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私立中高進学通信

2020年12月号

私学だからできるオリジナル教育

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校

全学年の『書く力』を高める
『論文指導』がスタート

高1・高2で1万字の『みらい論文』を書く取り組みの実績を活かし、全学年を対象に、小論文の作成を学ぶ授業をスタートさせました。
中1~高3の全学年が、月に1回、一斉に『論文指導』の授業に取り組みます。簡単な作文から推薦入試用の志望理由書まで、段階を追って取り組み、指導を受けています。

中1~高3の全学年が、月に1回、一斉に『論文指導』の授業に取り組みます。
簡単な作文から推薦入試用の志望理由書まで、段階を追って取り組み、指導を受けています。

『書く力』を学校全体で養成

 2015年より『みらい型学力』を育む教育改革をスタートし、4技能を伸ばす独自の英語の授業『Active English』や、高大連携の取り組みを進めてきた同校。その成果はめざましく、中1のグローバルコースでは75%が英検3級以上を取得し、そのうち、10名が準2級以上を取得しています。

 同校が次なるステップとして2020年度より導入したのが、全学年が小論文の作成に取り組む『論文指導』の授業です。導入のきっかけについて、プロジェクトを担当する進路指導部長の花形映里先生は、次のように話します。

「大学でも社会人になっても使える力として身につけてもらうために、また、大学入試で小論文が必要になった時にあわてないためにも、中高6年間をかけて『書く力』を育てたいと考えました。長期的な指導が必要なので、中1から高3まで、指導カリキュラムをしっかりと組んでいます」

『論文指導』の授業は、月に1回、全学年同じ日に行われます。授業を行うのは各クラスの担任教員です。もちろん、主要5教科の担当ではない教員もいますが、毎回の授業ごとに教員用の指導書を用意し、教員の教え方も『麴町流の記述法』として統一しています。そのため、教員によって指導にバラツキが出ることはありません。

「とくに中1に対しては、作文用紙の使い方からていねいに教えて、授業で使用する教材の作成に時間をかけています。ワークシートを使うなど考えをまとめる方法を学ぶため、どんな生徒でも気後れせずに、文章を書くことができるようになるのです。
 学年が上がるにつれ、論文の文字数を増やし、扱うテーマも変えてステップアップしていきます」(花形先生)

やる気を喚起する
添削指導を心掛ける

 月に1回の授業時間は主に書くための指導に充て、実際に書くのは宿題にしています。生徒たちは期日までに論文を仕上げ、月に数回、担任教員から添削指導を受けます。添削では、生徒が文章を書くことに前向きになれるようなコメントを添えるなど、全教員が細かく配慮しています。

 普段からプレゼンテーションなどを実践し、主体的な授業に慣れているからでしょう。「生徒たちは楽しみながら論文に取り組んでいます」と、花形先生は言います。

 副教頭の田邊隆先生は、

「『書く力』は付け焼刃では身につきません。効果的な実践の積み重ねがあってこそ、精度が上がると考えます。継続した取り組みにより、生徒たちは書くことを肯定的にとらえるようになってきました。『論文指導』が学習全体の追い風になるよう、さらに工夫を凝らしていきたいです」


『論文指導』中高6年間のカリキュラム概略
『論文指導』中高6年間のカリキュラム概略

文章作成の基本やコツを指導する動画なども使って、多角的に指導しています。文章作成の基本やコツを指導する動画なども使って、多角的に指導しています。
文章を書く前に、ワークシートを使って自分の考えをまとめます。学校共通のメソッドで学べるので安心です。文章を書く前に、ワークシートを使って自分の考えをまとめます。学校共通のメソッドで学べるので安心です。
英語力にもつながる
『麴町流記述法』
論文指導の授業では、友達との意見交換やグループワークも行われます。自分の意見をしっかり持つためにも「読む」「書く」力は欠かせません。論文指導の授業では、友達との意見交換やグループワークも行われます。自分の意見をしっかり持つためにも「読む」「書く」力は欠かせません。

 ペアワークなどを多用し、アクティブラーニングで英語の授業を行う『Active English』の実践により、大きな成果を挙げている同校ですが、知識を得て自分の意見を論述していく『論文指導』の授業は、英語での表現力にもつながると考えているそうです。

「英語でのディスカッションやスピーチには、一般的な教養や論理的思考力が必要になります。英語で話すためにも、文章を読むことや、自分の意見を書くことに慣れておくことが必須だと思います。『論文指導』で身につく力は、英語力にも活かされていくはずです」(田邊先生)

「英検準1級を取得していても、自分の意見をまとめるのが苦手なので、ディスカッションがうまくできないと悩んでいる生徒がいました。英語力だけでなく、自分の考えを表現できる力をつけないと、せっかくの英語力も活きてこないことを実感しています」(花形先生)

2021年度より実施!
『Active Science』
実験中心の授業で、より深く思考力を磨きます。実験中心の授業で、より深く思考力を磨きます。

 同校では2021年度から中学の理科の授業を『Active Science』としてリニューアルします。カリフォルニア大学バークレー校の付属機関で開発されたプログラムを活用し、論理的な思考力・批判的な思考力を身につける実験中心の授業が、中1から受講できます。

先生から一言
自己肯定感につながる取り組みに
副教頭/田邊隆先生副教頭/田邊隆先生

『論文指導』は、外へと発信する力をさらに強化したいと考え、スタートさせました。コツコツ努力することが得意な本校の生徒の力を伸ばすため、取り組みの一つひとつが発信力を鍛えるトレーニングになっています。

 生徒たちは自信を持つようになり、授業での様子も変わってきました。『論文指導』の取り組みを、生徒の自己肯定感の向上にもつなげていきたいです。


先生から一言
教員への研修にも力を入れています
進路指導部長・数学科主任/花形映里先生進路指導部長・数学科主任/花形映里先生

 論文指導では、教員への研修も行っています。指導力や授業のクオリティを向上させていくため、研修は今後も継続して実施していきます。

 本校では以前から、高1・高2で『みらい論文』という1万字の論文を執筆する取り組みを行っています。中1から『論文指導』を行うことで、『みらい論文』にも、その成果が発揮されるのではないかと期待しています。

(この記事は『私立中高進学通信2020年12月号』に掲載しました。)

麴町学園女子(麹町学園女子)中学校  

〒102-0083 東京都千代田区麹町3-8
TEL:03-3263-3011

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