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私立中高進学通信

2020年12月号

私たち、僕たちが大好きな先生

日本大学第一中学校

自分の目標に一生懸命になれる子を育てるため
本当の“厳しさ”で熱血指導

英語/松原 収先生(まつばら おさむ)先生

英語/松原 収先生(まつばら おさむ)先生
大学卒業後、日本大学第一中学・高等学校に赴任。10年目を迎えた2020年度は中3のクラス担任を務めています。
また中学女子バレーボール部の顧問として、日々“熱い”指導を行っています。

さまざまな場面で生徒たちの輪に入り、熱血指導で“一生懸命取り組むこと”の楽しさを伝える松原収先生。“口うるさく厳しい”にもかかわらず、多くの生徒に慕われている松原先生に、生徒と接する上で心掛けていることについてうかがいました。

生徒の成長に立ち会えることが
最大の喜び
松原先生が顧問として指導するバレーボール部は、2020年度「墨田区新人大会」で優勝。第6ブロック新人バレーボール大会ベスト8で東京都大会への出場を決めました。「部員たちが一生懸命練習した結果です。東京都大会で1勝することをめざして精一杯がんばっています」(松原先生)松原先生が顧問として指導するバレーボール部は、2020年度「墨田区新人大会」で優勝。第6ブロック新人バレーボール大会ベスト8で東京都大会への出場を決めました。「部員たちが一生懸命練習した結果です。東京都大会で1勝することをめざして精一杯がんばっています」(松原先生)

――先生が教員をめざしたきっかけを教えてください。

「教員になろうと思ったのは、中学生の時です。当時の私は何にでも一生懸命、という子どもでした。部活動ではキャプテン、行事などではクラスのリーダーを担うなど学校生活を思いっきり楽しんでいましたので、『学校で働くのは楽しそうだな』と思ったのがきっかけです」

――教員になってみて、一番“楽しい”と感じるのはどんなところでしょうか?

「やはり生徒たちの成長を感じる時はうれしいです。例えば、私の授業を受けた生徒が英語の成績アップを果たすなど、生徒たちが楽しんだり成長したりする場に立ち会えた時が、教員としてやりがいを感じる瞬間です」

――これまでもそういった瞬間によく立ち会ってきましたか?

「私は学校行事などがあると、生徒よりも先に熱くなってしまうタイプです。生徒たちがそれについてきてくれる場面が多いので、楽しんでいる姿に触れる機会は多いですね」

――イベントでは、燃えるタイプの先生なのですね。

「生徒たちに『暑苦しい』と思われるタイプです(笑)。松岡修造さんのように思われているのではないでしょうか(笑)」

団結して自主的に動く
生徒たちを見守る喜び

――これまでで印象に残っているイベントは何ですか?

「昨年の中2の体育祭と合唱祭ですね。体育祭の前には、『クラス対抗リレーで絶対に1位をとるぞ!』と放課後にクラス全員を校庭に誘って、バトンパスの練習をしました。結果は残念ながら2位でしたが、クラスが一致団結して盛り上がりました」

――合唱祭はいかがでしたか?

「体育祭ではリレーこそ2位でしたが、総合では優勝しました。
『合唱祭もこのままいくぞ!』という雰囲気でクラスが団結し、生徒たちが自発的に動くようになっていました。指揮者や伴奏者を中心に、自分たちで足りない部分を指摘し合って練習をしていたので、私は黙って見ているだけでした。今思えば、生徒たちが成長した瞬間だったのだと思います。
 生徒たちには“一生懸命になることの楽しさ・素晴らしさ”を学んでほしいのです」

――“熱血先生”スタイルですね。

「私は“厳しさ”とは“しつこさ”であり“やさしさ”だと考えています。学校生活上のルールを守れないなど、指導が必要な生徒には繰り返し話をして、それでも変わらなかったら叱るように心がけています。変わろうとしない生徒を放っておくこともできますが、それは生徒を見放すことになります。このままではダメだと思ったらそれを指摘して、生徒に寄り添いながら根気よく正していくことが“厳しさ”だと思うのです。“厳しさ”とは“こわさ”ではなく、裏に“やさしさ”と“しつこさ”を秘めたものではないでしょうか」

――最近の中高生の反応はいかがですか?

「私が初めて担任した学年は中1で、運良くその学年を6年間受け持つことができました。その生徒たちが3年前に高校を卒業したのですが、卒業式の答辞で『厳しくされたおかげで成長できたと思います。松原先生には感謝してもしきれません』と言ってくれたのです。私が実践してきたことが生徒たちに伝わっていたと実感できて、すごくうれしかったです」

――生徒たちには松原先生の思いが通じていたんですね。

「その学年の生徒たちとは今も交流があります。彼らは現在、大学3年生なのですが、例えば幼稚園実習の前日に『不安なので、応援メッセージをください』と連絡してきた卒業生もいました。卒業して3年も経つのに私の言葉で元気になってくれる教え子がいると思うと、教師冥利に尽きますね」

令和時代の“アメとムチ”が
社会で通用する生徒を育てる
学生時代からバレーボールに打ち込んできた松原先生の指導により、墨田区の大会で優勝したバレーボール部の部員たち。優勝盾と賞状を手にしたメンバーの笑顔は、明るく輝いていました。学生時代からバレーボールに打ち込んできた松原先生の指導により、墨田区の大会で優勝したバレーボール部の部員たち。優勝盾と賞状を手にしたメンバーの笑顔は、明るく輝いていました。

――さまざまな生徒の成長の瞬間に立ち会ってきたと思いますが、松原先生はどのような生徒を育てたいと思っていますか?

「どんなことでもいいのですが、自分が『これをやる』と決めたことに一生懸命になれる人に育ってほしいと思っています。そのためには、一生懸命行動することが格好いいと思える経験をさせてあげたい。自分が掲げた目標を達成するために努力して成長する楽しさを味わってほしいと、常日頃から思っています」

――「がんばれ!」だけでは、なかなか成功体験に結びつかないと思いますが、そのために心がけていることはありますか?

「がんばったことは、すごく褒めます。逆に、やろうとしなかったらすごく叱ります。私はバレーボール部の顧問をしていますが、『スパイクは肘を伸ばして打ちなさい』と教えた部員が、肘を伸ばして一生懸命に挑戦した結果として空振りしても、それはいいと思っています。“できないこと”に叱ることはありません。逆に“やらないこと”はきちんと叱るようにしています。同様に、英語の点数が悪いことは叱りませんが、宿題をやってこないことには厳しく指導します。きちんと取り組まないと本人のためにならないですからね」

――これまでの経験を踏まえて、今後の目標にしていることは何ですか?

「最近は、あまり叱られた経験のないまま、中学に入学してくる生徒が多くなっているように思います。厳しく注意するだけでは、委縮してしまうのです。“褒める”と“叱る”を半々くらいに併用するのが私のスタイルですが、今後は時代や生徒に合わせて調整する必要があるのかもしれません。でも社会に出れば、上司や取引先などに叱られるような場面を必ず経験することになります。そこで委縮せず前向きに歩んでいく強さを育むためにも、令和時代に合わせた“アメとムチ”の使い方を模索していかなくてはいけないと考えています」

体育祭の準備で、応援団の話し合いを見守る松原先生。

進学通信 2020年12月号
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