記者さん、ようこそ、桜満開の十文字にお越しくださいました。生徒広報委員会の陳です。

同じく生徒広報委員会の綿谷です。2人ともこの4月から高3に進級しました。

私たちの学校をお客様にご案内するボランティアグループです。中高合わせて約100名のメンバーがいます。

まずは図書館からご案内します。蔵書数は約7万7,000冊あります。

大ファンの重松清さんの作品です。

図書館には学習コーナーもあります。

はい。定期テスト前には1人でここに来て、集中して勉強しています。隣接のAVルームで映画を観ることもできるので、息抜きもできます。

この階段は十文字で一番広く、大きな階段です。通称は「シンデレラ階段」です。

そうなんです。いつ、誰がそう名付けたのかはわかりませんが、十文字祭(文化祭)の時期になると、この階段全体が飾り付けされて、1枚の巨大な絵になります。離れて見るとそれはもう圧巻です。

熊本地震が発災した年には、階段全体にくまモンの絵を描いて、応援のメッセージを発信しました。

昨年は、カラフルなビニール傘で空間を彩る「アンブレラスカイ」もここで行われました。

ここは「サイエンスパーク」と命名された特別教室です。実はここにあるものはすべて、理科の先生方が手作りで用意してくださったものなのです。

ですよね。例えば、これは『ドレミパイプ』といいまして、音階の異なるパイプの1つひとつも、先生方の手作りなのです。

ちなみに、私の足元にあるトリケラトプスも先生方の手作りです。私は中1の時、理科があまり得意ではありませんでしたが、サイエンスパークで遊んでいるうちに、理科が好きになっていきました。

私たちが高2の時に使っていたHR教室にご案内します。どの教室もプロジェクターが標準仕様で、前方のスクリーンに動画を流した授業も定着しています。

高校の授業では教科・科目に関わらず、ほとんどの授業でスクリーンを活用しています。

各教室には担任の先生が勧める図書が置いてあるんです。この教室の担任は古文の先生で、例えば、大和和紀さんの漫画『あさきゆめみし』は、授業理解に欠かせない作品でした。

コモンスペースといいまして、生徒たちが集っておしゃべりできる場所が、校舎内にいくつもあるのです。

教室とはまた別のくつろぎのスペースが、もう一つあるイメージですね。

そのとおりです。ロッカーも1人1台あって、コートが掛けられるクローゼットもあります。私はいつも休み時間にここに座って、お友だちとのおしゃべりを楽しんでいます。

美術室にお入りください。

1人1台の大き目な机がとても便利で、こうして立てると絵を描くときに便利です。

在校生や卒業生の優れた作品は、学校見学の際にも観ることができます。ちなみに、美術は中3まで必修で、高校からは、美術・書道・音楽・工芸の中から1つ選んで学んでいきます。

十文字には“音楽室”が2つあります。1つ目がここ、器楽室です。ちょっと片付いてないかも感もありますけれど(笑)、吹奏楽部の部活仕様になっています。

どちらの教室にもグランドピアノが置いてあり、空いていれば自由に弾くことができます。

もう1つの音楽室は声楽室といいます｡

声楽というとつい思い出すのが､中学の時の合唱コンクｰルです｡私たち2人は中3の時に同じクラスで､4つある賞をすべていただきました!

指揮者賞、伴奏者賞、それから…ナレーション賞、あとは…クラス全体の最優秀賞です。

ちょっと自慢です(笑)。

合唱コンクールは中学を代表する一大イベントです。クラスの団結力を示す場でもあるので、多くの方々に体験してほしいです。

次は書道室です。学校の教室の中で唯一、窓に障子があるところが気に入っています。小さい頃から書道に親しんでいるので、墨の香りもどこか落ち着きます。

壁に貼られた大きな作品は、書道部がパフォーマンスで書いたものです。記者さん、何が書かれているのかわかりますか？

当たりです！ 私も大好きな曲です♡

次は体育館をご案内します。1階と2階に分かれていまして、天井が低い1階の体育館では、主にダンス、卓球などが行われています。私が所属している舞踊部もここで活動しています。もちろん1階も2階も冷暖房完備です。

続いて、多目的ホールをご案内します。プロジェクターも完備しているので、学年集会や外部の方々をお招きしての講演会なども行われます。

はい。なので、体操部もここで練習しています。そうそう、中学の時、ここで百人一首大会もやりました。

やりました！ 熱戦が繰り広げられる人気のイベントです。

次はカフェテリアです。席数は300あり、コロナ禍の今は感染防止対策を十分にしたうえで運営していただいています。教室でお弁当を食べる人もいますが、私の場合は、メニューによって「今日は絶対にカフェテリア！」と決めて、利用しています。

日替わり丼をはじめ、カレーライス、麺類も充実しています。どのメニューも、管理栄養士の方が栄養バランスを考えて用意してくださっています。

ハロウィンなどのイベントメニューや、台湾まぜそばが出る日もあります。私は受験の時に食べた天ぷらうどんの味が忘れられなくて、今でも時々「これこれ」って食べちゃいます。

そうなんだ。私もけっこうな麺好きで、たまに大盛りをやってしまいます(笑)。

屋内プールです。温水なので1年中泳ぐことができます。今日はメンテナンス中だそうです。

シャワーも温水なので、とても気持ちが良いです。

和室です。これだけの広さはおそらく、自慢になると思います。百人一首大会の決勝はここで行われました。

103畳あるそうです。筝曲部、能楽部、かるた同好会などの活動のほか、礼法(中1)の授業でも使います。

さらに一番奥には、茶室もあります。

十文字の校庭は人工芝仕様です。長めの芝を採用しているので、けがの防止にも役立っています。芝生の向こうでは、私が所属する硬式テニス部が試合をしています。

自彊術体操といいます。学校創立以来続く十文字伝統の体操です。健康づくりの基本として考えられたもので、十文字の朝はこの自彊術体操から始まります。

講堂です。2階席を含めると約1,200席あります。学期ごとの公式行事をはじめ、合唱コンクールや学校説明会もここで行われています。

私はこの講堂で行われる、十文字祭での舞踊部のステージが楽しみなんです。記者さんもぜひ、いらしてください。

私は母が学校選びに熱心で、いつの間にか女子校になっていました。最初は女子校ってどうなんだろうと不安もありましたが、説明会に来て在校生の明るさに触れた時、「ここだ！」って、気がついたらそう決めていました。

私も在校生のお姉さんたちの雰囲気が良かったからです。女子校志望で、セーラー服に憧れていたのも理由の1つでした。最後の決め手になったのはなぜか祖父の一言で、「十文字は？」って(笑)。伝統校は調べれば調べるほど、奥深いことも知りました。

最後にご案内する場所は、先ほどの体育館の2階です。天井が高いので、主に球技系の部活動の活動拠点になっています。

休み時間も使えるので、ランチを早めに終えて、バスケをしに来る生徒も多いです。