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私立中高進学通信

2021年神奈川版

実践報告 私学の授業

関東学院六浦中学校

平和の実現のために
行動できる力を育てる

10年後、20年後を見据えた生きる力の育成
外国人教員とともに英語でディスカッション。英語力と論理的な思考力など将来必要とされる力を伸ばしていきます。

外国人教員とともに英語でディスカッション。
英語力と論理的な思考力など将来必要とされる力を伸ばしていきます。

独自のカリキュラムで平和に貢献できる力を培う

 校訓「人になれ 奉仕せよ」に示されるキリスト教に基づく人間教育を掲げ、「共に励まし合う人」「社会に奉仕する人」「平和を尊重する人」を教育目標とする同校。グローバル化が進むなか、こうした教育理念をいかに実践していくかを考え、10年後、20年後を見据えた力の育成に取り組んでいます。

「グローバル化を見据えた教育というと、『英語教育』や『海外研修』を思い浮かべることも多いかと思います。しかし、価値観が多様化し、異なる国籍や背景をもつ人々がかかわる機会が増えている現代では、もはやそれらは当たり前となり、それ以上の新たな力の育成が求められています。その力とは、隣人愛の精神で、地球市民として平和の実現のために行動できる力です。本校ではそうした力を備えた人物の育成をめざしています。
 そのために、『地球市民講座』や『言語力活用講座』といった独自の講座を開設してきました」(入試広報部長/野本幸靖先生)

『地球市民講座』は、SDGsをはじめ地球規模で生じている社会的課題を知り、解決に向けて主体的に行動する姿勢を養うもので、すでに10年ほど前から取り組んでいます。また2021年度からリニューアルした『言語力活用講座』は、知識の習得にとどまらず、これからの教育の核となる日本語の活用能力を高めることを目的とする授業です。

 同校が「生きるための力」として力を注いできた英語力の育成に加え、日本語の4技能(聞く・読む・話す・書く)を強化し、情報を理解・整理する「思考力」、論理的に分析する「判断力」、自分の考えを他者に伝える「表現力」も身につけていきます。そして2021年度からは、深い探究力・書く力・英語力を強みに、世界での活躍を視野に入れて学ぶことができる『GLEクラス』が高校に新設されました。

英語を学び生徒の可能性を世界に広げていく

 キリスト教の人間教育をベースとする、礼拝から始まる日々の学校生活のなかで、ICTを活用し主体的に取り組む教科学習、4技能を伸ばす生きた英語教育、そして『地球市民講座』『言語力活用講座』『選択制グローバル研修』などの独自プログラムが、体系的に実践されている同校の学び。その全体像を象徴する取り組みが、2019年度からスタートしたGLE(Global Learning through English)です。

「GLEとは、英語をビジネスや科学の分野における国際語として学ぶことで、生徒の進路の可能性を世界に広げていくことを目的とする取り組みです。これまでは英語の取り出し授業として行ってきましたが、2021年度からクラス化して、新たにスタートさせました。
 今後もこうした取り組みを広げていき、社会に貢献できる人物を育成していく教育をさらに充実させていきます」(野本先生)

1 社会問題に対して行動する姿勢を学ぶ
地球市民講座
社会科/手塚裕貴先生

『地球市民講座』は中学生を対象にした独自のプログラムです。世界的な社会課題への理解を深め、その解決に向けて主体的に行動する力を養っていきます。

「中1では『地球市民』を育てるというコンセプトで、多文化共生・多文化理解について学んでいきます。『そもそも市民とは何か、地球市民として生きるとはなにか』を学ぶ事前学習も行っています。
 中2ではSDGsの全体を学んで理解を深めることを指針として、グループ学習やポスターセッションなど、話し合いや発表を多く取り入れた授業を行っています。実際に世界の飢餓の撲滅に取り組んでいる民間非営利団体(NPO)の方の話を聞いたり、ワークショップを行ったりと、積極的に外部の方を招いた取り組みも行っています。
 中3ではそれぞれの興味・関心に基づくゼミ学習を実施しています。10~15名の生徒に1名の教員がついて、アカデミックスキルについても学びながら、インタビューや文献・フィールドワーク調査などの研究活動を行い、その成果を発表します。
 中2・中3ともに知識としてSDGsを学ぶのではなく、自ら行動する姿勢を養うことに注力しており、実際に『地球市民講座』で学んだ生徒たちが、高校で外部団体による寄付つき商品の開発に携わっています。この講座で学んだことをきっかけとして、大学の進路を決めていく生徒が増えるなど、非常に手応えを感じています」(社会科/手塚裕貴先生)

本格的なゼミ活動やフィールドワークの体験をキャリア形成や社会活動へとつなげていきます。

本格的なゼミ活動やフィールドワークの体験をキャリア形成や社会活動へとつなげていきます。

2 日本語の表現力・思考力・判断力を養う
言語力活用講座
国語科/原 夏絵先生

『言語力活用講座』は、教育の核となる日本語の活用能力を高めるため、4技能(聞く・読む・話す・書く)の強化に向け、中2・中3で週1時間ずつ行われています。

「もともと中3で『文章力向上講座』という取り組みを実施していましたが、文章を読み書きする力だけでなく、他者の意見を聞く力、自らの意見を話す力も伸ばしたいという課題があり、『言語力活用講座』として新たにスタートしました。
『地球市民講座』でのグループワークや発表などを通して、生徒がその必要性を実感している思考力や判断力、表現力についても学んでいく内容となっています。
 時事問題に特化した記事を読み、キーワードについて調べながらそれに対する考えをまとめ、意見文を書く活動を主に行い、一人1台所有する『Chromebook』を使ってグループワークなども取り入れています。
 新聞記事や賛否が分かれるようなテーマを用意し、ホームルーム担任が授業を担当します。教科横断的に日本語を用いることがこの授業のテーマの一つでもあるので、内容に偏りがでないよう、他教科の教員と相談したり、話し合いをしたり、頻繁に情報共有をしながら進めています」(国語科/原 夏絵先生)

記述式問題や高校での論文式のレポートにもスムーズに取り組むことができます。

記述式問題や高校での論文式のレポートにもスムーズに取り組むことができます。

3 独自カリキュラムで「生きるための力」を伸ばす
GLEクラス
GLEクラスプロジェクト主任/筒井美帆先生

 探究力・書く力・英語力に重点を置き、一般クラスとは異なるカリキュラムで高校3年間を過ごすクラスです。GLEクラスへの進学は、英検準2級以上の取得が必要です。

「約半数が独自設置科目です。『Global Ev-ents』や『Global Issues』では、英語科と社会科・理科とのチーム・ティーチングによる教科横断型授業を実施します。
『総合的な探究の時間』を使って行われる『アカデミックラボ』の授業では、自分軸をしっかりと持ち、社会とかかわり、社会貢献ができるよう、たくさんの人との出会いや経験を積みます。2021年度は企業との共同プロジェクトで、プロモーションビデオを制作しています。生徒4名の1グループに対し社員のメンター1名がついて、約3カ月間をかけてプロジェクトに取り組んでいます。社長と社員によって最終的に選ばれた作品は、実際の店舗で流されることになっています。
 主張を論理的に伝える力を養う『論理言語力』の授業もあります。言語能力や論理的思考力を鍛え、『小論文』の授業では書くことを主体に、的確かつ論理的に伝える力を養っていきます。また英語についてはIELTS5.5~6.5(※)の獲得を目標に、英語で学んだ知識を使って英語で表現する、オンラインのマンツーマン英語レッスンをカリキュラムに組み込むなどして、英語圏でも評価されるような高いレベルでの4技能習得をめざします。
 このように探究力、書く力、英語力を強みとして、大学卒業後に何をしたいかの明確なビジョンを持ち、海外・国内大学への進学を視野に入れて3年間学んでいきます」(GLEクラスプロジェクト主任/筒井美帆先生)

※IELTS…世界で通用する英語検定試験の一つ。英語4技能の運用能力を評価するもの。
イギリス・オーストラリア・カナダなどの英語圏や日本国内の大学の入学審査資格として使われています。

企業とのコラボで、社会の仕組みやキャリアを疑似体験。

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進学通信 2020年10月号
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