私立中高進学通信
進学通信特集号WEB版『Hello! School』
昭和女子大学附属昭和中学校
米国の学園施設も活用したグローバル教育で、
21世紀の日本と世界で活躍する女性を育成

英国インターナショナルスクールや米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパスが同じ敷地に建つ同校。文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)にも認定されています。そんな国際色豊かなキャンパスを、入試広報部長の杉村真一朗先生に案内していただきました。
記者プロフィール
東京都在住。小学3年生の娘を持つ。都内の私立中高一貫校の出身。結婚を機に外資系企業を退職。娘には小さい頃から英会話を習わせている。

はじめまして、入試広報部長の杉村です。

今日はよろしくお願いいたします。今、附属の昭和女子大学が10年連続女子大就職率1位を獲得して人気が高まっていますね。

ありがとうございます。本校は、昭和女子大学の世田谷キャンパス内にあり、大学と施設を共有しています。今日は、大学の施設の一部もご紹介させていただきます。

グローバル教育に力を入れている御校にはずっと関心があったので、今日は楽しみにしていました。

さて、こちらが、中高生が学ぶ中高部の校舎です。銀杏の並木道で「銀杏ロード」と呼ばれ、紅葉の時期にはこのように美しい光景が楽しめます。

都心にあるとは思えないほど自然が豊かですね。しかも、ここに来る途中、たくさんの外国人の生徒さんとすれ違いました。ここがどの国なのか、わからなくなりそうでした(笑)。

中高部のとなりには、英国インターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和」略して「BST」があります。イギリス人やオーストラリア、カナダなどの40ヶ国の8歳から17歳までの生徒が通っています。
BSTの生徒との交流


本校の生徒は、普通に学校生活を送っているだけでも、グラウンドで行われているBSTの体育の授業を目にするなど、文化の違いを見ることができます。また、キャンパス内では、絶えず英会話も耳に入ってきます。そのため、どの生徒も外国人に対して物怖じしなくなりました。

生徒さんにとっては、海外の学校で学んでいるようで、よい刺激になりますね。

実際にBSTの生徒と席を並べて、授業を受けることができます。イギリスと日本の夏休みや春休みは、時期がずれているため、本校が休みの時には、本校の生徒がBSTの授業に参加できるのです。反対にBSTが休みの時には、生徒を受け入れています。

国内で交換留学ができるのですね。

はい。今後はこうした交流の機会をさらに増やしていきたいと考えています。
テンプル大学ジャパンキャンパス


さらに2019年の9月には、米国ペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパス(以下、テンプル大学)がこの世田谷キャンパスに移転してきました。日本の大学と海外の大学を同じ敷地内に置くのは日本で初めてです。また、このテンプル大学は、文部科学省から「外国大学の日本校」に指定され、アメリカにある本校と同じ学位を日本で取得でます。

キャンパスがますます国際色で彩られますね。

本校には、全員が約1年間、カナダに留学する「グローバル留学コース」が用意されています。このコースではテンプル大学との交流プログラムも充実しています。

私も高校時代にホームステイをしたことをきっかけに英語が好きなったので、「グローバル留学コース」には強い関心があります。

「グローバル留学コース」以外の生徒でも、希望者はテンプル大学で行われる「サマープログラム」に参加できます。さらに2019年度から、テンプル大学と昭和女子大学国際学科・英語コミュニケーション学科との「ダブルディグリー・プログラム」がスタートしました。昭和女子大学で3年、テンプル大学で2年、計5年間学ぶと、2つの卒業資格を取得できるプログラムです。

御校から推薦制度を使って、昭和女子大学国際学科または英語コミュニケーション学科に進み、条件を満たせば、2つの大学の学位が取得できるわけですね。外資系の企業に勤めたり、海外で活躍したりするのに、はるかに有利になりますね。

はい。本校には独自の「五修生制度」があります。高3の1年間は中高部に籍を置きながら1年早く昭和女子大学で学べる制度です。この制度を利用すれば、昭和女子大学で3年、テンプル大学日本校で2年学んでも、本校の同級生たちといっしょに卒業できます。学費も本来のダブルディグリー制度の場合、2大学ぶんを払わなければならないのですが、本校のこのプログラムでは昭和女子大学のぶんだけですみます。

1年余分に大学に通う必要もありませんし、経済的にも助かりますね。

はい。本校の環境が在校生に与えられる恩恵のひとつだと自負しております。
図書館(昭和女子大学)


次に本校の生徒が利用できる昭和女子大学の施設をいくつか紹介したいと思います。こちらが大学の図書館です。約55万冊もの蔵書があります。

中学や高校の「図書室」とは違い、大学の「図書館」だけあって、アカデミックな雰囲気があふれていますね。

本校には本が好きな生徒が多く、本校の図書室も充実しているのですが、それだけではあきたりず、放課後などに大学の図書館にまで足を伸ばしています。もちろん、中高部の生徒もここで本を借りることができます。
人見記念講堂(昭和女子大学)


こちらは「人見記念講堂」です。1980年に学園創立60周年を記念し、創設者・人見東明の名を冠して建てられました。客席数は約2000席あります。ここで本校の入学式や卒業式を開催しています。クラブ活動の成果発表の場にも使っています。

土曜日の朝にテレビで放送されている「題名のない音楽会」もここで収録されていましたね。

ええ。音響効果には定評があり、一般にも貸し出しています。近年は美輪明宏さんやバイオリニストの千住真理子さんのコンサートがここで開催されました。

こんなステージで発表できるなんて、演劇部の部員たちも幸せですね。
光葉博物館(昭和女子大学)


こちらは大学にある光葉博物館です。2020年は、昭和女子大学創立100周年記念 秋の特別展「徳川将軍家を訪ねて—江戸から令和へ—」が開催されました。

博物館が身近にあるなんて、生徒さんの知的好奇心が刺激されますね。恵まれた環境だと思います。
ブレイクタイム


では、本校の教室をご案内しましょう。2時間目と3時間目の今は、ブレイクタイムです。

生徒さんがお菓子を食べていますね。

本校は遠くから通っている生徒も多く、通学時間は平均して片道50分ほどです。中には1時間半もかかる生徒もいます。すると、お昼ごはんまでに、おなかが空いてしまうので、このブレイクタイムを設けています。お菓子類は自宅からお菓子袋に入れて持ってきます。コロナ禍の今は、みんな前を向いておしゃべりをせずに食べていますが、以前は写真のように楽しんでいました。

みなさん、いい笑顔をしていますね。

ブレイクタイムを生徒たちはとても大切にしていて、「学校生活の中でどの時間が楽しい?」と聞くと「ブレイクタイム」と答える子が多いですね。

女の子たちは、こうして、たくさんおしゃべりして、絆を強めていくのでしょうね。
カフェテリアのお弁当


もうひとつ生徒たちのおなかと心を満たしているものをご紹介します。昭和女子大学のカフェテリアのお弁当です。予約すると、生徒の教室の前までこの日替わりのお弁当が届きます。1食360円で、全生徒の4割近くが頼んでいます。

仕事をされているお母様も多いと思うので、保護者としては非常に助かりますね。
温水プール


続いて体育施設をご紹介します。こちらは、室内温水プールです。2019年に新設された体育施設の中にあります。床暖房も備わっていて、年間を通じて泳ぐことができます。体育の授業の他、水泳部が使用しています。

ここで泳いだら、気持ちがよさそうですね。
グラウンド


最後にグラウンドをご紹介します。水はけのよい人工芝を採用したグラウンドです。ソフトボール部や、硬式テニス部、軟式テニス部、陸上競技部がここで練習に励んでいます。

広くて、きれいで、思いきり体を動かせそうです。生徒さんたちは恵まれていますね。

このように広大なグラウンドがあり、体育施設も整っているため、本校はクラブ活動が盛んです。文化部も合わせ、全部で30ほどのクラブがあります。終礼が終わると、生徒たちは「部活が始まっちゃう!」と元気よく教室を飛び出していきます。

生徒さんがのびのびと個性や可能性を育んでいける環境があることがよくわかりました。

こうした環境と合わせて、選択肢の幅の広さが本校の特色だと思います。先ほどご紹介した「グローバル留学コース」の他、様々な進路に対応する「本科コース」と理系に特化した「スーパーサイエンスコース」が用意されています。

御校は理数教育にも力を入れていますからね。
ボストン研修


はい。そして、3コースとも中学2年次に全員が「ボストン研修」に参加します。これはアメリカのボストンにある海外研修施設「昭和ボストン」を拠点に行われる12 日間の研修です。2020年はコロナで中止となりましたが、コロナが収束すれば再開します。

中2という多感な時期に、英語力だけでなく、グローバル感覚が養えますね。

「昭和ボストン」以外にも、カナダ、イギリス、フィンランド、タイ、カンボジア、マレーシア、ベトナム、シンガポール、オーストラリアに22 校もの提携校や協力校があります。希望者がこうした国々への長期や短期の留学に参加しています。

今度は娘といっしょに来校させていただき、詳しくお話を聞きたいです。

はい。ご連絡をいただければ、ご見学いただけます。また、オンラインによる「Web個別相談会」も開催しています。詳しくはホームーページをご覧ください。
昭和女子大学附属昭和中学校
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
TEL:03-3411-5115
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