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私立中高進学通信

2020年12月号

中1の始め方

文教大学付属中学校

体系的なキャリア教育と
生徒に寄り添う教育活動

昨年春の『トリニティーキャンプ』の様子。農家の方々の指導のもと、春のキャンプで苗を植え、秋のキャンプでは育った稲を刈り取る体験も行います。

昨年春の『トリニティーキャンプ』の様子。
農家の方々の指導のもと、春のキャンプで苗を植え、秋のキャンプでは育った稲を刈り取る体験も行います。

中高6年間にわたるキャリア教育や各自の状況に応じた学習指導で学力向上に努める一方、教育理念の『人間愛』を基に、生徒一人ひとりの現状を把握し成長をサポートすることを大切にしています。

何のために学ぶのかを
明確にする

 大学進学の先にある、将来を見据えたビジョンを描くための学習として、同校では『文教キャリア教育プロジェクト』に取り組んでいます。これは、中高6学年の総合的な学習の時間や学校行事、体験学習などをキャリア教育の一環として体系化し、それぞれにつながりを持たせながら、目標を持って学べるようにするプロジェクトです。このプロジェクトのスタート地点となる中1では、日々の学習が自分の未来につながっていることを知り、何のために学ぶのかを明確にすることを目標としています。

 例年5月には、群馬県みなかみ町で田植えやラフティングを行う2日間の宿泊行事『トリニティーキャンプ』を行っています。大自然を満喫し、地域や農業への知識を深め、田植えも体験し、秋には春のキャンプで植えた苗を収穫しに行きます。みなかみ町の農家のみなさん、山岳ガイド、猟師、アドベンチャーレーサー、アウトドアガイド、ベンチャー企業社長といった地域の方々から話を聞く機会も設けられており、将来に向けた意識が芽生えるきっかけとなっています。

 中2では同じみなかみ町の農家に滞在し、農村の生活を体験し、中3では山梨県身延町で山登りをしてから宿坊に宿泊する体験学習を行っています。

「今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、『トリニティーキャンプ』は中止せざるをえませんでした。その代わりに、本校のある品川区について、総合学習を実施しています。中1の5クラスを5つの地区に分け、実地調査や調べ学習をして集めた資料や情報をまとめて、地域が抱える問題の解決策やより良い街づくりについて考えるというものです。今後6年間を過ごす近隣地域を知り、身近な社会問題に触れる良い機会になるはずです」(入試広報部/渡邉雄祐先生)

生徒一人ひとりの習熟度に合わせて
基礎学力の定着を図る

 日々の教科学習に関しては、全教員が生徒一人ひとりの習熟度や状況に応じて、きめ細かなフォローをして基礎学力の定着を図るのが、同校のモットーです。

 中1のクラス編成は入学試験の結果をもとに、各クラスで学力がほぼ均等になるように編成しています。クラス内にはさまざまな学力の生徒がいるため、抜きん出て英語が得意な生徒に、クラスのほかの生徒が刺激され、英語を学ぶモチベーションにつながるという例もあるそうです。

「私が担当する英語科では、中1は英語の授業が週5時間あり、うち4時間は1クラスを半分に分けて指導しています。英語を初めて学ぶ生徒が多いこの時期は、一人ひとりをきちんと見て指導することが重要と考えているからです。
 中2からは、英語と数学の授業は習熟度別となり、苦手な生徒には少人数できめ細かい指導を行うなど、生徒それぞれに合わせた学習ができる態勢を整えています」(入試広報部/関本康葉先生)

『人間愛』をベースとした
生徒に寄り添う教育活動

 学習面だけでなく、生活面や進路に関する悩みごとや問題点などを、きめ細かくサポートしているのも同校の特色の一つです。年3回の個人面談や、Classi(※1)の学習記録などを利用して、生徒一人ひとりの現状把握に努めています。

 新型コロナウイルス感染症による休校期間中も、早くからICT環境を整備し、電子黒板や1人1台のタブレット端末を導入していたことが功を奏し、全校を挙げてオンライン授業を順調に進めることができました。新中1生に対しては、GW明けに一人ひとりにタブレット端末を送付し、オンラインホームルームなどを利用して、生徒同士、教員と生徒とのやりとりをできるかぎり活性化し、生徒の不安を取り除いていきました。

 Zoom(※2)による双方向の授業やClassiを使った課題の提出や振り返りなどでも、生徒とのコミュニケーションを積極的に取り入れ、生徒のClassiへの書き込みには必ずコメントを返すほか、オンラインで三者面談を行うなど、最大限のサポートを行いました。

「本校の教育理念に『人間愛』があります。それは、『人間性の絶対的尊厳と無限の発展性を確信し、すべての人を信じ、尊重し、あたたかく慈しみ、優しく思いやり、育むこと』です。私たちはこの理念に基づき、常に生徒一人ひとりの心に寄り添うことを大切にしてきました。ICT活用によって、さまざまな業務が効率化され、そのぶん、生徒一人ひとりとの関わりに、よりいっそう時間と力を注げるようになったと自負しています。
 休校中のオンライン授業などの経験は、今後どのような状況が起きたとしても、『人間愛』に基づく教育を、変わりなく続けていけるという確信を得られる機会ともなりました」(中1学年主任/石原純先生)

※1 Classi…クラウド型学習アプリ。課題配布や生徒による学習記録、教員と生徒間でのコメントのやりとりなど、多彩な機能を備えています。

※2 Zoom…双方向型のWeb会議サービス。参加者を小規模なグループに分けてグループワークができる機能も備えています。

左から渡邉先生、石原先生、関本先生。左から渡邉先生、石原先生、関本先生。
昨年の春の『トリニティーキャンプ』の様子。例年、川下りなどのアクティビティも行い、クラスメートとの親睦も図ります。昨年の春の『トリニティーキャンプ』の様子。例年、川下りなどのアクティビティも行い、クラスメートとの親睦も図ります。
休校中、Zoomを使って授業を進めたり、ホームルームや面談を実施したりすることによって、生徒たちとのコミュニケーションを図ることができました。休校中、Zoomを使って授業を進めたり、ホームルームや面談を実施したりすることによって、生徒たちとのコミュニケーションを図ることができました。

(この記事は『私立中高進学通信2020年12月号』に掲載しました。)

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