Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2020年11月号

実践!未来の学び「未来デザイン」

実践女子学園中学校

自ら課題を見つけ解決する
新たな探究教育「未来デザイン」

BYOD(※)がスタートし、『未来デザイン』以外の授業でも使い慣れたデバイスを用いて授業に臨んでいます。

※BYOD…Bring Your Own Deviceの略。PCやiPadなど自らのデバイスを持ち込み、使用すること。

未来デザインとは
共感する心×挑戦する力

『探究』『グローバル』『感性表現』という3つのキーワードのもと、教育改革を進めてきた同校。その中でも大きな柱となる『探究』では、「持続可能な開発のための教育(ESD)」を展開。今年度から中2・中3生を対象に『未来デザイン』と冠した授業をスタートさせました。

『未来デザイン』では、「社会」「環境」「国際・異文化理解」の3つの視点で、SDGs(持続可能な開発目標)を捉えて学習していきます。現代社会の課題を自らの問題として実感できるように、まずは身近な出来事から取り組んでいきます。

「今年度は、前期に新型コロナウイルスについて考える授業を行いました。実際に目の前で起きている問題を、自分以外のさまざまな人の視点で捉えていくことによって、異なる価値観を理解していきました。正解が一つだけではないこと、環境や立場によって考え方に違いがあることに気づいてほしいのです。共感する心と挑戦する力をぜひ伸ばしていきたいですね」(ESD担当/渡辺大輔先生)

 これまでに多くの探究学習を行ってきた同校ですが、今後は『持続可能な世界を作るために』という目標を掲げ、さらに深く学んでいきます。

「『未来デザイン』は担当教科の違う12人の教員が協力し、それぞれの教科の特性を活かしながらプログラムを作成している点が特徴です。例えば、理科の教員からは科学的なものの見方を、英語の教員からは語学だけでなく文化的な背景も同時に学びます。さまざまな側面を知るなかで、地球市民の一員としてより良い世界の実現に向け、論理的に思考する力を身につけられるような授業を展開していきます」(渡辺先生)

感染症対策のため、中3生を4つのクラスに分け、それぞれの教室をオンラインでつないで意見交換を行っています。感染症対策のため、中3生を4つのクラスに分け、それぞれの教室をオンラインでつないで意見交換を行っています。
新型コロナウイルスが与えた影響について、「もし自分が大人だったら」「もし自分が総理大臣だったら」と立場を換えて考えることで、多角的な視点で考える力を獲得していきます。新型コロナウイルスが与えた影響について、「もし自分が大人だったら」「もし自分が総理大臣だったら」と立場を換えて考えることで、多角的な視点で考える力を獲得していきます。
高1春の修学旅行が集大成
文化や価値観の違いを学ぶ

 2年間の集大成となるのは、高1春休みに全員が参加する修学旅行です。『未来デザイン』の授業を通して深めた考え方を軸に、世界へと視野を広げていきます。

「修学旅行の行き先は沖縄、シンガポール、ニュージーランドの3カ所から生徒が選択します。事前学習では、それぞれの地域の歴史や文化はもちろん、日本との関わりや、現在抱えている問題についても考察します。いずれの行き先においても、地域ごとに異なる文化や価値観の違いをよく理解することが大切だと思っています」(渡辺先生)

 こうして得た経験は、今後の学びや社会へ出たときに役立つ「実践力」へとつながっていくのです。

 『未来デザイン』の視点で3カ所から選ぶ修学旅行
沖縄
沖縄

 沖縄では、「環境」「観光」「平和」の観点で実習します。きれいな自然に触れ、環境を守ることの意義と観光資源としての価値を学びます。また、沖縄戦や基地問題の学習を通して平和について考えます。


シンガポール
シンガポール

 大きな発展を遂げるシンガポールで、現地大学生と共に多文化共生社会や都市計画について学びます。隣国マレーシアにも足を伸ばし、パーム油のプランテーションの現状を見学します。


ニュージーランド
ニュージーランド

 ニュージーランドでは、ESDを実践するユネスコスクールを訪れます。持続可能な社会を実現する現地の取り組みを体験し、世界で求められる新しいライフスタイルについて考えます。

これが授業だ!
 「渋谷」という立地を活かしたグループ学習

 同校が立地する渋谷を舞台にした課題解決の学習も行われています。課題テーマは「あなたは渋谷区長です。2020年、国際都市『渋谷』を訪れる外国人に『WOW!』を届けよう」。生徒たちはチームを組み、外国人目線に立ったアイデアを提案します。プロジェクトの終盤には各クラスでプレゼン大会を行い、代表グループを決定。代表グループは講堂で学年発表を行い、最優秀グループには渋谷区長にプレゼンテーションをする機会が与えられます。

 また、今後は「渋谷学」と題し、渋谷の歴史を学ぶ機会を設ける予定です。百貨店やホテルなども多く立ち並ぶ地域のため、それらの施設がどんな狙いを持って作られているのかを、女性目線で考える講義も行い、地域について思考するきっかけを作ります。さらに、どのように街が作られてきたのかを学ぶことで、より地域を愛し、共に生きていることを実感します。

「共感や共生は、学校全体の教育理念でもあります。探究学習を通し、多様な価値観を得るなかで、共感する能力を身につけてもらいたいと考えています」(渡辺先生)

校内のプレゼンテーションで選ばれた最優秀グループは、渋谷区役所にて、実際に渋谷区長へ企画を提案しました。

(この記事は『私立中高進学通信2020年11月号』に掲載しました。)

実践女子学園中学校  

〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
TEL:03-3409-1771

進学通信掲載情報

進学通信 2020年11月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ