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私立中高進学通信

2020年12月号

制服物語

開智日本橋学園中学校

SDGsの学びからプロジェクトが誕生
生徒主体で生まれた女子用スラックス

新たに追加された、女子用のスラックス(中央)。防寒や動きやすさの面から、多くの生徒に愛用されています。新入生からはとくに好評です。

新たに追加された、女子用のスラックス(中央)。
防寒や動きやすさの面から、多くの生徒に愛用されています。
新入生からはとくに好評です。

プロジェクトを立ち上げるにあたり、一番苦労したのは起案書づくりだったといいます。他校の事例なども調べ、検討を重ねました。プロジェクトを立ち上げるにあたり、一番苦労したのは起案書づくりだったといいます。他校の事例なども調べ、検討を重ねました。

 共学化に伴い2015年に制服をリニューアル。2019年秋からは、新たに女子用スラックスが追加されました。

 きっかけは、授業で行ったSDGs(※1)に関するグループワークです。4年生(高1)のA.Tさん、K.Sさん、K.J.Nさんたち7人のグループは、2017年の文化祭での発表に向け、ジェンダーについてまとめました。LGBTQ(※2)の記事を掲載していた新聞社を実際に取材するなど、精力的に行動。この発表を見た先生方からの働きかけや、ほかの生徒からの要望もあり、スラックス導入へ向けたプロジェクトへと発展していきました。

 プロジェクトは、起案書を作成するところからスタート。何度も話し合いを重ね、スラックスを導入するメリットや平等性の重要さなどを盛り込み、内容を固めていきました。

「起案書が通ってからも完成までに時間がかかりました。校内でスラックスを履いている生徒を見かけるたび、がんばってよかったなと思います」(K.J.Nさん)

 制服の選択肢が増え、多くの生徒にとって、学校生活がより快適なものになりました。

※1 SDGs…「Sustainable Development Goals」の略。2015年に国連で採択された、2030年までに達成すべき17の国際社会共通の目標。

※2 LGBTQ…Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、Questioningの頭文字を取った、性的少数者の総称。

生地は従来の男子スラックスと同一。
着用時のシルエットにも男女で差が出ないよう、微細な調整が施されています。
完成までには何度も試着をし、メーカーとすり合わせを行いました。

同校は帰国生も多く、多様な生徒が集まっています。「LGBTQについても、当事者がカミングアウトしなくても、自然に理解されていると感じています」(A.Tさん)同校は帰国生も多く、多様な生徒が集まっています。「LGBTQについても、当事者がカミングアウトしなくても、自然に理解されていると感じています」(A.Tさん)
2017年の文化祭での発表の様子は、校内に掲示されています。文化祭後に発展したスラックス導入に向けてのプロジェクトは、主に放課後を利用して活動しました。2017年の文化祭での発表の様子は、校内に掲示されています。文化祭後に発展したスラックス導入に向けてのプロジェクトは、主に放課後を利用して活動しました。

左から、K.J.Nさん、A.Tさん、K.Sさん。
「他校の友人から、このプロジェクトをきっかけに、自分の学校でも制服を変える運動を始めたと聞きました。
外部にも影響を与えられたことがうれしいですね」(K.Sさん)

(この記事は『私立中高進学通信2020年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2020年12月号
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