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私立中高進学通信

2020年12月号

目標にLock On!! 私の成長Story

日本大学豊山中学校

中高6年間の男子校生活を謳歌し
「物理の教員になる」夢に向かって邁進中

OB 柴田 慶さん

中央大学 理工学部 4年
OB 柴田 慶さん

吹奏楽部と学習を両立
人間的にも成長できた
高3時の思い出深い教室で取材に応じてくれた柴田さん。高3時の思い出深い教室で取材に応じてくれた柴田さん。

 同校を卒業後、中央大学理工学部に進学し、現在は物理の教員をめざして豊山での教育実習を終えた柴田慶さん。2人の弟さんも同校の卒業生(大学1年)と、在校生(高1)で、兄弟3人そろって豊山で学んでいます。

 柴田さんは中学に入学してすぐ吹奏楽部に入部。中高6年間で打ち込んだことは、「吹奏楽部」での活動です。

「ずっとサックスを担当していましたが、高2の終わり頃、先輩方が引退されてからは指揮者もやらせていただきました。学校説明会や入学式、卒業式、文化祭など、学校行事にはほぼ100%吹奏楽部として演奏しました」

 部活動だけでなく、学習にもきちんと取り組み、 “文武両道”を実践しました。

「部全体として『勉強もちゃんとやろう』という雰囲気がありましたし、実際に部活動と勉強を両立されている先輩方への憧れもありました。部活動の練習が終わってから、たびたび仲間たちと残り一緒に勉強しました。わからないことがあると、先輩に質問して教えてもらっていました。一人よりも仲間たちと一緒に勉強することでモチベーションを保つことができました」

 中1の時は友人関係で悩むこともあったという柴田さん。しかし部活動や学校生活を通して、中2・中3の頃には人間的にも成長できました。

「部活動で鍛えられたことは大きいですね。先輩や先生への礼儀など、とても厳しかったので。吹奏楽とは多人数で作り上げていくもので、自分一人では成り立ちません。そこで他者を受け入れることを知り、仲間との友情や絆を深められたのだと思います。
 中3の時にオーストラリア、高2の時にハワイへの海外研修にも参加しました。現地の家庭にホームステイさせてもらい、日本語はほとんど通じない中で生活するのですが、そこでも一人ではなく、3~4人の仲間たちと助け合いながら乗り切ることができました。これも自分にとって良い経験になったと思います」

父や先生の影響を受けて
将来の夢は「物理の教員」に
同校での教育実習で、物理の授業を行う柴田さん。「伝えることの難しさ」を感じつつ、3週間奮闘しました。同校での教育実習で、物理の授業を行う柴田さん。「伝えることの難しさ」を感じつつ、3週間奮闘しました。

 教員である父の姿を見て「教員に憧れを抱いた」という柴田さん。同校入学後はとくに物理が好きになり、高2の終わり頃に「物理の教員になること」を将来の目標として定めました。

「もともと理系の教科が好きで、高2から理系のクラスに入りました。当時の物理の先生がとても熱心な方で、すさまじい量の課題を出されたのですが、それに取り組んでいくうちに『物理が一番好きかも』と思うようになりました」

 進路選択では、すでに「物理の教員」と目標が定まっていたので、大学の物理学科を受験することに。さらに「教職を取るにはどこが良いか」と検討して志望の大学を決めていきました。

「うちの高校には、一般入試もあれば指定校推薦もあり、さまざまな選択肢があったので、そこは担任の川原亮介先生に相談させていただきました」

 高2・高3の間に進路に迷う生徒もいる中で、柴田さんはまったくぶれることなく突き進み、中央大学理工学部に進学。今年4年生になり、9月には母校で3週間の教育実習に臨みました。この実習で「生徒の立場に立って伝えることの難しさ」に直面し、多くのことを学びました。

「教員として生徒に軽く見られてはいけないし、上からものを言ってもダメですし……そのあたりのサジ加減を考えながら生徒と接しました。今回、先生方の仕事ぶりを拝見して、『先生方はこういうことを考えながら僕たちに教えてくれていたんだ。あの時の指導は、こういうことだったんだ』と気付きました。先生方と同じ立場に立って……と言うとおこがましいですが、同じ目線で見させてもらって、先生方の大変さが少しずつわかり始めました。もちろん在学中から先生方には感謝していましたが、今回の実習を通して、その気持ちがさらに強くなりました」

中高6年間を過ごして
自分なりの“男子力”が育まれた

 先生方から「日大豊山での6年間の男子校生活を最も謳歌したOB」だと評されている柴田さん。中高6年間は、「自分の人格形成に最も影響を与えてくれた時間だった」そうです。

「ここで6年間を過ごして僕なりの “男子力”が育まれ、一本筋が通るようになりました。勉強も部活動も、豊山でできることはほとんどやらせてもらいました。全力でやりきったので、学校生活に悔いはありません。男子校なので、女子の目を気にすることなく、やりたいことは何も考えずに泥臭くできる。それが豊山の強みだと思います」

 教育実習で出会った後輩たちには、「男子校としての良さは僕らの頃と変わりませんが、今はより生徒がのびのびとしているように感じます。それが新たな豊山のカラーになっていると思います。豊山は好きなことが好きなだけできる環境が整っているので、ぜひいろいろなことにチャレンジしてほしいです」とメッセージを贈っています。

 これから物理の教員になり、生徒たちにたくさんのことを伝えたいという柴田さん。目下の夢は「教員として母校に赴任すること」です。

「自分が在学中、物理の先生から『物理という学問はすべての事象が対象となる学問なので、そこを学ばずして何になるか』と熱心に教えてもらいました。僕もたくさんの生徒たちに物理への興味を持ってもらい、将来、科学技術の発展に貢献してくれる人を育成したいと思います。
 できれば母校の教員として働きたいです。教員をめざすきっかけは父でしたが、この学校の先生方のおかげで『教員になりたい』という気持ちがますます強くなりましたから。先生方と同じ環境で働くことができたら本望ですね」

恩師からの応援メッセージ
後輩のお手本になるカッコいい生徒
この学校で一緒に働きたい!
中1時の担任・前田崇臣先生(左)、高2、高3時の担任・川原亮介先生(右)と。中1時の担任・前田崇臣先生(左)、高2、高3時の担任・川原亮介先生(右)と。

 クラスの中でも真面目で、礼儀も節度もわきまえ、友人関係も良好でした。文化祭の演奏で彼が指揮をしているのを観ましたが、カッコよくビシッと決めていました。私の中ではカッコいい生徒なので、そのイメージ通り、一本筋の通ったブレない先生になってほしい。他人に共感できるタイプなので、きっと大丈夫だと思います。この学校で、一緒に働きたいですね。(川原亮介先生)

 私が担任を務めた中1の時は、友人との人間関係で悩んだこともあったようですが、部活動で鍛えられたおかげなのか、早い段階で克服できましたね。吹奏楽部は練習時間も多くて大変だったと思いますが、彼はきちんと勉強と両立させて6年間続けられた。後輩たちにとって良いお手本になると思います。教員になっても、今のまま真っすぐに進んでほしいです。(前田崇臣先生)

進学通信 2020年12月号
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