Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2021年4・5月合併号

The Voice 新校長インタビュー

ドルトン東京学園中等部

学びの楽しさを自ら追求し
失敗を恐れない生徒を育成

荒木 貴之 (あらき・たかゆき)校長先生

荒木 貴之 (あらき・たかゆき)校長先生
ドルトン東京学園中等部・高等部校長、武蔵野大学教育学部/大学院教育学研究科特任教授、
日本アクティブ・ラーニング学会副会長、文部科学省ICT活用教育アドバイザー。東北大学大学院修了。博士(情報科学)。

『恐れずに進め』の精神で
生徒たちの成長を促す
ドルトン東京学園を知る3つのポイント
  1. 学習者中心主義…ドルトンプランの根幹を成す考え方で、「アサインメント」や「ラボラトリー」などで体現
  2. 「恐れずに進め」…スクールモットーであり、生徒たちの自己効力感を高めている
  3. 開かれた学校…外部組織との連携で社会のニーズをつかみ、将来活躍できる人材を育てる

 本校はアメリカで100年以上前に生まれた教育メソッド『ドルトンプラン』(※)に基づく中高一貫校です。ドルトンプランとは、詰め込み型教育に対する問題意識から提唱された「学習者中心主義」に基づく教育法です。

 私が河合塾新教育事業推進室の主席研究員として在任していた当時、アメリカのザ・ドルトン・スクールを視察し、大きな感銘を受けました。以来、日本での開校準備を進め、2020年4月に校長として着任しました。現代でも色あせないドルトンプランの理念を、テクノロジーの活用や少人数指導で実現できることにワクワクしています。

 開校して2年ですが、生徒たちの成長には目を見張るものがあります。AIで生徒の能力を数値化する適性検査「Ai GROW」の結果を見ると、本校の生徒は平均的な中学生に比べて「自己効力感」の高さが際立っていました。自己効力とは、どのような課題に直面しても失敗を恐れず、自信を持って物事を進められる能力です。これはスクールモットーである『恐れずに進め』の精神が息づいているからでしょう。

※ドルトンプラン…約100年前、アメリカの教育家ヘレン・パーカーストにより考案された教育法。1919年、パーカーストはマサチューセッツ州のドルトンという町にそのプランに基づいた小さな学校を創設しました。

楽しみながら学びを追求し
自分の世界を広げてほしい

 本校は楽しく学びを追求する学校でありたいと思っています。この思いの原点は、以前立ち上げに関わった立命館小学校(京都府)で、当時はまだ珍しかったロボット制作を授業に取り入れたことにあります。子どもたちの理科離れが問題になっていた時期でしたので、サイエンスを重視したものづくりの楽しさを伝えたいと考え、導入を決めました。最初は周囲の反発もありましたが、児童たちが夢中で取り組む様子を見て、学びとは楽しいもので、何かに没頭する経験が生きる力につながっていくと確信しました。

 ドルトンプランでは学習の目的や到達目標、評価の方法、学習の流れ、各授業の概要などを具体的に示す『アサインメント』を学習の中心に据えています。生徒は専用のWebサイトでアサインメントを確認し、学びの目的やゴールを知ったうえで自分に合った学習計画を立てることができます。見通しを持って取り組むと、学習は楽しく、どんどん幅を広げていけるものです。これこそが教育のめざすべき姿ではないでしょうか。

 自由に探究する『ラボラトリー』の時間を設定しているのも、ドルトンプランの特長です。校内には高度な実験装置を備えた理科室や、図書館と協働学習の場が一体になったラーニングコモンズがあり、屋外のスペースも自由に使って生徒は探究を進めます。2022年にはSTEAM教育をさらに充実させる新校舎も完成する予定です。

夢の実現をサポートする
外部との連携やカリキュラム

 小さな学校なので目は行き届きますが、過保護に育てるつもりはありません。「失敗しても良いから、学びは自分から取りに行きなさい。やる気があるなら、いくらでも後押しするぞ」という学校です。たとえば、昨年、ある女子生徒が校内に畑を作って安納芋を植えたいと言い出し、我々は「ぜひやってごらん」と後押ししました。実際は「植えれば育つ」という簡単なものではなく、試行錯誤の連続でしたが、このような「うまくいかないこと」に取り組むからこそ、生徒の成長は促されるのだと考えています。

 また、将来を担う若者を育てるわけですから、学校は外部の組織と連携し、しっかり社会のニーズをつかむ必要があります。本校は民間企業と連携して起業ゼミを実施しています。今後、海外進学をめざす生徒のためには大手予備校の海外トップ大学進学プログラムとの連携も考えています。さらに文系・理系の枠を取り払ったり、留学も思い立ったらいつでも行けたりするような柔軟なカリキュラムをつくっていきたいと思います。

 本校には、さまざまな個性や能力を持つ生徒が在籍しています。学校に多様性が必要なのは、各々の知性が響き合うことで集団として成長していけるからです。そのため、中学入試にも多様性を持たせ、複数の入試形態を用意しています。

 新しい学校ではありますが、3名の校長経験者を含め、力量のある教員が集まっています。保護者の方々にも、 “ドルトニアン”の一員だという仲間意識が芽生えており、とてもうれしく思います。生徒、教員、保護者が同じ方向に進めば、とても大きな力になり、生徒の成長に良い効果をもたらすものと信じています。

[沿革]
「学習者中心主義」を掲げ、アメリカで生まれた教育メソッド「ドルトンプラン」に基づく中高一貫校として2019年に開校。開校初年度から科学の甲子園ジュニア全国大会に東京都代表で出場する生徒がいるなど、数々の成果が注目されている。

進学通信 2021年4・5月合併号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ