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私立中高進学通信

2020年12月号

実践報告 私学の授業

青稜中学校

中学から高度な学びに挑戦
多彩な『ゼミナール授業』

教科の枠を越えた探究の場がスタート
「多様なメディアによる『物語』を読み解く~絵巻からアニメ・映画へ~」のゼミの様子。この日の授業では美術室を使用し、さまざまな有名絵本を題材に、物語を効果的に伝えるために、どんな判型が選ばれ、誌面のデザインがどう工夫されているかを調べました。

「多様なメディアによる『物語』を読み解く~絵巻からアニメ・映画へ~」のゼミの様子。
この日の授業では美術室を使用し、さまざまな有名絵本を題材に、物語を効果的に伝えるために、
どんな判型が選ばれ、誌面のデザインがどう工夫されているかを調べました。

中2・中3が学年を越えて
ハイレベルな学びを体験

 社会に貢献できる人間の育成をめざし、時代の変化に応じた新しい教育を実践するために、2020年度から、中学では週6日・7時間制のカリキュラムにするなど、同校はさまざまな学校変革に積極的に取り組んでいます。新たな時程により生まれた時間的余裕は、学力の定着だけでなく、学校生活をより充実させ、生徒それぞれが将来を見据え、未来を切り拓いていく力を養うための取り組みにも充てられています。そうした改革の一つが、今年8月から本格始動した中2~中3生対象の『ゼミナール授業』です。

「中2・中3という学年は、さまざまな面で未完成です。そのような柔軟な時だからこそ、多様性を吸収させたい。そこで普段の授業では学ぶことのできないテーマを、少人数でじっくりと学ぶ機会を設けました。
 大学におけるゼミ授業のようなハイレベルな探究の場を、楽しみながら早い段階から体験し、将来の学びにつなげてもらうことがゼミナール授業のねらいです。高校受験に追われることのない、私学の中高一貫校だからこそ可能になる自由闊達な学びの場です」(募集広報部部長/伊東充先生)

生徒に身近な題材を基に
全14ゼミを開講中

 同校のゼミナール授業の特色は、生徒が能動的かつ積極的になれるよう、高度な内容を楽しみながら学べる斬新なテーマを設けている点にあります。教員自身が最も生徒に深く学んでほしいことをテーマに盛り込んでいるからこそ実現しました。学びの範囲も中学の指導内容にこだわらず、英語小説の本格的な翻訳といった、高度な学びを実践するゼミもあります。

「ゼミでは問いと答えのゴールを決めないことを大切にしています。生徒の若く柔軟な発想から教員も気付きを得て、これをゼミの内容に反映し、探究授業としてのレベルアップを図っています」

 1講座それぞれの受講人数はさまざま。テーマによって、授業方法もグループワーク、ワークショップ、講義形式など臨機応変に対応しています。教員同士が情報共有を積極的に行い、取り組みの内容も回を追うごとに進化しています。

「中2生・中3生から各ゼミへの受講希望をとり、両学年一緒に行うゼミなので、学年を越えたコミュニケーションも活発です。クラス単位の通常の授業に比べても生徒がとてもイキイキと学んでおり、大きな手応えを感じています。
 来年度以降は、さらに多彩なゼミを用意して、探究結果のアウトプットの場も設けるなど、創意工夫を続けていきます」

青稜オリジナル『ゼミナール授業』とは
Step 1
2020年度はバラエティに富んだ全14講座を実施

 2020年度に実施されているゼミは、多彩なテーマからなる全14講座。高校~大学レベルの内容を中学生にわかりやすく授業に落とし込んでいるゼミもあり、生徒に新しい気付きを与えます。

中2・中3を対象にした『ゼミナール授業』テーマ一覧(2020年度)
2030 ~ミライへの挑戦~(担当:青田泰明校長) 文化教養ゼミ
西洋音楽史入門 目指せ!お天気マニア!
プログラムをつくろう 芥川賞を読む
今から学べる高校数学の基礎 BADMINTON
英語好きのための英語の学びゼミナール Social Change ~私達にできること~
日常生活と数学 多様なメディアによる『物語』を読み解く
~絵巻からアニメ・映画へ~
日本の行事食・郷土料理とおもてなしの心 変態学~メタモルフォーゼへの誘い~
Step 2
多彩なテーマを設けて自由闊達にゼミを展開

 ゼミによって受講人数も受講スタイルもさまざま。担当教員の専門教科の枠にこだわらず、多彩なテーマを設定し、講義、個人学習、協働によるグループワーク、体験型ワークショップ、プレゼンテーションなどを複合的に展開し、総合的に生徒の探究スキルが向上していきます。


変態学 ~メタモルフォーゼへの誘い~

 理科室を使用し、科学的、論理的な視点から探究していきます。

 この日は、数人ずつのグループを作り、「平面図形を論理的に把握し、言葉で説明して再現する」「KAPLAブロックを使用して規定の立体物を再現する」という2つの課題に取り組みました。


日本の行事食・郷土料理とおもてなしの心

 家庭科室を使って日本各地の食文化、歴史から生まれた行事食を探究し、日本文化についての理解を深めます。

 この日は、グループで日本各地の郷土料理を調査し、興味深い郷土料理を紹介するプレゼンテーションが行われていました。


Social Change ~私達にできること~

 世の中の問題に目を向け、自分たちで解決法を考えるプログラムです。

 この日のミッションは、困っている人を笑顔にするための方法を考える。生徒はグループになり、まずは自分が思う「困っている人」とは誰かを考えるところから始めました。


2030 ~ミライへの挑戦~

 青田泰明校長が自ら指導にあたるゼミは、学外からさまざまなジャンルで活躍するゲストを招き、講義を聞きます。

 この日は株式会社リクルートから講師をお招きし「10年後にどんな自分でいるか?」をテーマに、将来の働き方を考えていきました。


日常生活と数学

 日常生活で身近に存在するさまざまな物に対して、数学的な考え方を用いて体験的に答えを導き出していきます。

 この日は「東京タワーと東京スカイツリーが同じ高さに見える都内の場所はどこか?」を発問。グループワークで予測を立て、測量法を考えます。


英語好きのための英語の学びゼミナール

 中学の学習範囲以上のハイレベルな英語を実践的に学びます。

 この日は、オー・ヘンリーの短編小説『最後の一葉』から一部を抜き出したテキストを使用し、リーディングを行った後、辞書を使って自分で考えながら翻訳作業に取り組みました。


今から学べる高校数学の基礎

 高校の先取り学習を意識したゼミです。高校の数学で使われている公式や計算方法が、なぜそうなったのかを考え、数学の根本にある概念を探究します。

 この日は、等差数列とは何かを知り、等差数列の和の公式がどのように導かれたかを学びました。

進学通信 2020年12月号
紹介する学校
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