Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2020年12月号

目標にLock On!! 私の成長Story

桜丘中学校

海外交流を経て大きく成長!
難関大学進学の道を切り拓くきっかけに

OG 中田彩香さん

一橋大学 社会学部 1年
OG 中田彩香さん

セブ島英語研修と
姉妹校交流で4度の留学を経験
「大学でも英語の授業を週に4コマ受けています」と中田さん。英語特有の表現でユーモラスに話せる雰囲気が楽しいのだとか。「大学でも英語の授業を週に4コマ受けています」と中田さん。英語特有の表現でユーモラスに話せる雰囲気が楽しいのだとか。

 塾や予備校に通うことなく、難関の一橋大学社会学部に合格し、キャンパスライフを送っている中田彩香さん。在学中は、桜丘の交流プログラムを積極的に活用して、オーストラリア・ケアンズとアメリカ・カリフォルニアの姉妹校への留学やセブ島での英語研修に参加しました。

「中3のセブ島の英語研修が最初でしたが、英語があまり話せなくても大丈夫だろうと思っていたところ、実際は英語漬けの日々で、びっくりしました。一日6コマのマンツーマンレッスン、さらにグループのクラスもあって、朝から晩までずっと英語で話すのです。授業中は日本語禁止だし、英語で意思疎通をしなければならず、予想以上にハードでした。何かわからないことがあると、電子辞書を片手に、とにかく英語で話さなければならない状況だったので、精神的にも鍛えられました」

 困難は多かったものの、帰国してしばらく経つと、再び語学研修に行きたいと思うように。高1の時、自ら希望して二度目のセブ島研修に行きました。

「授業で英語を話すことはあっても、マンツーマンであんなに長い時間お話しできる機会はないので、貴重な体験だったと気づいて、もう一回あの場所に行って自分の話す力を磨き上げたいと思いました。
 二度目はポジティブな気持ちで臨めて、前回担当してくださった先生と再会できた時はうれしかったです。一緒に参加した友人も『厳しい』とは言っていましたが、海のそばの気持ちの良い空間で学べることもあり、キラキラと輝いて見えました」

社会の多様性とあり方を
知るため社会学部を志望
中田さんが在学中、一番のお気に入りだった場所・自習室。中田さんが在学中、一番のお気に入りだった場所・自習室。

 研修中にボランティアも経験し、フィリピンの貧困地域を訪れた中田さん。現地の子どもたちとの交流を経て、生の “世界”に触れたことが彼女の進路にも影響を与えました。

「現地の子どもたちと一緒に遊び、食事もしました。その子たちが、今にも崩れ落ちそうな崖に並ぶテントのような家や、送電線が密集する危険な場所に住んでいると聞いて衝撃を受けました。でも、そんな環境にいる小さな子たちが、支援グループのサポートを受けながら努力して、政治家や医師になろうとがんばっていて……。自分が置かれた環境を良い方向に変えていこうとする姿に力をもらいました。そして、私もぼんやり生きていてはだめだなと痛感しました。また、アメリカ留学でイスラム教徒の方のお宅にホームステイをした時には、やさしい人たちが普通の暮らしをしていることに安心すると同時に、一部の過激な人が起こした事件の影響で、イスラム教というだけで自分が偏見を持っていたことにも気付きました。どのような世界、どのような社会に住んでいても、いろいろな人がいるし、本当に十人十色だということを実感しました。あまり意識したことはなかったのですが、考えてみれば、この経験が無意識に社会学部という進路に結びついているのかもしれないですね。社会学部で社会の多様性や社会のあり方を見つめ直したい、もっともっと広い社会を見ていきたいという考えに至ったのかもしれません」

 中田さんは高2の時にオープンキャンパスで一橋大学を訪れました。それまで、志望校の一つだった一橋大学が、ある講義を機に目標校となりました。

「歴史が好きで、歴史学を学びたいと思っていたのですが、大学で4年間かけて歴史を学ぶことが自分にとって本当に価値のあることなのか悩んでいました。そんな時にプレ講義で、ある教授の言葉が私の問いに答えてくれました。『歴史を学ぶことで、今の常識とはまったく違う過去の思想を学ぶことができる。常識というものにとらわれている自分の視野を広げられるし、なぜそれを常識と思っているのかという理由がわかる。常識にとらわれずに広い視野を持つことができるから歴史を学ぶ』というお話を聞いて、この先生のいる大学に通いたいと思いました」

信頼できる先生と仲間
自分の全力を出し切れる

 中田さんは生徒会では副会長を務めたほか、キャンパスナビゲーターとして説明会でも活躍し、さらに部活動は、合唱部、写真部、文芸部を兼部していました。

「毎週、月曜日から土曜日まで、放課後の予定が部活動で埋まっていました。キャンパスナビゲーターの仕事で、日曜日も説明会のために登校する時もありました。忙しいけれど、充実していて楽しかったです。それから高校生になると夜8時まで自習室が使えるので、自習室にもよくいました。居心地がよく、自習室の椅子に座っていると家よりも落ち着いたぐらいです。そんな毎日だったので塾には行く時間もないし、行く必要もないと思っていました。各教科の先生方を信頼していたので、お任せしていれば大丈夫だと確信していました。職員室がガラス張りで、先生との距離感も近いし、質問にも行きやすかったです。先生に質問するほどでもない問題は、友人たちともお互いにわからないところを教え合ったり、チューターの先輩にも教えていただいたりしました」

 秋からは母校でチューターを務める予定とのこと。最後に彼女にとっての桜丘はどんな場所か、聞いてみました。

「温かい場所でした。一歩一歩着実に積み上げていくことができる学校だと思います。信頼できる先生や仲間がいるから、安心して自分の全力を出すことができて、成長させてくれます」

恩師からの応援メッセージ
他者から学ぶ姿勢を持ち続けた生徒
彼女の担任ができて良かったです
高2・高3の担任、林奈央子先生と。高2・高3の担任、林奈央子先生と。

 中田さんとは面談でもたくさん話をしたことが印象に残っています。私は高2からの担任でしたが、高1で出会った時からとても優秀でした。生徒会に、キャンパスナビゲーターに、部活動に、そして学習にとハードな日々を送った結果、磨きがかかって、勉強面はもちろん、人間的にも大きく成長しました。私は彼女の担任ができて本当に良かったと思っています。

 中田さんはとても謙虚で、それが彼女の魅力でもありますが、もうちょっと胸を張ってもいいと思います。中田さんがこれから見聞きし、考えたことを、ぜひ、世の中に還元してほしいと思います。(林奈央子先生)

進学通信 2020年12月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ