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私立中高進学通信

2020年12月号

中学入試のポイント

芝国際中学校

思考・学びが楽しくなる
スマホ持ち込みOK入試

試験科目を一新し、“脱偏差値”入試改革を進める同校。2020年度入試で導入された日本初となる「スマホ持ち込みOK入試」にも注目が集まっています。
「スマホ持ち込みOK入試」とは?

 同校が掲げる “めざす生徒像”は、「日本だけでなく、世界を舞台に活躍する『世界とつながる女性』」です。これからの時代にふさわしい能力と見識を持つ女性を育てることを重視し、常に新しい学びのあり方を探究しています。

 2020年度入試で話題となった日本初となる「スマホ持ち込みOK入試」も、その探究から生まれたICT思考力入試です。

「インターネット上の情報を受験生のスマートフォンや学校貸与のタブレット端末などを用いて検索し、その情報を組み合わせて自分の考えを表現する入試です。
 初年度の入試で印象的だったのが、受験生の『解いていて楽しかった!』という感想です。
 生徒は数々の情報を前に、それが正しいかを判断し、自分はどう思うか、そこから得られる新しい気づきは何かを考えます。主体的に学びながら、自分だけの解答を創り出すのです。入試問題には、『学ぶこと・思考することは楽しいこと』という本校のメッセージが込められています。それが受験生に伝わったのはうれしく、また新しい意見だと思いました」

 と広報企画部長の立原寿亮先生は話します。

「図書室で実施し、外部の人とのやり取りは禁じています。スマホやタブレット端末、図書室の資料も活用して解答します。
 問題数は3つです。与えられた情報から、思考し、判断して解決する問題が1つ、自分で外部の情報を探して組み合わせて解決する問題が2つです。
 採点基準には大きく5つのポイントがあり(ページ下部参照)、最も重視しているのは、解答そのもののユニークさです。決まった解答がない問題を出すことで、受験生それぞれが解答を導き出すまでの過程から、個性やクリエイティビティーを見たいと思いました」(立原先生)

 試験に備えてどんな対策を立てればよいのでしょう。

「ICTリテラシーを持つように心がけること。そして、日頃からニュースや新聞を読みましょう。図やグラフ、統計資料などに注目して、自分の感じたことを言葉や文章にするといいですね。ひとつの話題について家族で話し合い、情報を多様な視点から考えることも役立つでしょう。
 こうした習慣が身につけば、受験だけではなく、これからの時代を生きていく力も育まれます。『スマホ持ち込みOK入試』は今後の学びの下地となる入試と言えるでしょう」(立原先生)

 同校では2021年度から試験科目が一新されます。「スマホ持ち込みOK入試」「国語」「算数」「英語」から1科目を選択し、受験生と保護者の面接を行います。

同校発信「DSDAプログラム」

 ICT教育に力を入れる同校では、2017年より1人に1台iPadを支給し、教科学習や校外学習で活用してきました。

「生徒は身につけたICTリテラシーを、探究活動やアクティブ・ラーニング、eポートフォリオなどの取り組みに活用し、主体性を持って、能動的に学んできました。
 そして、さらに新しい学びを進めるため、2020年4月に就任した河添健校長のもと、『DSDAプログラム』をカリキュラムに導入します。河添校長はデータサイエンスに造詣が深い数学者でもあります」(立原先生)

「DSDAプログラム」はデータサイエンス(Data Science)、デザイン(Design)、アーツ(Arts)の3領域からなる取り組みで、データサイエンス教育を中心として、文理が融合した問題解決力を養う同校独自のプログラムです。

「卒業後、社会に貢献できる人材となれるよう、生徒は基礎的なものの見方・リテラシーを総合的に学びます。
 中学ではまず、データサイエンスの基礎や情報リテラシー、デザイン思考、コンピュータサイエンスを学び、数学では資料の活用、統計処理の初歩、データ分析を学びます。
 これらの知識を基に、自分自身で新しい価値や情報を発信できる力、自分の価値観を探究して表現する力を養います。
『スマホ持ち込みOK入試』の先に、学校生活でこのような学びが待っています。ぜひ、チャレンジしてください」(立原先生)

進学通信 2020年12月号
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