私立中高進学通信
2020年神奈川版
未来を切り拓くグローバル教育
横浜中学校
生徒を海外に送り出し
たくましく生きる力を育む
海外大学に進学できるプログラムを用意

同校の「Global Admission Center」に保護者とともに海外大学進学の相談に訪れた高入生。
佐藤先生(写真中央)はその生徒の個性や将来のビジョンにあった進学先と進学方法を提案します。
四半世紀以上の実績を活かして
海外大学と提携
「留学すると、さまざまな困難に直面します。それを一人で乗り越えたという自信が、問題解決能力を育み、人間的に大きく成長させます」(アドミッション・オフィサー/佐藤政一先生)
こうした考えから同校では1992年に創立50周年を記念した海外研修をスタートさせました。研修先に選んだのは、雄大な自然に恵まれたニュージーランドです。以来、同校は四半世紀以上にわたって生徒をニュージーランドに送り出してきました。この実績によって一昨年、ニュージーランド大使館から表彰されたのです。これをきっかけに同校では海外の大学に進学できる独自のプログラムを立ち上げることになりました。同校が築いてきた海外の教育機関を始めとするネットワークを活かして、アメリカのカリフォルニア州にある大学4校と高大接続提携を結んだのです。4校とは同州立の2年制大学「Merced College」と「MiraCosta College」、同州立の4年制大学「California State University,Fresno」そして私立の4年制大学「National University」です。
さらに昨年9月にはフィリピンのマニラにある4年制の私立大学「Enderun Colleges」、11月にはオーストラリアのゴールドコーストにある2年制の私立大学「Bond University」と提携を結びました。
英検2級レベルで
海外大学進学を保証
高校在学中に「グローバル・エリート・プログラム」に参加して諸条件を満たせば、この6つの海外大学への入学が許可されます。これは各大学が指定している現地での研修プログラム。諸条件とは英検2級以上の取得、そして入学準備講座への参加です。入学準備講座は8週間以上。期間は大学によって異なります。
「グローバル・エリート・プログラム」とあわせて「グローバル・パスポート」も始動。留学や海外大学進学を希望する生徒に向けて高校2年次からスタートします。ティームティーチングによる英語の授業で、自分の考えを相手に伝える力を鍛えるプログラムです。
2020年には横浜高等学校が共学化。入学した女子生徒の海外大学進学への関心は高く、多くの生徒が佐藤先生のいる「Global Admission Center(留学相談室)」を絶えず訪れています。
「新型コロナウイルスによって海外大学進学にも支障が出ていますが、それでも相談に来る生徒からは『海外の大学で学びたい』という固い意志が感じられます。
こうした熱意に本校はいち早く応えるため、たとえば『グローバル・エリート・プログラム』にもオンラインを活用するなど、安心して海外大学に進学できるように全力を注いでいきたいと考えています」(佐藤先生)
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海外大学6校と高大接続提携
アメリカ・フィリピン・オーストラリア
アメリカの4大学にプラスして、昨年にはフィリピンの「Enderun Colleges」とオーストラリアの「Enderun Colleges」と高大接続提携を締結。3校(高校・2年制大学・4年制大学)連携型の進学スキームの選択肢がさらに増えることになりました。
「フィリピンの『Enderun Colleges』は、ビジネスに強い大学で、ホテルや観光などホスピタリティの専門知識を英語で学ぶことができます。一方、オーストラリアの『Bond University』の特色は、3年間の学びを2年間で修了し、学士号を取得できることです。学ぶ期間が短くなるため、それだけ現地での滞在費用を抑えることができます。1クラスが25名ほどの少人数で学べることも魅力です。
なお、どの大学にも奨学金があり、アメリカの大学の場合は、日本の大学と違って返済は不要です。経済的な面でも余裕を持って送り出せます」(佐藤先生)


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「海外研修」「ターム留学」「一年間正規留学」を用意
ニュージーランドから世界を知る
「ニュージーランド海外研修」が行われるのは、夏休みの約3週間。対象は高校2年生の希望者です。今年は新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、コロナが収束すれば、渡航する生徒の健康に万全の配慮をした上で再開する予定です。
研修の前半はロトルア市議会の後援を得て、英語によるインターンシップ研修も実施。生徒は現地の工房でスタッフとともにお土産品をつくるなどの職業体験をします。後半はキャリア教育も。オークランドの提携校で、現地の企業の経営者の話に耳を傾けるなど充実した学びが待っています。
さらに同校はニュージーランドの7校と提携校の調印をしました。これらの提携校への約3ヶ月間の「ターム留学」も用意。また、外部団体が行っている交換留学プログラムの審査や試験に合格すれば「1年間正規留学」もできます。

マオリ文化も体験

登校して授業に参加
先生から一言
さらに海外の提携大学を
増やすための準備を進めています

カリフォルニア州の「Merced College」と「MiraCosta College」に進学した場合、卒業と同時に準学士号を、卒業後に同大の3年次に編入して学士号を取得することもできます。一方、フィリピンの「Enderun Colleges」とオーストラリアの「Bond University」は卒業と同時に学士号を取得できます。また、「Enderun Colleges」は、スイスやスペインにキャンパスを持つ「Les Loche」という大学のカリキュラムを導入しています。そのため「Enderun Colleges」で学んだ後、スイスかスペインの「Les Loche」に編入して、ヨーロッパの学士号を取得することもできるのです。しかし、留学する意義はそれだけではありません。日本を離れて海外で学ぶことで、たくましく生きていく力、自らの手で未来を切り拓いていく力も育まれます。そこで、本校は多くの生徒を世界中に送り出すために、現在、オーストラリアのパースやニューヨーク、カナダやマレーシアの大学などと提携の準備を進めています。(アドミッション・オフィサー/佐藤政一先生)
(この記事は『私立中高進学通信2020年神奈川版』に掲載しました。)
横浜中学校
〒236-0053 神奈川県横浜市金沢区能見台通47-1
TEL:045-781-3395
進学通信掲載情報

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