私立中高進学通信
進学通信特集号WEB版『Hello! School』
本郷中学校
強者たちの歴史に彩られた学園は
今も夢追う男の子たちの鍛えの場
野村竜太先生
駒込駅から徒歩7分、巣鴨駅からは、徒歩わずか3分で到着できるアクセスも自慢。古き良き伝統の詰襟の制服を身にまとい、凛々しく、颯爽と、たくましく成長する男子伝統校の本郷へ、GO!
記者プロフィール
埼玉県在住。小学5年生の息子に、文武両道の学校生活を送ってほしいと願っているパパ。男子校の良さを息子にも味わってもらうための学校訪問を続けている。
こんにちは。入試広報部の野村です。今日はどちらの駅から来られましたか?
私は駒込駅(JR・東京メトロ)からです。駅から7分ほどで来ることができました。
そうですか。この門は「駒込門」といいますが、ほとんどの生徒は反対側の「巣鴨門」から入ります。
そうなんですか。といいますと、巣鴨門の最寄り駅は巣鴨駅(JR・都営地下鉄)ですか?
はい、そうです。巣鴨駅から約3分で来ることができます。
それは便利ですね。アクセスの良さがよくわかりました。
永井体育館(1号館)
初代教頭を務めた永井道明先生の名前を冠した体育館です。
永井先生というのはどのような方だったのでしょうか?
明治時代に欧米に留学し、スウェーデン体操を研究し、帰国後は日本体育界の基礎を築いた先生です。今でも永井先生が作られた「本郷体操」というものがありまして、体育祭の時に生徒たちによって披露されています。
当時の体育館が今も使われているのですか?
いえいえ、現在の体育館は建て替えられたものです。しかし、当時の「扁額」を体育館の入り口に掲げています。
学校の歴史を感じていいものですね。
現在の『永井体育館』は、バスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部が練習で使っているほか、保健体育の授業もここで行っています。ちなみに、昼休みは生徒用に開放しており、生徒たちはお母さんが作ったお弁当をわずか5分くらいで食べ、すぐにここにやってきてはバスケに夢中になっています(笑)。
屋上のテニス&バレーボールコート(1号館)
このまま1号館の屋上まで行ってみましょう。
屋上には何があるのでしょうか…、おっと、グラウンドですね。
テニスコートとバレーボールコートがあります。運動施設がどれだけ揃っているかを見極めて受験を決める子も多いので、必ずご案内している場所です。
ラーニングコモンズ(2号館)
これより2号館に入っていきます。まず最初に見ていただくのが『ラーニングコモンズ』です。グループ学習やディスカッション、さらには自習など、多様な学習形態に対応しています。
机も自由に移動できそうですね。
実はそこが大きなポイントなのです。友だち同士で話しながら、先生に質問しながら、みんなで教え合いながら、楽しく勉強することができます。定期テスト前は生徒たちで一杯になります。
ところで、教室の奥に不思議な、アーチ型の梁のようなものが見えますが…、何か建築的な秘密があるような…。
気になりますか? 実はちょっとした秘密がありますので、後ほどご説明いたします(笑)。
何でしょうこの展開は(笑)、気になりますねぇ。
図書室(2号館)
続いて図書室です。約3万6,000冊の蔵書数があります。
奥の方では生徒さんが勉強していますね。
ラーニングコモンズと隣接しているので、急な調べ学習にもとても便利なスペースです。
グラウンド
こちらが本校自慢の人工芝のグラウンドです。都心の学校でありながら、ラグビーやサッカーの公式試合ができる余裕の広さがあります。
ラグビーの伝統校でかつ強豪校でもある本郷の“顔”ですね。
そうですね。親子そろって花園出場を果たしたご家庭もあります。私がいつも興味深く感じているのは、ラグビー部員の多くが大学に行ってもラグビーを続けていることで、最近でも、早稲田大学などでラグビー部のキャプテンを務めた卒業生もいます。
ここに来てからずっと、グラウンドの周りを生徒さんが走っていますね。これは保健体育の授業の一環なのでしょうか?
実は来月、全校のマラソン大会があるので、今日はその練習で走っているのです。
大会ではこのグラウンドを走るのですか?
いいえ、荒川の河川敷を走るのが伝統で、中学生は7・2㎞、高校生は12㎞を走破します。いきなり本番で力を出すのは難しいので、1ヵ月前から、「今日は10周!」とか「次は15周!」とか、走る距離を少しずつ伸ばしているのです。例年、最終的に20周以上くらいまで走り込んで本番を迎えます。
人工芝のグラウンドの横には、立派な陸上のトラックもありますね。スポーツ施設の一つひとつの精度が高そうで、先ほどから驚いています。
文化系も含めてクラブ活動の加入率はとても高いので、どのクラブの生徒にも、できる限り最高品質の設備を用意するというのが、本校のこだわりでもあります。
トレーニングルーム(2号館)
こちらにもまた立派なスポーツ施設があります。
トレーニングルームです。高校生の運動部限定で開放しています。ラグビー部を筆頭に身体作りに余念のない生徒が多く、中には6年間で50キロ以上大きくなる生徒もいます。
男子校らしいゴリゴリのエピソードですね(笑)。
屋上のブルペン(2号館)
男子校らしい施設をもう一つご紹介します。屋上のブルペンです。硬式野球部と軟式野球部のいわば“聖地”です。
甲子園を夢見て、このブルペンでひたすら投げ込みを行うわけですね。
さすがに甲子園は遠いですが、ここで汗を流す球児たちの姿は爽やかそのものです。本校には野球専用のグラウンドというものがないので、土日を中心に他校さんと練習試合を行いながら頑張っています。
講堂(2号館)
こちらは、屋内運動施設としても利用できる講堂です。固定席が362席あり、その下には、全自動で出し入れができる可動席が258席格納されています。
ものすごく機能的な施設なのですね。地下にこのような見事な講堂があるとは、やはり学校見学に来なければわからないことですね。
そういっていただけると嬉しいです。ところで、先ほどのラーニングコモンズのところで、私から「ちょっとした秘密があります」とお話した件ですが…。
そうそう、そうでした!
ちょっとこの絵をご覧ください。2号館を建てた際のパースなのですが、2階部分から地下にかけて、アーチ状のものがあるのがご覧いただけると思います。
ちょっと待ってくださいね、アーチ…アーチ…、ありました。まるで地下に突き刺さっているような…。
そのとおりです、突き刺さっているのです(笑)。実はこの講堂は2号館の地下にあるのですが、地下にこれだけの柱のない大きなスペースを確保することは建築上、かなり難しいことなのだそうです。そこで登場したのがこのアーチです。要はアーチを建物に取りつけることによって、このように広く、使いやすい地下の講堂の設置が可能となったわけです。
なるほど! ラーニングコモンズで私が見たアーチ型の梁のようなものは、これでしたか! 技術の粋を集めた施設なのですね。
はい。秘密の種明かしでした(笑)。
本郷ギャラリー(2号館)
こちらは学園の歴史がよくわかる『本郷ギャラリー』です。
なになに…、「学園の地下に眠る大名屋敷」なんてものもありますね。校歌の作詞者は…、えっ⁉ 小説家の坪内逍遥ではないですか!
そうなんです。坪内逍遥先生が作詞した校歌は、本校と早稲田だけだと聞いています。実は私、本郷高校の卒業生でもあるので、ちょっとした自慢なんです。
本郷の魅力が歴史的な側面からも色々と見ることができて、ここはおもしろい場所ですね。
学校説明会の際には開放しておりますので、またゆっくりとご覧になってください。
カフェテリア(6号館)
中学生のお昼はそれぞれの教室で食べますが、放課後は自由にカフェテリアが利用できます。
コロナ対策もしっかりとられている様子ですね。
はい。今は収容人数を減らして利用してもらっていますが、通常時は部活前に腹ごしらえをする生徒で賑わいます。本当にみんな、よく食べます。
壁に貼ってあるご飯の「大盛り」「特盛り」の紙が笑えます。
男子校あるあるってやつですね(笑)。
かつて土俵があった場所
ちょっと寄り道をしますが、ここはかつて土俵があった場所です。
そうなんですか。まさに“兵どもが夢のあと”ですね。
現在では相撲部自体がありませんが、鉄棒やクライミングロープを使ったトレーニングに励む、運動部の生徒達をよく見かけます。
兵から強者へと、伝説はまだまだ続く…ですね(笑)。
自習室(6号館)
最後にご覧いただきたいのが自習室です。どちらかというと活気のあるラーニングコモンズとは違い、静かに集中して勉強したいという生徒たちがやってきます。朝と放課後に利用できます。
なるほど。勉強はもちろん、好きなクラブ活動にも全力で挑戦している生徒さんたちの様子がよくわかる学校見学でした。
男子校の良いところは、異性の目を気にすることなく、何でも思いっきり挑戦できるところにあると思います。失敗しても恥ずかしいことはありません。私たちは何事にも果敢に挑戦する一人ひとりを、なるべく大人として接しながら、その勇気ある成長をサポートしています。
本郷の魅力がよくわかりました。今日はどうもありがとうございました。
本郷中学校
〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
TEL:03-3917-1456
進学通信掲載情報
年度別アーカイブ
- 2024年度
- 2023年度
- 2022年度
- 2021年度
- 2020年度