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私立中高進学通信

進学通信特集号WEB版『Hello! School』

芝浦工業大学柏中学校

一人ひとりの学びたいことが交差する
SSHとしての誇りも高き「シバカシ」

辻 奈美恵先生

辻 奈美恵先生

 スクールバスでJR常磐線「柏駅」から15分、東武アーバンパークライン「新柏駅」から5分。自然も豊かなシバカシのキャンパスへ。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としてのこだわりも、たっぷり詰まった学校でした。

記者プロフィール

東京都東部在住。小学5年生の娘を郊外の一貫校で学ばせたいと思案中。上野東京ラインの開通により身近になった常磐線沿線の学校に興味津々。

先生

雨の中、「シバカシ」にお越しいただきありがとうございます。

記者

先生方も「シバカシ」っていうのですね。とても覚えやすいです。

先生

はい、「シバカシ」です(笑)。さっそく校内をご案内します。

図書室
先生

こちらが図書室です。蔵書数は約5万冊です。定期的に特別企画展が開催されています。前期は『風刺画の世界展』です。

記者

風刺画ですか…。中高の図書室では珍しい本格的な展示なのですね。

先生

そうですね。最近ではバンクシーの風刺画に興味を持つ生徒もいるので、なかなかおもしろい切り口だなと個人的に評価しています。「次はどんな企画展が来るのだろう」と、教員たちも楽しみにしています。

先生

卒業生が執筆した書籍や雑誌、在校生の活躍ぶりが掲載された各種メディアの紹介コーナーもあります。

記者

こちらには『芝柏の80冊』というコーナーがありますね。

先生

私たち教員が、中高生に読んでほしい本を集めたコーナーです。10年以上前からの取り組みで、教員が執筆や監修を担当した書籍も置いてあります。

化学実験室
先生

ここは私もよく使う化学実験室です。特徴の一つが、全ての実験台に局所排気装置がついていることです。報道などでも時おり話題になる、硫化水素などの事故防止にも役立っています。

実験室内部

記者

中高の実験室としては特筆すべき安全装置なのですね。

先生

そうです。この実験室自体が陰圧設計になっているところもポイントです。実験中に室内で発生した気体が、廊下などに出にくい安心・安全の設計になっています。

記者

シバカシは確か、文部科学省指定のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)でしたね。

先生

ご存じだったのですね。シバカシは2004年度から2008年度の指定に続き、2018年度より、再びSSHの指定を受けています。SSHというと、自然科学系に特化したテーマ研究が中心と思われがちですが、シバカシでは、人文科学系や社会科学系の研究も行われているのです。

記者

必ずしも「シバカシ=理系」というイメージが、当てはまらないところがおもしろいです。

先生

そうはいっても、理系志望の生徒が多いのですが…、(ipadを操作しながら)実際に実験中の写真をお見せしましょう。実験に取り組んでいる様子がわかる写真は…、えーっと…、これですね。

記者

なるほど。真剣な様子が写真からうかがうことができます。

先生

廊下には生徒たちの活躍ぶりを掲示しています。全国紙や主要メディアで大々的に報じられたものも多数ありますが、なんといっても目を引くのは、国際大会の『ISEF』に、日本代表として参加する在校生がいることです。

記者

アイセフ、うーん…、すごい研究なんだろうな、ということだけはわかります(笑)。

先生

今春卒業した女子生徒の研究テーマは、『大粒アラゴナイトの生成条件』というものでした。

記者

アラゴナイト?

先生

「霰石」(あられいし)とも呼ばれるもので、自然界に存在する炭酸塩鉱物の一種です。「自然界の素材を科学の力で作り出したい」と、そういって中学で科学部に入部した彼女は、強い探究心から、肉眼でも見える1〜4ミリの誰も作ることのできなかったアラゴナイトの結晶を、試験管で大量に作ることに成功したのです。

記者

それはすばらしいですね。なんだか私まで気分が高揚してきました。

先生

そうかと思うと、アニメの世界における女性像の変遷や、職場でのジェンダー問題について研究する高校生もいます。私自身がとても興味深く思うのは、どの生徒も主体的に気になるテーマを探し、それに向かって真摯に取り組む姿勢です。これも「SSHシバカシ」の魅力の1つなのです。

教室
先生

中学生の教室をご案内します。中2の英語の授業ですね。

記者

教室の窓一面には、緑豊かな木々が映り込んでいますね。とても良い感じです。

先生

自然いっぱいの城址公園に隣接していることもあり、緑が豊かで、動植物の観察にも適しています。周囲に高い建物が一つもないので、手賀沼の花火が大きく見えるビュースポットも校内にあります。

コモンスペース
先生

こちらはコモンスペースです。生徒たちが自由に使える空間で、学年専用のコモンスペースが各フロアにあります。学年ごとの職員室と隣接してあるところもポイントです。

記者

先生に質問しやすい環境があるわけですね。たしかに学習スペースもあります。大きめのホワイトボードには、何やら連絡事項が書いてあるようですが…。

先生

今は「3密」の徹底を図るため、本当に重要なことしか書いていません。細かな連絡については、タブレットとしても使えるノートPCにインストールしたGoogleのClassroomを介して行っています。

記者

1人1台のノートPCの導入は、他校に比べて早かったとも聞いています。

先生

はい。1999年の中学校開校の年から導入しています。えーっと、 (ipadを操作しながら)こちらがPCを活用した、中1の授業の様子です。

記者

あのう…、先ほどから気になっているのですが、コモンスペースに置いてある木製の長椅子は、手作りのものだったりしますか?

先生

そのとおり生徒たちも製作に携わっています。中1は毎年5月に、「グリーンスクール」という森林体験学習をします。福島県高杖にある「芝浦創造の森」で12年前の中学1年生が植林した木々を後輩たちが代々、裾枝払いや間伐などをしながら森を作っています。製材所で伐倒見学した木を2年間乾燥させ椅子を組み立てた後、学校に持ち帰り、生徒たちがやすり掛けやニスを塗ってコモンスペースの椅子にしています。

記者

先輩から後輩へと継承される、とても有意義な取り組みのようですね。

先生

そうですね。自分たちも製材に加わります。(ipadを操作しながら) こちらが実際に製材をしている時の写真です。

カフェテリア
先生

カフェテリアです。今までは一般的なカフェテリア方式で、好きなランチメニューを選んで食べてもらっていましたが、休校明けからは、完全個包装のお弁当販売に切り替えています。

記者

飛沫感染防止対策も万全であることがよくわかります。

体育館
記者

体育館から生徒たちの賑やかな歓声が聞こえてきました。

先生

実は今日、約半年遅れの開催になった『球技大会』なのです。今年から体育館に冷暖房が入り、生徒たちの表情もいきいきとしています。

記者

やはり生徒たちの元気な声を聞くと、親としても嬉しくなります。

プール
先生

シバカシではプールも自慢の施設です。実はこのプールの屋根はスライドする仕掛けです(開放は夏のみ)。しかも、温水プールなので、1年中使用できます。

記者

体育の授業でも使えますか?

先生

もちろんです。放課後は水泳部の練習拠点になります。

第1グラウンド
記者

今日はあいにくの雨降りですが、グラウンドを見ることはできますか?

先生

大丈夫です。写真があります。(ipadを操作しながら)毎年10月に開催される『運動会』の様子です。運動会は全面人工芝の第1グラウンドで盛大に行われます。

記者

えっ?第1グラウンドがあるということは…。

先生

はい、第2グラウンドも、第3グラウンドもあります。シバカシの場合、スポーツ推薦などはないので強豪といわれるような運動部は多くはありませんが、各々高い目標を掲げて、日々頑張っている生徒たちがいます。思い切って伸び伸びと、身体を動かす環境が揃っているのもシバカシなのです。

記者

わが家は東京都の東部にあるので、常磐線沿線の学校にも興味を持っています。下りの電車はそれほど混雑していないので、安全に通学できるところもいいかもしれないと考えています。

先生

そうですね。実は自転車通学の生徒はごく少数で、大半の生徒はJR常磐線の「柏駅」や、東武アーバンパークライン(野田線)の「新柏駅」からのスクールバスで通っています。(ipadを操作しながら)ちなみにこちらが登校の様子です。

記者

毎朝、同じスクールバスで顔を合わせる仲間たちとの交流も楽しそうですね。今度は娘と一緒に来たいと思っています。

先生

次回は晴れるといいですね。また違った角度からシバカシの魅力をご案内できると思います。

記者

今日はどうもありがとうございました。

芝浦工業大学柏中学校  

〒277-0033 千葉県柏市増尾700
TEL:04-7174-3100

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