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私立中高進学通信

2020年12月号

その先に備える キャリア教育

専修大学松戸中学校

進路
卒業生たちが後輩に語る
進路経験談が中3生の刺激に

中3生たちが進路について具体的に考えられるよう卒業生が進路に関する体験を語ります。
進路講演会の後半では、卒業生ごとにより具体的な詳しい話を聞きます。中3生は興味のある卒業生が待つ教室に集まります。

進路講演会の後半では、卒業生ごとにより具体的な詳しい話を聞きます。
中3生は興味のある卒業生が待つ教室に集まります。

進路講演会の前半で、各教室で画面に映し出される映像を見ながら卒業生の話を聞く中3生。進路講演会の前半で、各教室で画面に映し出される映像を見ながら卒業生の話を聞く中3生。

 早期からキャリアビジョンを育むことを大切にしている同校。恒例の進路講演会が開催されました。卒業生たちが来校し、高校進学を控えた中3生に進路に関する経験談をするイベントで、同校のキャリア教育の重要な位置づけとなっています。

 大学4年生や大学院生など、その先の就職や進学先が決まっている人が選ばれ、現在の研究内容や卒業後の進路、志望校を決めた時期やきっかけ、中3の頃の思い出など、多岐にわたって話します。

 例年なら、多目的ホールに全員が集まり、互いの顔が見える状況で話を聞くのですが、3密を避けなければならない今年は、リモートでの実施となりました。卒業生が一人ずつ、パソコンに向かって話をし、それを中3生たちが教室で電子黒板を通じて視聴します。

 母校の後輩たちのために集まった卒業生は10名。東京大学や筑波大学、国際基督教大学など、大学や学部はさまざまで、中3生たちは多様な進路があることを知ります。卒業生からは、「部活動などでどんなに疲れていても10分でもいいから、毎日勉強しよう」「定期テストが終わってからもう一度取り組み、100点をとれるまで振り返りました」など勉強面での工夫や、「自分も中3の時に卒業生の話を聞いて進路を決めました」「現在の進路は第1志望ではないので、もっと勉強をがんばっていればよかったと思うこともあります」といった生の声が語られます。

 後半は、卒業生が各教室に分かれ、在校生たちは、さらに詳しく話を聞いてみたい卒業生が控える教室に集まります。ここでは、大学での学びや進路についてより詳しい話を聞いたり、質問をしたりすることができます。医学部の学生が聴診器の使い方を実演するなど、卒業生はできるだけ具体的に伝えてくれます。

 短い時間ですが、先輩たちの熱い思いが中3生たちに伝わり、中3生が興味のある職業やそのためにどんな進路を選べば良いかを考えるきっかけになります。

 今回の進路講演会に参加した卒業生は口々に「自分も先輩たちの話に刺激を受け進路を決める参考にしたので、その恩返しとして、後輩の役に立ちたい」と話します。先輩から後輩へ受け継がれるこの気持ちこそ、かけがえのない財産なのです。

Report
自分たちも受けた刺激を在校生に!
熱い思いとともにリレーする
進路講演会に駆けつけた卒業生の皆さん。「物理学を研究する大学院生、医学部の5年生、大学で留学をした卒業生など、それぞれが多様な経験を話してくれました」(五味先生)進路講演会に駆けつけた卒業生の皆さん。「物理学を研究する大学院生、医学部の5年生、大学で留学をした卒業生など、それぞれが多様な経験を話してくれました」(五味先生)
Google Meet(※)を使ったリモートでの実施となった今年は、卒業生がパソコンの前で語り、その映像と音声を教室で視聴します。直接顔を見て話せないのは残念ですが、後輩たちに伝えたい熱い思いは変わりません。Google Meet(※)を使ったリモートでの実施となった今年は、卒業生がパソコンの前で語り、その映像と音声を教室で視聴します。直接顔を見て話せないのは残念ですが、後輩たちに伝えたい熱い思いは変わりません。
「リモートでの開催は初めての試みでしたが、卒業生の画面や教室の様子などをチェックしながら、スムーズに進行しました」(五味先生)「リモートでの開催は初めての試みでしたが、卒業生の画面や教室の様子などをチェックしながら、スムーズに進行しました」(五味先生)

※Google Meet…Googleアカウントを利用して使えるWeb会議サービス。Googleの授業支援ツール「Google Classroom」と連携して使用できます。

自分を冷静に見つめる機会に
中学校教頭  五味光 先生中学校教頭  五味光 先生

 進路講演会は、例年中3生に向け、夏休み明けに実施しています。夏休みに各自が職業や学問、興味のあることなどをポスターにまとめる作業をしますので、その直後に、冷静に自分を見つめ直す機会にしてほしいという狙いがあります。話を聞かせてもらう卒業生を大学4年生以上にしているのは、大学や大学院の先の進路を見据え、研究していた学問をどう生かすのかを具体的に話してもらえるからです。なかには、大学に入ってから進路を変えたといった話も出てきます。それも実体験に基づく貴重な話だと思います。

 生徒たちは、卒業生の話に大きな刺激を受け、目標がはっきりすることが多いようです。

進学通信 2020年12月号
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