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私立中高進学通信

2021年12月号

未来を切り拓くグローバル教育

千代田国際中学校

自分を掘り下げ
他者を理解し育む

他者や世界に触れ、自らの哲学を発見
毎週、日野田校長先生を囲んで開催されている、学校づくりのための定例会議。会議中は全員がノートパソコンを広げ、情報を共有しつつ活発な意見交換を行っています。ホワイトボードの横で意見を述べているのが日野田校長先生です。

毎週、日野田校長先生を囲んで開催されている、学校づくりのための定例会議。
会議中は全員がノートパソコンを広げ、情報を共有しつつ活発な意見交換を行っています。
ホワイトボードの横で意見を述べているのが日野田校長先生です。

 2016年度以降、中学校の生徒募集を停止していた千代田女学園が、2022年度から『千代田国際中学校』に校名を変更し、共学の中高一貫校として新たなスタートを切ることになりました。36歳の若さで大阪府立箕面高等学校校長を務め、海外名門大学への進学者を多数輩出した日野田直彦先生が校長に就任し、自身の教育改革の集大成として同校の再建に全力を注いでいます。

 日野田校長先生は新たな学校づくりのために毎週、教員や海外経験豊富な外部アドバイザーとともに会議を重ねています。その会議にお邪魔して、同校ならではのグローバル教育についてお話を伺いました。

グローバルとは自分の哲学を見つけること

――先生方が考えるグローバル教育とは、どのようなものでしょうか。

日野田校長先生
私は「英語を話せることがグローバル」とは考えていません。SDGsをはじめ、地球規模で物事を考える時代が訪れたのですから、もっと広い視野をもつべきですよね。本校では、そのための教育システムをつくっていきたいと考えています。

Aさん
私も同感です。私たちの考えるグローバルとは、想像の外に行くことであり、自分が慣れ親しんだものを越境することです。その意味では、新しい人々との出会いや新たな知識を得ることもグローバルですね。

Bさん
この会議では、よく「Who are you?」がキーフレーズになります。自分とは何者なのかを深掘りし、他者とのかかわりの中で「自分にはこういう一面があるのか」を発見し今までの自分を越えていく。学校生活を通じてこうした経験を重ね、主体的な力を身につけてほしいと思います。

Cさん
自己理解を深めることは、他者を理解し、多様性を認めることにもつながると思います。それは言い替えれば、「自分の哲学を構築していくこと」とも言えますよね。

D先生
私は、生徒には竹のようにしなやかな人間性を身につけてほしいと願っています。そのためには自分の価値基準をもち、地球規模で物事を捉え、多様な価値観を前提に思考できるようになること。それこそがグローバル教育だと思います。

「守破離」を大事にした
カリキュラムデザイン

――グローバル教育を実現するうえで、どのようなカリキュラムを考えていますか?

日野田校長先生
大切にしているのは「守破離」です。今回の学校づくりは、挑戦していくことがテーマです。本校の130年の歴史を大事にしつつ、21世紀型の教育にアップデートしたいですね。

E先生
各教科の学習においても「なぜこの教科を学ぶのか」「自分にとってそれはどんな意味をもつのか」という問いかけを大事にしたいです。月~金曜日は教科学習を重点的に行い、土曜日は1週間の学びを振り返りつつ、アクティビティを取り入れたいと考えています。

日野田校長先生
実技教科も大切にしたいですね。日本では音楽や美術、保健体育などを「副教科」と呼びますよね。それを聞いた時、私はたいへん驚きました。こうした実技教科こそAIに対して人類の優位性が表れる分野のはず。感性を豊かにし、共感する力を育むカリキュラムにしたいと考えています。

Fさん
社会人スキルも学べるようにしたいですよね。たとえばお金について。日本人はお金の話をタブー視しますが、今後の人生でどのようにお金を稼いでいくかは、大切な問題です。

日野田校長先生
タブーと言えば、政治や宗教の話もそうです。世界の人たちと交流する際のグローバルマナーにおいては、宗教に対する理解が欠かせません。どのような将来を選ん  でも必要なマインドセットやスキルは、生徒たちにひと通り教えたいですね。

生徒や保護者とともに学校をつくっていきたい

――今後の展望についてお聞かせください。

日野田校長先生
日々学校づくりについて話し合っていますが、学校は教員だけでつくるものではありません。私は生徒や保護者と一つのチームになり、一緒に新しい学校をつくりたいと思っています。ぜひオーナーシップをもって学校づくりに参加してほしいです。

Gさん
みんなでワクワクする学校にしたいですよね。

日野田校長先生
日本人は、本来ワクワクすることが好きなはず。でも、学生時代に教員や大人から、可能性を否定されてしまうケースも少なくありません。それをやめるだけで、生徒たちは思いがけない方向に伸びていくのだと箕面高校で実感しました。

H先生
私は本校のOGで、日本の伝統的な教育を受けてきました。新しい本校では失敗しながら自分を見つけていくことを大切にしています。新たな学校づくりのプロジェクトに、私自身もワクワクしています。

日野田校長先生
「自分」という枠組みを壊して再構築する経験を繰り返すと、今までとは違う世界を知ることができ、もっと外に出てみようという意識になります。壊したりつくったりすることを"怖い"と感じさせるのではなく、"楽しい"と感じてもらいたい。それがグローバル教育の第一歩になると思います。

ワークショップで意見を交換
新しい学校づくりのために
教員から始める自己・他者理解

 新たな学校を立ち上げるにあたり、2021年8月に3日間の教員ワークショップが行われました。どんな学校をつくりたいか教員たちが意見を出し合い、活発に議論したそうです。

「大切にしたのは、互いをリスペクトすること。誰かの意見を否定的に捉えるのではなく、プラス思考のフィードバックを返し、みんなの意見をできるだけ吸い上げるようにしました。
 そもそも学校の先生は、大きな枠で捉えれば学者であり、言うなれば個性派です。そんな面白い人々が集まっているのですから、僕は先生方に『フルパワーで好きなことをしてほしい』と言い続けています。マインドセットは合わせつつ、そのユニークさを大いに発揮してほしい。そのほうが学校も、より一層ワクワクする場になるはずだと思います」(日野田校長先生)

 ワークショップでは、そもそもなぜ教育に携わったのか、どんな夢を抱いているのかなどについても語り合ったそうです。

「ワークショップを経て、先生方の顔つきも変わりました。今までは眉間にしわを寄せていましたが、あんな顔をしていては良い仕事ができるはずがありません。先生方にとっても自己理解・他者理解を深める場になったと思います」(日野田校長先生)

発展的な学校づくりをめざす教員ワークショップ 教員も自らを掘り下げ、互いを理解するために議論を尽くしました。発展的な学校づくりをめざす教員ワークショップ
教員も自らを掘り下げ、互いを理解するために議論を尽くしました。
生徒をより伸ばす教育について議論 多角的に同校の教育を考えることが、厚みのある指導へとつながっていきます。生徒をより伸ばす教育について議論
多角的に同校の教育を考えることが、厚みのある指導へとつながっていきます。
進学通信 2021年12月号
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