私立中高進学通信
2020年12月号
生徒会に聞く学校生活
狭山ヶ丘高等学校付属中学校
生徒会のやりがいに魅了
経験者も多い中高16名で運営
1950年に開校、1960年に現在地である入間市に移転し、2013年に中学校を開校した同校。「自学自習の姿勢の確立」に力を入れ、充実した学習環境を整備しています。中高生が共に運営する生徒会には、本年度16名が在籍。そのうち6名に話を聞きました。
「『生徒会ってかっこいい!』という理由で立候補したことがきっかけです。いい経験をたくさん積むことができました」
「生徒会には、さまざまな意見が寄せられるんです。校則の改善に関わることもあり、やりがいのある仕事です」
「生徒会活動と部活動をいかに両立させるか、工夫しながらどちらも楽しんでいます!」
「先輩方にやさしく教えてもらいながら、日々の活動を進めています。憧れの先輩に出会えるのも生徒会の良さです」
「生徒会のほか、茶道部と合唱部にも所属しています。高3の茶道の授業では、部活で学んだことを活かせるので楽しみです」
「今年の生徒会役員は16名中、中学生が3名。高校生中心ですが、みんな仲良く活動しています」
――生徒会の特徴、やりがいは何ですか?
H・Iさん(高2・会長)
これまでに生徒会の役員を経験しているメンバーが多いことが特徴です。僕も中学時代から引き続き活動をしています。
T・Kさん(高2・渉外)
僕も昨年から続けています。行事を裏方として支えることにやりがいを感じています。
M・Aさん(中3・副会長補佐)
小学校の時は児童会の役員で、中学での活動も3年目に入ります。小学生時代よりも大きな活動に関われるのが楽しいです。僕は、活動場所である生徒会室をはじめとする学内の清掃にも力を入れています。
A・Hさん(高2・副会長)
中学での役員経験を経て、高校でも挑戦したいと思い、2年連続で立候補しました。活動から学べることが多いです。
H・Sさん(高2・監査)
私も、生徒会が楽しくて2年目も続けて立候補しました。活動は文化祭の時期であれば毎日ありますが、今年は感染予防のため、グループに分かれて行っています。
S・Sさん(中2・総務)
先輩・後輩に関係なく、意見を言い合える雰囲気が自慢です。中学生の意見も尊重してもらえますし、高校生からアドバイスをもらえることで、自分にはなかった視点に気付くこともできます。
M・Aさん
高校生の先輩に勉強を教えてもらえるのも、中高合同の生徒会ならではだと思います。
――関わっているメインの行事は?
A・Hさん
狭丘祭(文化祭)です。今年は中止になってしまったので残念です。私は昨年、狭丘祭をとりまとめる役職の責任者を担当しました。仕事を抱え込んでしまいましたが、その経験を経て周りに協力してもらう大切さに気付けました。
T・Kさん
狭丘祭では、展示に使う教室の設営に力を注ぎました。机などをどう配置したら収まるか、頭も使いますし、実際に運び入れる作業も含めてやりがいを感じます。
H・Iさん
正門に大きな入場門を作る活動もしています。生徒会以外の委員会とも協力して作成します。
H・Sさん
そのほかにも、生徒総会で募っている生徒からの意見を集約し、それを校長先生と協議することも生徒会の大切な仕事です。
T・Kさん
まず生徒会役員で精査したあと、顧問の先生と内容を詰めます。そして、まとめたものを校長先生と話し合う機会が設けられており、会長、副会長、高1生が臨みます。自分たちで考えて交渉する、社会経験の場にもなっています。
――学校の自慢は何ですか?
T・Kさん
一つ目は自習室をはじめとする学習環境です。仕切りがあるスペースなので集中して自習ができます。図書室の豊富な蔵書も自慢です。
A・Hさん
私は家が近いこともあり、部活動がない日は夜9時まで勉強することもありますよ。
H・Sさん
次に高3での授業の一つとしてある茶道です。所作や作法を高名な先生から学べ、全員がお点前を覚えるところまで教われるんです。
S・Sさん
ほかには、メットライフドームで開催される体育祭も自慢です。部活対抗リレーには生徒会チームも出場するんですよ。
生徒会が運営に携わる行事のなかで、メインとなる狭丘祭(文化祭)。
主催するイベント企画も開催されます。
毎年5月下旬から準備に取り掛かり、役員は振り分けられた役職の仕事に取り組みます。
体育祭は、「大縄跳び」や「台風の目」などの競技があり、毎年盛り上がります。
部活対抗リレーでは、生徒会チームも参加。タイム上位者をメンバーに選出し、1位をめざしました。
充実の学習環境で
「自学自習の姿勢の確立」を後押し
学校内には生徒たちが自習に打ち込める環境が整備されています。3号館の5階にある自習室には約130席、中学生専用図書室には約50席もの学習用スペースがあり、高校では夜9時まで利用可能。自分で学び考えて行動する力は、生徒会活動に対する向き合い方にも活かされています。
(この記事は『私立中高進学通信2020年12月号』に掲載しました。)
狭山ヶ丘高等学校付属中学校
〒358-0011 埼玉県入間市下藤沢981
TEL:04-2962-3844
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