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私立中高進学通信

進学通信特集号WEB版『Hello! School』

開智日本橋学園中学校

歴史ある街中に建つ瀟洒な学び舎は
健やかな成長を約束する快適空間!

永峯弘一先生

永峯弘一先生

自分で考え、判断し、主体的に行動することをモットーに、志も高く学び続ける開智日本橋学園の生徒たち。近年では、国際バカロレアMYP/DP認定校としても注目を集めています。

記者プロフィール

千葉県在住。小学5年生になった一人娘の中学受験を考えて、仕事の合間に学校見学へ。今日は以前から気になっていた共学校の内部へ、いざ、突入!

先生

こんにちは。広報部長の永峯です。こちらの自動ドアからお入りください。

記者

入口の横にある機械は何ですか?

先生

登下校管理システムです。最新のオートロックシステムを導入しています。

記者

生徒さんはどのような使い方をしているのでしょうか。

先生

私はSuicaを利用していますが、生徒は皆、ICカードの生徒証をこのようにタッチして入館しています。日中はオートロックがかかった状態で、不審者の侵入を完全にシャットアウトしています。

記者

安心、安全な学校生活が送れるのは何よりですね。

購買部
購買部

先生

こちらが購買部(売店)です。制服の採寸から販売まで、ワンストップサービスで利用できます。

記者

中高は身体的に成長著しい時期を送るだけに、とても便利ですね。

先生

ありがとうございます。平日の11:00~16:00まで利用でき、保護者と一緒に採寸に来るご家庭が多いです。ネクタイやリボン、ソックス類など、すぐに購入できるアイテムも取り揃えています。

記者

こちらにはパンの自動販売機もありますね。

先生

購買部でお弁当を購入することもできますが(Webにて前日までの予約制)、万が一、お弁当の申し込みを忘れていた場合でも、軽食類であればこの自販機で購入することができます。

制服
制服

先生

こちらが本校の制服です。男女ともスクールカラーの紺をベースに、社会に出た時をイメージしながら、中高生らしさを加味しています。

記者

どれもスタイリッシュなデザインで好感が持てます。

先生

ありがとうございます。盛夏服として紺のポロシャツも用意しています。あっ、そうそう、ここにはありませんが、実は昨年から女子のスラックスが新たに導入されました。

記者

女子のスラックスは、多様な学校生活に即した新しい着こなし方として、私も賛成です。

先生

実は、女子のスラックスの導入は、中学生たちが2年間かけて取り組んだLGBT研究の成果でもあるのです。詳しいお話はこの後のお楽しみということで…。

体育館

先生

それでは、8階建ての校舎の上から順番にご案内してまいります。まずは、7階と8階をまるまる使用した体育館です。

記者

ビルの中に体育館がすっぽり入った状態ですね。いやいや、外観からは想像できない構造がおもしろいです。

先生

冷暖房完備で、健康管理にも配慮した最新の体育設備です。ここは体育の授業での使用はもちろんですが、バスケットボール部やバドミントン部が盛んに練習を行っている場所にもなります。

記者

なるほど。ところで、グラウンドはありますか?

先生

残念ながら、屋外のグラウンドというものは、本校にはありません。その代わりといっては何ですが、これから特別なところにご案内します。

先生

ジャーン! 屋上運動場です。

記者

なんと! 校舎の屋上にこんなに開放的な運動スペースがあったとは。やっぱり学校は建物の中に入ってみなければ、わかりませんね。

先生

そうですね。外から見ると、校舎がポーンと一つだけ建っている学校なのですが、実は中に入ると、生徒に快適な仕掛けが機能的に配置されているというのが開智日本橋学園なのです。

6年生には特別な「別館」

記者

先生、まさかとは思いますが、道の向こう側のビルの中にも、貴校の生徒さんらしき姿があるのですが…。

先生

お気づきになりましたか。学校見学会に来られた方でも、あまり気づかれないところに気づくなんて、さすが記者さんですね(笑)。はい、本校の6年生(高3)専用の別館です。

記者

6年生専用って…、受験勉強のためですか?

先生

そのとおりです。6年生は大学合格までの約1年間、集中して受験勉強に取り組むことができるよう、専用の校舎で一日を過ごしてもらっています。

記者

そうでしたか。そういうことでしたら私、別館に向かって叫んでみたいと思います。ガンバレー〜‼(笑)

生徒の実像〜その①

先生

ちょっと寄り道をしたいと思うのですが…、美術室です。手前味噌なことは百も承知で言うのですが、私、本校の生徒たちって、本当に個性が豊かだなって思うのです。例えば、こんな絵が飾ってあります。

記者

なになに…、これはミレーの『落穂ひろい』かと思いきや、夏の海辺の貝ひろいじゃないですか。北斎の『神奈川沖浪裏』なのに、サーフィンをしている女の子が描いてあるし(笑)。

先生

既存の有名な絵画にひと手間加えて、まったく別の作品に仕上げるというテーマだそうですが、なんかいいですよね、私、こういうの好きなんです(笑)。

カラフルなフロア

先生

本校の校舎はフロアごとにカラーがありまして、例えば、ここ4階は緑です。色彩によって今、自分がいる階がわかります。ちなみに、上層階は先ほどご覧いただいた体育館や屋上運動場、中層階は理科実験室や調理室などの特別教室、下層階はHR教室というレイアウトになっています。

記者

理科実験室も、第一…、第二…、第三…って、3つもあるのですか?

先生

そうなんです。理科の授業の約7割は実験に費やしているので、どうしても一つでは足りないのです。実はこの後、実際に実験の様子を見ていただきたいと思っています。

記者

それは楽しみですね。

保健室&カウンセリングルーム

先生

続いて、オレンジ色の2階に参ります。まずは、保健室(向かって左)とカウンセリングルーム(同右)です。

記者

私も常々、多感な時期を過ごす中高時代だからこそ、このような施設がしっかりと整備されていることが大事だと思っていました。帰国生を含め、個性豊かな生徒たちが集う学校ならではの必需品といったところですね。

先生

カウンセリングルームには、専任のカウンセラーが常駐しており、何かあればいつでもカウンセリングを受けることができます。担任が生徒の相談に乗るのが日常ではあっても、時には第三者の目線が必要になることもありますので、そこは大事にしたいところです。生徒と保護者が一緒にカウンセリングを受けることもできます。

生徒の実像〜その➁

記者

壁にはLGBTに関する掲示もありますね。

先生

実は先ほど、制服紹介のところで、2年間のLGBT研究に取り組んだ生徒たちの話をしました。この掲示は当時の活躍を伝えるもので、中には大手の新聞に取り上げられた記事もあります。

記者

具体的にはどのような活動だったのですか?

先生

社会問題としてLGBTに興味、関心を持った当時の2年生(中2)6名が集まり、LGBTについての調査、研究を始めたのが約3年前のことでした。非常にデリケートな問題でもあるので、生徒たちはどのように記事を書いたらいいのかを、毎日新聞社に逆取材するところから、徐々に本格的な活動になっていきました。

記者

ふーむ、記者としてその真摯な姿勢に感心します。本当、すばらしいです。

先生

実は、女子のスラックス導入のきっかけになったのも、その生徒たちの興味、関心からスタートしたといっても過言ではありません。ちなみに、本校では、生徒たちが信念のある行動を起こせば、校則を変えることも可能です。そんな姿勢に共感して応援する教師も多く、共に切磋琢磨し成長していくような、そんな文化も大切にしています。

先生もスゴイ!

先生

もう少し学校の宣伝してもいいですか?

記者

ぜひぜひ!(笑)

先生

教員もスゴイっていう話なのですが(笑)。例えば、これは『放課後地学教室』の案内です。要するに、私たち教員自ら、ボランティアで得意なジャンルの課外授業を用意しているのです。生徒の参加はもちろん任意で、「一緒に活動してみませんか?」という問いかけに、「OK!」と答えれば、誰でも気軽に参加することができます。

記者

たしかに、先生方には教職というお仕事のほかに、それぞれに得意な専門分野があるわけですから、それを一緒に学ぶ機会は楽しいのではないのでしょうか?

先生

はい、楽しいです(笑)。教科書をベースにした、教室の中だけの知識習得ではもったいないですからね。自然科学でも、人文科学でも、社会科学でも、ジャンルは問わずで、「こういうのがあるから来なさい!」ではなく、「こういうのがあるけど来てみる?」みたいな切り口でやっています。

生徒の実像〜その③

記者

貴校で学ぶ生徒さんの素顔や、先生方の魅力にも触れるような感じがして、このような学校見学もなかなかいいものですね。

先生

ありがとうございます。それでしたらもう一つ、生徒の自慢をさせてください(笑)。本校には『ボランティア委員会』という、部活動とはまた別の活動の場があるのです。

記者

それはまたおもしろそうですね。

先生

活動領域は学校の外ですので、当然ながら社会の大人たちとの交流や、時には意見交換する機会もたくさん出てきます。それがこのボランティア委員会のメリットです。自分自身の6年間をどう過ごすかと、そんな意義ある問いかけをしながら、もう一つ別の自分と向き合うのも大切なことだと思っています。

理科実験室にて

先生

それでは、お待ちかねの理科実験室にご案内します。本日のテーマは『磁石のまわりの様子』です。

記者

これはもう私もやったことがあります。たしか、N極とS極の話でした。

理科の先生

「それでは皆さんに質問です。電気はどのようにして作られているのでしょうか?」

先生

記者さん、わかりますか?

記者

ええーっと、あれですよ。あの……、(徐々に声が小さくなって)水力とか、風力とか、地熱とか…、すみません、ボーッと生きていました(笑)。

先生

とんでもありません(笑)。なによりもここでご覧いただきたいのは、実験に臨む生徒たちの真剣な表情です。本校では「探究型の学び」を推進しており、生徒が自ら考え、仲間と考え合い、ディスカッションし、疑問に対して様々な角度からのアプローチを試みる探究型の学びを通して、探究力をはじめ、想像力、発信力、コミュニケーション力の育成に努めています。

神田川に臨むウッドデッキ

先生

いかがでしたか? 最後にご覧いただきたいのは、神田川に臨んだウッドデッキです。ランチタイムや放課後に生徒が集えるユーティリティスペースに隣接した、心地良い川沿いの開放的な空間です。

記者

陽気が良い季節には、ここで食べるお弁当もおいしそうです。

先生

ウッドデッキのすぐ横には、屋形船など江戸情緒も残るこんな景色が広がっています。

記者

女子校時代を含めて、日本橋の街に溶け込んだ伝統校の歴史が感じられます。今日はどうもありがとうございました。

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