(中3) 比留川 稜人さん(中3)
「たとえば満州事変だったら、事の発端は何か、誰がどのように行動したのかなど、歴史の細かな部分まで解説してもらえます。実は僕、入学するまで歴史がちょっと苦手だったんですが、柳原先生の授業のおかげで知識が深まり、歴史が好きになりました」
渋谷 陸公さん(中3) 渋谷 陸公さん(中3)
「中学で学ぶ範囲にとどまらず、高校で学ぶ内容に取り組んだり、地理や公民と関連付けた授業形態だったりするので、歴史に対する理解がより深まります。学んだことをグループワークで説明するのも楽しく、語った分だけ知識が身についていることも実感できます」

 3人の感想を聞き終わった柳原先生が、次のような興味深い話をしてくれました。

「歴史は因果関係で理解することが大切です。次に、大きな視点と別角度で歴史を見ることもポイント。歴史を得意科目にする重要な鍵となります」

 柳原先生の言葉に、深くうなずく3人の表情が印象的でした。

グループワークで意見を交換する生徒たち。
グループワークで意見を交換する生徒たち。

グループワークで意見を交換する生徒たち。

CHALLENGE 2
自己管理力&自立心を育成する『Gyro手帳』がスゴイ!
白葉さんの「Gyro手帳」。手帳の上部分に今日の予定を書くことで、優先順位をつけて行動できるようになったと話してくれました。白葉さんの「Gyro手帳」。手帳の上部分に今日の予定を書くことで、優先順位をつけて行動できるようになったと話してくれました。

 生徒一人ひとりの自己管理力を高め、自立心の育成にも役立つ必須アイテムが「Gyro(ジャイロ)手帳」です。同校では入学時からこの「Gyro手帳」と「Gyroファイル」が、生徒全員に配布されています。

「柳原先生からは、何事も“自分の言葉”で書いて表現するようにアドバイスがありました。前日に翌日の予定をすべて記入し、一日の終わりにその日を振り返り、反省点や改善点を詳細に記入して自分のものにしています」(白葉さん)

「Gyro手帳」は週に一度、担任が集めて内容を確認しています。

「生徒たちは各自で個性あふれる『Gyro手帳』を提出してくれます。私と生徒たちとの交換日記のような役目もあり、生徒の成長も感じ取れます」(柳原先生)

ココも注目!
“探求”をキーワードにSDGs学習を推進中!
社会科・地歴公民科/21世紀型教育推進委員 柳原一貴先生社会科・地歴公民科/21世紀型教育推進委員 柳原一貴先生

「私が担当する社会科では、全学年を通してSDGs学習を授業の一部に取り入れて学んでいます。中1ではSDGsを知るために『17の目標のうち優先順位をつけたらどんな順位になるか』というグループワークを行い、中2では『江戸時代のエコ社会と現代のエコ社会の比較』に取り組みました。中3はまだこれからですが、地方自治をSDGsに絡めて学んでいこうと考えています。いずれにしても“探究”がキーワードになるでしょう。生徒たちはSDGs学習によって、日頃の学びが社会課題解決のための一手段であることを認識し、社会に有為な学習者へと成長することを期待しています」

進学通信 2020年10月号
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