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私立中高進学通信

2020年神奈川版

実践報告 私学の授業

神奈川大学附属中学校

CLOUD上とリアル
2つの学校を実現

第二段階に入ったICT教育
コロナ禍で休校が長引くと予測を立てたとき、ICTを駆使した学校生活がスタートしました。授業はオンデマンドと動画配信で、ホームルームや面談はZoomを使って行いました。

コロナ禍で休校が長引くと予測を立てたとき、ICTを駆使した学校生活がスタートしました。
授業はオンデマンドと動画配信で、ホームルームや面談はZoomを使って行いました。

合言葉は「授業を止めない」

 この春、学校のオンデマンドのチャンネルに蓄積された授業動画の数は約3千500本。3月からの休校中に、各教科非常勤も含めた約100人の先生方が撮りためた授業です。

「授業を止めない」を合言葉に、1学期間にこれだけのことができたのは、90年代のはじめからコンピュータを使った教育に意欲的に取り組んできた結果です。

「ICT導入当初は生徒全員がタブレットPCを持つのは難しいので、もっと深く学びたい生徒が部活動で取り組み、Webコンテストにチャレンジする生徒もいました。
 2017年からタブレットPC導入ロードマップを作り、ICTの環境は整いつつありましたが、学校全体でリモート授業を実施するためには、全教員のICTに関するスキルアップと、授業のやり方に対する共通認識が必要でした。しかもリモート授業は録画できますから、保護者も教員同士でも見ることができます。そこで各教員が研究して授業デザインを行い、いい授業を作ろうという共通認識を持つことができました」(小林道夫副校長先生)

学年の壁を取り払う
オンデマンド授業

「ICTとは単にタブレットPCや電子黒板を使うことではない」と小林副校長先生は話します。

「リモートである、ないに関わらず、授業は双方向であるべきです。生徒が授業中に何を感じ、何が理解できないかを知り、オンタイムで解決できるのがICTです。
 また、デジタルの世界では、現実ではできない探究を可能にすることがあります。たとえば自動運転と渋滞の関係を研究したグループは、高速道路の模型を作り、レゴマインドストームに自動運転のプログラミングをして検証しました。その研究発表は文部科学大臣賞を受賞しましたが、彼らが身につけたのはプログラミング技術ではなく、問題解決力であることが重要です」

 コロナ禍の第二波が想定される今、神大附属のICTは新たな段階に進みました。

「オンデマンドの授業は誰でも見られるので、中1が高3の数Ⅲを受けたり、講堂に集まることなくアメリカ人の講演を聞くこともできます。神大附属は、リアルな学校とクラウドの中のキャンパスを生徒が行き来することができるような学校を目指しています」

 現在はオンラインとリアルな授業の「ブランデッド」も検討しながら、学年の壁も空間の隔たりも取り払う発展的な学習環境作りが進んでいます。

CLOUD & REAL1
クリエイティビティを発揮する
全国中学高校Webコンテストへの挑戦
昨年度、全国中学高校Webコンテストで金賞を受賞した高2のグループ。テーマは「ミツバチ〜小さな体に大きな力〜」でした。昨年度、全国中学高校Webコンテストで金賞を受賞した高2のグループ。テーマは「ミツバチ〜小さな体に大きな力〜」でした。

 全国中学高校Webコンテストへの挑戦は、教科横断型、課題解決型学習の実践です。生徒が主体的にテーマを選択し、調査、分析を行ってWebを制作します。「自動運転車は高速道路の渋滞を緩和する」の研究発表を行ったグループのメンバーは、現在大学生になって、技術者や外交官などそれぞれの将来を思い描いています。

 今年2月のコンテストでは、ミツバチの受粉活動をテーマにしたWeb作品が金賞を受賞しました。これで神大附属は22年連続の受賞となります。

CLOUD & REAL2
普段とは違う企画も登場した
オンライン授業
全生徒のICT環境を整えて始まったオンライン授業。「宇宙エレベーター」のオンライン授業は、今年の3月にライブ配信をしました。全生徒のICT環境を整えて始まったオンライン授業。「宇宙エレベーター」のオンライン授業は、今年の3月にライブ配信をしました。

 休校中の授業は、各教科の先生方が工夫して授業を組み立ててYouTubeにアップした動画が活躍しました。分散登校が始まってからは、YouTube LIVEでも授業が行われました。

 中には、従来から取り組んでいた「宇宙エレベーター」のプロジェクト学習を、英語と物理の先生がコラボレーションして行った授業もあります。宇宙エレベーターとは、地上と約3万6千km上空にある静止衛星とをつなぐ乗り物です。普段のプロジェクト学習は神奈川大学工学部との高大連携授業ですが、休校中ゆえに実現した夢の授業でした。

CLOUD & REAL3
生徒がアイデアを出し合って準備中
今年度の学園祭はWEB上で開催します!

 動画やweb制作に長年取り組んできた神大附属生は、学校行事にもクリエイティビティを発揮します。

 そこでリアルな開催ができない今年のくすのき祭(学園祭)は、WEB上の特設会場で行います。現在、部活動や各クラスごとに作品を制作中で、来年1月に実行委員会が取りまとめを行います。オープンは3月予定、ご期待ください!

例年、部活動やクラスの発表から後夜祭まで行う学園祭。今年はいつもと違う学園祭を企画中です。
例年、部活動やクラスの発表から後夜祭まで行う学園祭。今年はいつもと違う学園祭を企画中です。

例年、部活動やクラスの発表から後夜祭まで行う学園祭。今年はいつもと違う学園祭を企画中です。

ココも注目!
魅力的なコンテンツ=授業作りに磨きをかけて
新型コロナ第二波に備える
小林道夫副校長先生小林道夫副校長先生

 オンライン授業には2つのやり方があります。1つはZoomなどを使ったライブ授業、もう1つはデータベース化していつでも見られるオンデマンドの授業です。

 両方に一長一短があります。ライブ授業はその場で質問ができますが、インターネットが繋がらないなどのトラブルで授業が受けられない場合があります。オンデマンド授業はいつでも自分の意思で見ることができる一方で見ない生徒もいます。

 どちらを選択するにせよ、中高の教材は豊富なので、デザインして組み立てて、魅力的な授業を実現することが今の課題です。

進学通信 2020年10月号
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